Web Standard

Web Standard

[6] Web標準 (Web standard) とは、 Web 技術の標準仕様のことをいいます。

技術

[10] Webプラットフォームを参照。

00年代のWeb標準推進活動

[11] 00年代前半は、 W3CHTML の開発を放棄し、 MicrosoftIE の開発を凍結した状態で、 Web 技術の新規開発は停滞していました。

[12] 一方市場では IE でしか表示できないWebサイトが氾濫し、 それを良しとしないWeb開発者は未だ残る Netscape4 への対応に苦しみ、 Mozilla その他のWebブラウザー開発事業者は W3C仕様書通りに実装しても一向に向上しないWeb互換性に苦しんでいました。

[13] そうした悲惨な状況を打開しようと、 Web標準の普及を目指す様々な活動がこの時期に行われました。 WebサイトWebブラウザーの開発者の個人的な活動のみならず、 WaSP のような組織的な活動もありました。

[14] WaSPIan Hickson らは、 Acid TestsCSS2 Test Suite の整備により、 Webブラウザーの標準仕様への対応の改善を目指しました。

[16] MacIEMozilla は、DOCTYPEスイッチを開発し、 Web互換性の維持と標準仕様への対応の改善の両立を目指しました。

[15] Mozilla は、特定の Webブラウザーでしか閲覧できない Webサイトの運営者に対し、標準仕様に従うことを要請する活動を続けました。

歪んだ意味

[7] 本来は Webプラットフォームを構成する技術の仕様というだけの特別な意味のない言葉のはずですが、 00年代には宗教的な意味で使われることもありました。 その場合、明文化された標準仕様やその開発の動き自体を指すのではなく、 それに賛成する、あるいは反対すると表明しながら自身の主張を正当化するために使われました。

[8] Web標準化は関係者間の利害対立の調整で、時に相互に矛盾した標準仕様や標準化活動も行われています。 宗教的な意味のWeb標準は、そうした利害のうちのいずれかに偏っていたり、 いずれとも矛盾する独自の主張だったりするので、注意が必要です。

[9] 例えば、00年台半ば頃には、出版から既に数年経過しメンテナンスもされなくなった HTML4 仕様書の記述を経典のように解釈を試みて 「W3C の意志」 のようなものを邪推する人もいました。そうした邪推は、 当時現に行われていた最新の標準化活動や、 Webブラウザーの動向はさほど気にせずに行われていたようです。

メモ

[1] 「ウェブ標準に準拠するメリット」という考え方 - 行動記録 (IWAI, Masaharu 著, 2007-05-04 13:02:07 +09:00 版) <http://iwaim.beering.be/2007/05/post_1.html> (名無しさん 2007-05-05 03:20:56 +00:00)

[2] Web標準って何? : 雑記帳 : der Gegenwart (Rusica 著, 2007-05-19 11:02:06 +09:00 版) <http://www.rusica.net/note/2007/05/18/hr.html> (名無しさん 2007-05-19 02:03:39 +00:00)

[3] hidetox blog | Webの「標準」って? (2007-07-26 16:57:53 +09:00 版) <http://hidetox.jugem.jp/?eid=86> (名無しさん 2007-07-28 04:12:46 +00:00)

[4] >>3 Web標準なんかどうでもいいから豆字やめればいいのに。。。 (名無しさん)

[5] TRANS [hatena] - Web標準という言葉の分かりにくさ ( 版) <http://d.hatena.ne.jp/aratako0/20070728/p1> (名無しさん)