[1] emacs-w3m は emacsen 上で動作する Webブラウザです。 レンダリング・エンジンは Emacs Lisp で書かれた GPL のソフトウェアです。ネットワーク周りと HTML の構文解析は w3m を外部プログラムとして呼出しています。
[2] emacsen で動作する Webブラウザには既に完全に Emacs Lisp で記述された Emacs/W3 がありましたが、 速度面でかなり不満がありました。
[3]
emacs-w3m は w3m を呼出して HTML
を内部処理用の独自の形式で取得し (halfdump)、
emacsen でレンダリングしています。 HTML
の基本的な解釈は w3m に依存していますが、 HTML
に含まれる情報の利用者界面への反映などで単体の w3m
とは大きく異なります。例えば w3m が画像対応版か否かに関わらず
emacs が対応していれば画像をレンダリングできます。
名前に w3m
が含まれますが、別のプログラムと考えるのが適当です。
[5] 使用する w3m としては本家版の他に w3m-m17n (現在は本家に統合。) や w3mmee のような派生版にも対応していました。 (対応している w3m の種類と版は emacs-w3m の版により異なります。)
[6] Emacs-w3m | 現代的かつ完全装備で安全なEmacsインターネットブラウザ(2023), , https://emacs-w3m.github.io/index-ja.html