[4] 総税務司は、 支那海関の長官でした。
近代中国の税関 (→海関 ) 行政の外国人長官をさす。咸豊8 (1858) 年の天津条約付属協定で,外国人が中国税関行政を掌握することとなり,北京に総税務司,各税関に税務司が任命された。総税務司は関税徴収事務のほかに,賠償金担保としての関税収入の管理と支払い,さらに民国以後には関税処分権をも掌握し,中国の貿易,財政,外交の面で大きな発言力をもった。
海関総税務司署を統べる総税務司は「最大貿易国がイギリスである限りはイギリス人を登用する」という約束に従って、代々イギリス人が務めていた。