[1] 太歳, 太陰, 歳陰は、 支那天文学において歳星 (木星) と対になる架空の天体です。
[3] 十二支を用いた紀年法のために使われました。木星紀年法を参照。
[7] 歳星と太歳を同義とする >>5 のは誤りです。 >>6
[8]
ただ実用上は、現行干支紀年法の普及以後歳星と太歳の違いがあまり意識されることなく利用されてきた実情があるようです。
歳在や歳次のような表現は、元来太歳の意味だったことが古い用例から明らかですが、
次第に一々太歳とは書かれなくなっています。
[9] また、木星にも太歳にも青龍が割り当てられ、 歳次などのかわりに青龍や竜集のように表記されるように至っては、 どのような理解のもとで使われたものかますます不明瞭です。
[11] 紀年法の専門家であっても古代支那を対象としない場合には、 木星を歳星と呼んでその所在を紀年に用いたことと歳在、 歳次などと書いて干支紀年としたことを素朴に結合して解説している場合があります。 >>10 古代支那における木星紀年法の説明としては不十分で、 歳星と太歳の明瞭な区別を欠くと非難され得ますが、 現行干支紀年法の成立後の実態の説明として不正確、不適切とまではいえないと思われます。