[1] MathML の other
属性は、
MathML で規定されていない非標準の属性を指定するために使うことができます。
[8]
other
属性は MathML 1.0 で導入されましたが、
MathML 2.0 以降では非推奨とされています。
代わりに、 XML名前空間に従った名前空間接頭辞付きの属性を使うことができます。
MathML2 7.2.3, >>12
[5] この属性には、 レンダリング機関特有の情報に関する非標準の属性を記述することができます。 MathML1 7.2.3
[6]
other
属性値は、正当な XML
の属性指定並びでなければなりません。
MathML1 7.2.3
[10] この属性に対応しなければならないのは、 非標準の属性に対応しているレンダリング機関だけです。 MathML1 2.3.4
[15] other
属性は XML名前空間が存在することから
MathML2 において非推奨となり、 MathML3 でもそれが引き継がれています。
[11]
MathML 標準の maction
要素に、色に関する情報を付け加えるために非標準の
color
属性を (other
属性値として) 指定します。
<maction actiontype="highlight" other="color='#ff0000'"> expression </maction>
同じことを、 XML名前空間を使って
<body xmlns:my="http://www.example.com/MathML/extensions"> ... <maction actiontype="highlight" my:color="#ff0000"> expression </maction> ... </body>
と表せます。
MathML2 7.2.3
[3]
特定のレンダリング機関で良くレンダリングするためには、
そのレンダリング機関向けの属性を自由に追加できる方が良いです。
しかし、標準の MathML DTD
に含まれない属性を直接指定すると、
その文書実現値は DTD妥当ではなくなります。
DTD にその属性の定義を含めれば良いのですが、
標準の DTD をそのまま使っていたいという要求もあります。
そこで、標準の DTD のままで DTD妥当性を保ちつつ非標準の属性を使えるように、
other
属性が用意されました。
MathML1 7.2.3
[7]
非標準の属性を直接受け付けるレンダリング機関は、
other
属性値として出現した場合も受け付けるべきです。
ただし、 MathML の標準の属性についてはこれは必須ではありません。
MathML1 7.2.3
[4]
MathML 2.0 以降では、 XML名前空間を使うべきとして
other
は非推奨になっています。
[9]
PostScript では、言語自体で表せないレンダリング機関特有の情報を埋め込むために注釈を使用しており、
other
属性はそれと似ています。
MathML1 7.2.3