[1]
- WebSGML K.2.3.1 完結記憶文書インスタンス (integrally‐stored document instance)
-
すべての要素及びマーク付き区間が、それが開始した実体の中で終了する文書インスタンス。
- 備考 この制約は、完全タグ付き文書インスタンス中において、被参照実体へのアクセスに失敗した後、エラー回復の一つの形態として構文解析を継続することを可能にする。
結果として得られるグローブは、
アクセスできない実体中にあるノードの後に続くノード群の木構造アドレスを除き、
構文解析されたテキストについては、
被参照実体へのアクセスに失敗しなかった場合と同一となる。
この制約は、実体参照の置換を遅延でき、
実体が再利用される場合にグローブ部分を共有できるという、
編集系の実装上における利点もある。
[2] 完結記憶文書実現値片の例 :
<!DOCTYPE foo [
<!ENTITY bar "<bar>something</bar>">
]>
<foo>
&bar;
</foo>
完結記憶でない例 :
<!DOCTYPE foo [
<!ENTITY bar "<bar>something">
]>
<foo>
&bar;</bar>
</foo>