ID

[3] XML Schema 定義文書による記述など、 PSVI の情報によって識別子であると判定されるものを schema 決定 ID と言います。正式には >>1 のように定義されます。

Schema 決定 ID は、 DTD決定ID とは異なり、属性情報項目だけではなく要素情報項目も候補となります。

[1] ある要素情報項目または属性情報項目は、次の条件のいずれかを満たす時、その時に限って schema 決定 (schema‐determined) ID であると言います XPointer。

(対象の要素情報項目又は属性情報項目)
- → 構成員型定義又は型定義
  - → 名前 = ID
  - → 対象名前空間 = http://www.w3.org/2001/XMLSchema
(対象の要素情報項目又は属性情報項目)
- → 基底型定義
  - → 名前 = ID
  - → 対象名前空間 = http://www.w3.org/2001/XMLSchema
(対象の要素情報項目又は属性情報項目)
- → 基底型定義
  - → 基底型定義
    - → 名前 = ID
    - → 対象名前空間 = http://www.w3.org/2001/XMLSchema
- のように、基底型定義が間に任意個挟まってていい。
(対象の要素情報項目又は属性情報項目)
- → 型定義名 = ID
- → 型定義名前空間 = http://www.w3.org/2001/XMLSchema
(対象の要素情報項目又は属性情報項目)
- → 構成員型定義名 = ID
- → 構成員型定義名前空間 = http://www.w3.org/2001/XMLSchema

[2] 仕様書:

他との関係

[6] Schema 決定 ID は >>1 の定義のように PSVI の情報から決定されます。従って、 XML Schema による妥当性検証と PSVI の構築を行うなどの手続きを踏まないと、 (単に XML 文書を読み込んだだけでは) 使えません。

[4] Schema 決定 ID は、 XPointer で速記指示子として使用することができます。 (従って、百分率符号化だけで素片識別子に使うことができます。)

[5] Schema 決定 ID は DOM水準3 中核の isId 属性などにおける識別子か否かの判断に使われます。