修正水準

修正水準

実体用法開始タグ記法修正水準属性 (SGML 公式公開識別子)

[1] SGML公式システム識別子実体用法開始タグ (entity usage start‐tag) (entuse) 記法修正水準 (modification level) (modlevel) 属性は、 修正の追跡のために使います。

[2] 仕様書:

[4]

記法
実体用法開始タグ (entity usage start‐tag) (entuse)
完全名
修正水準 (modification level)
参照具象構文名
modlevel
属性型
NUMBERS
字句型
(NUMBER, NUMBER)
既定値
追跡しない

[3] この属性は修正度の記録を保存するために使います。 包含子を使っている時、包含されている物体の修正度と包含子の修正度を比べると実体の整合性を検証できます。 ISO/IEC 10744:1997 A.6.6

修正度は整数の組で表します。 1つ目の整数は、最初 0 で、 実体が修正されるたびに増やしてきます。 2つ目の整数は、修正した実体を応用が検証した時に 1つ目の整数に設定します。 ISO/IEC 10744:1997 A.6.6

[5]ISO/IEC 10744:1997 A.6.6

<!ENTITY ctr1
   SYSTEM "<entuse modlevel='1 1'>
           <osfile>ctr1.dat"
   NDATA sbento
>

ctr1 実体 (包含子) の実体用法開始タグでは修正度が 1 であり、2つの数が一致しているので、 包含子は正しいと検証されていることになります。

<!ENTITY doc
   SYSTEM "<entuse modlevel='3 3'>
           <sbento in=ctr1>5000"
   NDATA RTF
>
<!ENTITY fig
   SYSTEM "<entuse modlevel='1 1'>
           <sbento in=ctr1 after=doc>2500"
   NDATA CGM
>
<!ENTITY pic
   system "<entuse modlevel='2 2'>
           <sbento in=ctr1 after=fig>2000"
   NDATA JPG
>

doc という実体は ctrl の中にありますが、実体用法開始タグによれば修正度は 3 で、2つの整数がやはり一致していますから、 この実体は最後の修正の後正しいと検証されたことを表します。 figpic も同様です。

メモ