天平韋

八代染韋

[4] >>3 p.284

またこうした染革の一隅に短册形を劃し「正平六年六月一日」の八字、「天平十七年八月」の七字を染出したもの もある。前者を正平革、後者を天平革といい、共に熊本縣にて作るものと傳えるが、その記年は必ずしも製作の時代 をあらわすものでは無い。

[1] 八代染韋 () http://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/museum/event/per_ex1/pdf/somekawa1.pdf

八代染韋のうち、不動明王が染められたものと、文様の一部に「天平(てんぴょう)十二年八月日」とあるものは天平韋(てんぴょうがわ)、「正平(しょうへい)六年六月一日」とあるものは正平韋(しょうへいがわ)と、区別して呼ばれます。天平は奈良時代の年号(729~749)、正平は南北朝時代の年号(1346~1369)ですが、その時代に作られた作品であることを意味しているわけではありません。