[1] DTD を支配している有効化体系のことを、 基底体系といいます。
仕様書: ISO/IEC 10744:1997 A.3.1.1 <http://www.y12.doe.gov/sgml/wg8/docs/n1920/html/clause-A.3.1.html#clause-A.3.1.1>
逆に、 DTD は基底体系のクライアントであり、 その体系のことを派生体系といいます。
[2] OO の多重継承と同じように、 複数の体系を基底とする体系や、 派生体系を基底とする、更に派生した体系を定義することができます。
文書型 1 *------ 体系 1 *------ 体系 2 *------ 体系 3 *------ 体系 4 *-----* 文書型 2 *--------------* 体系 5
たとえば、
文書型と体系の違いは相対的なもので、 木構造の葉と節のようなものですから、 本質的には違いありません。 ある体系を文書型とすることもできますし、 ある文書型を体系 (基底体系) として使うこともできます。 (ちなみに、文書型用が DTD, 体系用が体系DTD ですが、両者はやはり本質的な違いはありません。)