[1] 誤った記述と正しいものを列挙した一覧を、正誤表といいます。
[2] 標準化団体によっては、一度出版した仕様書の修正が難しいため、 後から正誤表によって事実上の改訂を行うことがあります。
[3] 正誤表による修正は、基本的には紙媒体時代の物理的・経済的制約の結果であったり、 硬直化した標準化手続きの帰結であったりします。正誤表の存在に気付かず誤った解釈を行い、 結果として相互運用性に悪影響をもたらすことがよくあります。 近代的な標準化団体は、正誤表を使わず、本仕様を改訂するところもあります。
[4] 正誤表の地位は、標準化団体により異なります。 (本仕様よりは若干簡潔な) 手続きにより標準化団体の正式な文書として出版するところもあれば、 著者の私見という形で公表するところもあります。
[5] 正誤表のメンテナンスを地道に続けるところもあれば、 正誤表の Webページだけ用意して後は放置しているところもあります。