[2] SGML では、マーク最小化機構として、 要素の始めや終わりの位置が文脈から自明であるときにはタグを省略できるとか種々の機能を持っています。 これは SGML を手書きする時に自然に (ぶっちゃけ、楽に) なるように設計するためのものですが、 XML のように人間よりも機械寄りになるとこのような機能は邪魔です。
そこで、 XML 的立場、すなわち「文脈」を知らない処理系が見ても構造を把握できる程度に省略されていないラインを設定し、それを満たす文書実現値のことを、 完全タグ付き文書実現値といいます。
[3] 処理対象が完全タグ付き文書実現値であると予め分かっていれば、文書型定義を読むことなしに文書を解析してグローブを生成できます。