[1] 崩御とは、天皇やそれに準じる方々 (皇后, 上皇, 上皇后, 法皇, 皇太后など) がお亡くなりになることをいいます。
[5] 話者が日本人でない場合も同様に話者の立ち位置により使い分けます。 例えば自国の王のことを「崩御」というのを原則とし、 日本の天皇を含む他国の貴人は「崩御」といってもいわなくても構いません。
[7] 天皇または類する地位にないその他の皇族には「崩御」を使いません。
[8] 皇太子や摂政宮でも「崩御」は使わないのが原則と思われますが、 そもそもそのような事例は多くありません。 代表例は聖徳太子ですが、聖徳太子の場合「崩御」を使う例が仏教関係や歴史関係で多少みられます。
[9] 天皇や上皇 (太上天皇) の称号を追贈された人や天皇に即位せずに上皇 (太上天皇) となった人には 「崩御」を使うので良いと思われます。そもそもそのような人物の死去に言及する機会があまりなく用例は少ないですが、 検索するといくらか見つかります。
[14] 琉球国の国王は「崩御」ということがあります。 元琉球藩王で華族として死去した尚泰は「崩御」といわないことが多いようですが、 「崩御」とする用例もあります。
[16] 王族として死去した元大韓帝国皇帝の高宗と純宗は、 現在の大韓民国系の日本語ウェブページで「崩御」 と記載されることがよくあります。 当時の人達がどう言っていたのかは調査を要します。 また、 王族制度廃止後に死去した元李王の李垠は、 「崩御」と記載される例が少数あります。
[6] 日本の外務省のウェブサイトでは、外国の国王 (スルタンを国王と訳したものを含む。)、王妃、教皇の死去を 「崩御」と表現した例があります。
[11] 一般の用例も含めると、チベット法王、スルタン、カリフ、ハーン、 ムハンマドに対して 「崩御」と表現されることがあります。
[15] 南アジア、西アジアなどの藩王国の藩王には「崩御」ということがあります。
[17] 大韓帝国より前の李氏朝鮮の国王は「崩御」ということがあります。
[10] 国家元首であっても大統領や首相を称する人には「崩御」とはいいません。
[13] イエスキリストや仏陀に「崩御」と言った例は見当たりません。探せば出てくるかもしれませんが、 一般的でないとは断言していいでしょう。
[21] 人以外の生物の死を「死亡」「死去」「亡くなる」というのは不適切という考えがあるようです.
[43] 現状わかっていることをまとめると:
[48] 詳しくは:
[23] >>22 マスコミの用例や辞書規範はこれが詳しい。また、アンケート調査もある。
[26] これらや他のウェブページ等をみるとわかるのは
[38] また、編集者を称する人で
のような説明もあり、「死亡」等の表現が不適切とされることが原因で他の表現に言い換える慣習がメディア業界にはあるようです。
[40] ここでいう「「パンダ天国へ」 という表現への指摘」とは動物が天国 (キリスト教?) に行くと表現されることを指しているようで、 必要性のよくわからない自主規制のための無理な言い換えでかえって混乱を招いている、 いわば「編集の失敗」事案といえます。