[1] Web 巡回ソフトウェアは、1990年代中頃において、予め指定されていた Webサイトに属する HTML や画像などをダウンロードし、インターネットに接続されていなくてもローカルで表示可能な状態にするものです。
[2] 当時の一般的なインターネット利用者はダイアルアップ接続などの従量制で高価な回線や ISP を使っており、短時間 (= 安価) で Web の情報を収集することが望まれていました。 またテレホタイムなど回線料金が定額な夜間に情報を収集し、昼間にオフラインでそれをチェックする、 といった使い方も広く行われていました。
[4] パッケージソフトウェア、 シェアウェア、 フリーウェアなどでいろいろな製品がありました。
[5] wget もこのカテゴリーに含められると思われます。 現在まで生き残っているのは wget くらいかもしれません。
[3] より時代が下り定額の回線が普及してくると、 Web巡回ソフトウェアのような更新チェックをサーバー側で行うアンテナと呼ばれる Webアプリケーションが普及していくことになります。アンテナは巡回ソフトウェアのようなダウンロード機能を持たず、 更新があったか無かったかのチェックだけを行います。
[6] 検索エンジンやアーカイブなどの目的で動作し、 一般利用者に直接操作されないものはクローラーなどと呼ばれ区別されます。 動作原理はそう違わないと思われます。