仕様書

[12] HTML Standard (2016-12-06 07:17:59 +09:00) https://html.spec.whatwg.org/#event-loops
- [1] HTML Standard (2012-03-28 21:58:58 +09:00 版) https://www.whatwg.org/specs/web-apps/current-work/#task-queue
- [19] HTML Standard (2012-03-28 21:58:58 +09:00 版) https://www.whatwg.org/specs/web-apps/current-work/#the-event-loop

意味

[3] タスク (task) は、イベントのディスパッチ、構文解析、コールバックの呼び出し、 fetch 結果の処理、 DOM 操作に対する反応といった、色々な作業を担当するアルゴリズムです >>1。

文脈

[5] Webブラウザーの大部分の処理は、タスク (の集合) として定義されています。

[7] タスクのキューとして、次のものがあります。

[8] フォームは planned navigation としてタスクを持つことがあります。

状態

[11] タスクは、構造体です >>1。次の状態を持ちます。

[14] 手順群 (steps): タスクが実施する仕事を指定する手順群の系列。 >>1
源
[15] 文書 (document): window event loop なら、タスクに関連付けられた文書。それ以外なら、 null。 >>1 タスクキュー
[16] かつてはワーカーに関連付けられることもあるとされていました >>13。
スクリプト評価環境設定群オブジェクト集合
triggered by user activation なタスクかどうか
triggered by a user generated orientation change
click イベント: click イベントオブジェクト (あれば)。 triggered by user activation や window.open を参照。
タイマー入れ子水準: タイマーの入れ子の実行に関する制御のための変数です。タイマーのタスクにのみ存在します。
fetch: fetch または null。既定値は null。タスクキュー参照。
順序: タスクキュー内での相互順序を表す値です。未出荷済みポートメッセージキューが絡む場合を除けば、タスクキュー内でのみ比較されます。
捨てる処理: handle fetch のタスクをサービスワーカーを終端させる処理で捨てる時に使います。
[17] 走らせられる (runnable): 文書が null か、文書の完全に活性が真。 >>1

[6] タスクは、いずれかのイベントループに (タスクキューなどに追加されることにより) 所属し、実行されるものです >>1。基本的には作成されたイベントループに所属し、他のイベントループに移動することはありませんが、ポートメッセージキューのタスクのような例外もあります。

[9] 実装戦略によっては、タスクに他の最適化のための情報を付与する必要があるかもしれません。例えば WebSocketメッセージの受信では、必要な I/O 処理のための資源が確保されるまで、他のタスクを実行することが望ましいとされています。これの実現のためには、イベントループがタスクキューからタスクを選んで実行するに当たり、タスクがどのような資源を必要としており、それが直ちに利用可能であるか否かを判定しなければなりません。

[20] タスクの一種にマイクロタスクがあります。かつては名前の似た別物とされていたこともありますが、今では、少なくても仕様書上は、マイクロタスクはタスクの一種とされています。マイクロタスクマイクロタスクとそうでないタスクに構造的な違いはありません。タスクがマイクロタスクであるか否かによって生じる違いもありません。 (タスクキューに入れられるかマイクロタスクキューに入れられるかで、実行タイミングが違うだけです。)