[1] 複雑ルビは、 単純ルビに対して、より複雑なルビの表現方式として提案されていたものでした。
[2] ほとんど実装されなかったため、 HTML5 では採用されませんでした。
[3]
複雑ルビモデルは WYSIWYG エディターの実装が複雑になりすぎて現実的ではなさげです。
ruby
[5] 複雑ルビモデルでないと表現できない事例って誰も教えてくれないんだよね、 なんで未だに複雑ルビモデルをゴリ押ししてる人がいるのか謎すぎる
[11] 複雑ルビは単純ルビより複雑になっている割に、 単純ルビより記述できるルビの範囲は増えていないように思えます。
[12]
現実世界のルビの多様性は、
単純ルビだけでも組み合わせでかなり記述できるのですけど、
複雑ルビでないと記述できないものってほとんど思いつきませんし、
単純ルビの組み合わせよりも複雑ルビのほうがシンプルに書けるものも、どれだけあるかなあ。
複雑ルビだけでは書けないものの方が多いような。
[6] かつて XHTML Ruby Module として提案されていた複雑ルビモデルは、 構造は複雑であるものの、要素の構造 (≒ タグ入りの文字列) とそれが表すものの対応関係はわかりやすいものでした。
[7] 近年提案されている複雑ルビモデルの残党は、 XHTML モデルに比べてタグの省略可能、 要素の省略可能、 複数のルビの組み合わせ構造のような難解な機能を HTML に追加している上に、 CSS 側にも auto-hiding のような正しく実装するのが困難な新機能を必要としています。
[8] 「京都市」 を文字サイズが小さいときにルビではなく 「京(きょう)都(と)市(し)」 のように表示したいが、 それだと読みにくいので 「京都市(きょうとし)」 にしたい、 のような要求があるらしいんですよね。 (提案にそう書いてあるだけなので、本当にそんな要求があるのかはしらない。)
[9]
それってルビではないので、そういうことがしたいときに
ruby
を使うのはおかしいし、
ルビのような複雑な仕組みを CSS に入れるのが許されるなら、
単純ルビベースで
「京都市(きょうとし)」
のように並べ替える機能を作れば済むことなんですよね。
要素の順序の入れ替えは既に
order
などがあるので、
がんばれば既存プロパティーの組み合わせでもそれっぽいことはできるんじゃないでしょうか。
複雑ルビをレンダリングするよりよっぽど簡単です。
今すでに広く実装されている単純ルビの他に複雑ルビをわざわざ作る必要はない。
仮に今から複雑ルビを追加したとしても、
世の中にすでに出回っているのは単純ルビだし、
今後も単純ルビが生成されていくであろうことは変わりないので、
それは放っておくと
「京(きょう)都(と)市(し)」
と表示されることに変わらないわけです。
複雑ルビを導入してもそちらは何も解決しない。
「京都市(きょうとし)」
と表示したい人だけが表示できればそれで満足なんだったら、
その人が自分のサイトでだけそのようにすればいいのであって、
HTML
や
CSS
に新機能を追加する必然性はないのです。
[10]
そんな穴だらけのガバガバ提案を政治力でゴリ押ししようとしてるのを見ると、
なんだかなあと思っちゃいますね。
[16] 「複雑ルビ」 は複雑ルビモデルで記述できるのかできんのか、よくわからん。
auto-hiding があれば書けるのかな?
[17] でも >>8 の論理でいえば 「複雑ルビ(ふくざつ)(complex ruby)」 みたいになっちゃうよね、どうすんだろ?
[18] Mark ruby with rb rb* rt rt* at risk? · Issue #1424 · w3c/html () https://github.com/w3c/html/issues/1424
[19] Removal of obsolete elements RB and RTC by scottaohara · Pull Request #253 · w3c/html-aam () https://github.com/w3c/html-aam/pull/253