[960]
大韓民国でソウル五輪の前後で夏時刻が実施されました。
米国でのテレビ放送に都合の良い時刻に競技を開催するのが目的とされています。
しかし五輪終了後すぐに廃止されました。
[10]
豪州のシドニー五輪のため夏時刻の実施期間が特別に延長された事例がありました。
[295] の東京五輪でも、
気候を理由に夏時刻を実施するべきとの提案がありました。
東京五輪だけのために関係のない大多数の国民に不便と混乱をもたらすものだとして、
他の東京五輪関係の政策とともに批判されました。
[2] 夏時刻は war time と呼ばれ戦争中に実施されることが多いように、 国家総動員体制の象徴でもあります。
[3]
しかし五輪と夏時刻による国威発揚が、
必ずしも政権の思惑通りに働くとは限りません。
大韓民国では、
夏時刻によって夕方まだ明るいうちに終業するようになったため、
平日でも一般市民が反政府デモに参加しやすくなり
(五輪開催が危ぶまれるほどに激化しました)、
軍事政権が打倒され民主化につながったという解釈もあります。