message/news

message/news

[1] 媒体型 message/news は、 電子ニュースのメッセージの型として RFC 2048 に基づく IANA の媒体型登録簿 IANAREG に登録されています。

この媒体型は時代遅れで不適当であると考えられており、 代わりに message/rfc822 を使うのが望ましいといわれています。

[9]

大型
message
亜型
news (IETF木)
引数
なし
状態
登録済み、非推奨 →message/rfc822
CTE
mesasge/rfc822 と同じ IANAREG
素片識別子
規定無し
multipart/related での使用
規定無し
魔法数
なし
拡張子
.822, .eml, .nws など
Macintosh ファイル型
TEXT

構文

[10] message/news である実体実体本体RFC 1036 で規定される電子ニュースメッセージです。

安全性に関して

[8] message/news 実体電子ニュースメッセージです。 ですから、電子ニュースメッセージ一般に関する安全上の考慮点が message/news として転送される実体についても適用されます。

[11] 特に制御メッセージと呼ばれる Control 頭欄などを使ったメッセージは、 ニュース組の構成などについての指令を与える働きがあります。 不用意に制御メッセージを解釈し、 その指示に従ってしまうと意図せぬ結果になるかもしれません。

歴史

[4] この媒体型は、 Henry SpencerRFC 1036 (ニュース・メッセージの書式) を出典として登録しました。 登録されたのは1993年6月22日のことでした son-of-RFC 1036。 当時の媒体型登録手続きは、現在のような媒体型登録の雛形は不要で、 媒体型の実現値の書式の出版された定義さえあれば構いませんでしたから、 そのように登録されています。 Henry, 2004

ニュースのメッセージの書式が RFC 822 とほぼ同じであるにもかかわらず、 message/rfc822 とは別の message/news を登録したのは、 当時の RFC 1341 による message/rfc822 の定義がニュース用には不適と考えたからだそうですが、 具体的にどういう問題があったのかは Henry は覚えていないそうです。また、後で message/rfc822 の定義が改善されて今では不適切とは考えていないそうです。 Henry, 2004

[5] IETF の Usefor 作業部会で審議中の usefor-article I-D は、 message/news がほとんど採用されていないことから廃止するとしています。 (但し、この I-D の審議自体は懸案事項が他にあり過ぎていつ RFC になるかまったく目処が立ちません。)

実装

[6] message/news の実装はあまりありません。 あっても、 message/rfc822 の別名のような扱いになっていることも多いです。

関連

[7] message/news は廃止状態と考えられ、 message/rfc822 を使うことが勧められています。

ニュース・メッセージの転送の方法としては、 他に application/news-transmission があります。こちらはメッセージの注入査読者とのやり取りなどに使います。

[12] RFC 5537 - Netnews Architecture and Protocols ( ( 版)) <http://tools.ietf.org/html/rfc5537#section-4>