速記指示子

速記指示子 (XPointer)

[1] 速記指示子 (shorthand pointer) (旧称 barename)は、構文的には1つの NCName です。 この NCName とその識別子が一致する、文書順で最初の (高々1つの) 要素を識別します。 一致する要素がなければ、その指示子誤りです。

仕様書

呼称

[6] XPointer Framework では「formerly known as a barename」 の一度しか「barename」は登場しませんが、なぜか RFC 7303 はすべて「barename」と呼んでいます。

一致

[2] 識別子が要素と一致するとは、優先順に:

  1. ある要素情報項目属性群に、 schema決定ID である属性情報項目が存在して、 そのschema正規化値特性の値と一致する
  2. ある要素情報項目の子供群に、 schema 決定 ID である要素情報項目が存在して、 そのschema 正規化値特性の値と一致する
  3. ある要素情報項目の属性群に、 DTD決定ID である属性情報項目が存在して、 その正規化値特性の値と一致する
  4. 要素情報項目が (あれば) 外部決定ID 値と一致する

[9] RFC 7303 は、 +xml 構造化構文接尾辞を使う MIME型が独自の意味を追加することを認めています >>8

実装

[11] RFC 7303 による素片識別子の実装は、速記指示子に対応しなければなりません >>10+xml MIME型はこれを禁止してはなりません >>8

関連

[12] 速記指示子は、素片識別子の分類上は平名前素片識別子に当たります。

[3] DOM との関係: DOM水準3getElementById属性によって決定される識別子を使いますが、 属性以外によって決まる識別子 (>>2 の 2. の要素情報項目による schema決定ID と、 4. の外部決定ID の内属性情報項目以外に由来するもの) は使いません。 ですから、速記識別子の解決getElementById (だけ) を使ってもうまくいきません。 (名無しさん)

[4] HTMLとの関係: HTMLではid属性値素片識別子に使うことで要素識別できますが、XPointer速記構文はこれを引き継いでいます。 (名無しさん [sage])

[5] SVGとの関係: SVG素片識別子XPointer部分集合になっていますが、そこで認められた構文の1つが速記と同じものです。

メモ