other

other 属性 (MathML)

[1] MathMLother 属性は、 MathML で規定されていない非標準属性指定するために使うことができます。

[13]

要素
MathML のすべての要素
属性名
other (other (その他) より)
属性値
string

目次

  1. 仕様書
  2. 代替
  3. 属性値
    1. データ型
    2. 既定値
  4. 歴史
    1. 非推奨
  5. 関連
    1. DTD との関係
    2. XML 属性との関係
    3. XML 名前空間との関係
    4. PostScript にインスパイヤ

仕様書#

代替#

[8] other 属性MathML 1.0 で導入されましたが、 MathML 2.0 以降では非推奨 (deprecated) とされています。 代わりに、 XML名前空間に従った名前空間接頭辞付きの属性を使うことができます。 MathML2 7.2.3, >>12

属性値#

データ型#

[5] この属性には、 レンダリング機関特有の情報に関する非標準の属性を記述することができます。 MathML1 7.2.3

[6] other 属性値は、正当な XML属性指定並びでなければなりません。 MathML1 7.2.3

[10] この属性に対応しなければならないのは、 非標準の属性に対応しているレンダリング機関だけです。 MathML1 2.3.4

[16] MathML3 では属性値string とされています >>12

既定値#

[17] 既定値はありません >>12

歴史#

非推奨#

[15] other 属性XML名前空間が存在することから MathML2 において非推奨 (deprecated) となり、 MathML3 でもそれが引き継がれています。

#

[11] MathML 標準の maction 要素に、に関する情報を付け加えるために非標準の color 属性を (other 属性値として) 指定します。

<maction actiontype="highlight" other="color='#ff0000'"> expression </maction>

同じことを、 XML名前空間を使って

<body xmlns:my="http://www.example.com/MathML/extensions">
...
<maction actiontype="highlight" my:color="#ff0000"> expression </maction>
...
</body>

と表せます。

MathML2 7.2.3

関連#

DTD との関係#

[3] 特定のレンダリング機関で良くレンダリングするためには、 そのレンダリング機関向けの属性を自由に追加できる方が良いです。 しかし、標準の MathML DTD に含まれない属性を直接指定すると、 その文書実現値DTD妥当ではなくなりますDTD にその属性の定義を含めれば良いのですが、 標準の DTD をそのまま使っていたいという要求もあります。 そこで、標準の DTD のままで DTD妥当性を保ちつつ非標準の属性を使えるように、 other 属性が用意されました。 MathML1 7.2.3

XML 属性との関係#

[7] 非標準の属性を直接受け付けるレンダリング機関は、 other 属性値として出現した場合も受け付けるべきです。 ただし、 MathML の標準の属性についてはこれは必須ではありません。 MathML1 7.2.3

XML 名前空間との関係#

[4] MathML 2.0 以降では、 XML名前空間を使うべきとして other非推奨になっています。

other 属性値XML名前空間の関係は明らかではありません。

PostScript にインスパイヤ#

[9] PostScript では、言語自体で表せないレンダリング機関特有の情報を埋め込むために注釈を使用しており、 other 属性はそれと似ています。 MathML1 7.2.3