2個以上の図形文字を1個の図形として表示することを示すのに使います。 パラメタ値 GCC-Ps の値により、次の2通りの表現が可能です。
GCC は、合成する図形の要素の相対的な大きさ及び位置関係を 明示するものではありません。2個の要素が半角で横に並んでいても 構いません。例えば日本語のテキストでは、一対の文字を 普通の漢字1文字分の大きさを占めるように横に並べて表現することがある。 (以上 JISX0211-1994 8.3.55 を参考にした。)
ってことは、 LATIN CAPITAL LETTER A WITH GRAVE ACCENT の図形記号を表現するのにも、 LIGATURE MM のを表現するのにも、 GCC を使える、しかもその違いを明示できないってことですか。 辛いなあ。
JISX0202:1998 6.3.3 参考3 は文字自身の仕様に関係なく
GCC が使えるとしています。ここで文字の仕様とは基底文字か
結合文字かということですから、
CSI "0" %x20.5F <LATIN CAPITAL LETTER A> <COMBINING ACUTE ACCENT>
や CSI "0" %x20.5F <COMBINING ACUTE ACCENT> <LATIN CAPITAL LETTER A>
のような列があり得るということです。
その解釈については特に述べられていませんが、普通に考えると
どちらも <LATIN CAPITAL LETTER A WITH ACUTE ACCENT>
が出てきて欲しいところです。 (または不正な列とみなすか。)
たぶんこの辺を決めるのはその文字を定義する文字集合規格だと
思います。でもそんなの定義してる規格なんてないよねぇ。
[1]
ISO/IEC 4873 附属書C (参考) は
GCC
の使い方を解説していました。
[2]
GCC
は新規の図形記号ではありませんから、
新しい符号化図形文字ではなく、
文字レパートリーに文字を追加することにもなりません。
>>13
[4]
ISO/IEC 4873
は第2版で重ね打ち式文字合成を使うこととしていましたが、
第3版ではそれを取りやめて
GCC
方式を採用しました。
[3] 附属書Cには、
GCC
P
t
s
が
「Pts」
を表すという例が示されていました。
>>13
説明がなくわかりにくいのですが、
合字の
「₧」
を表すのでしょうか。
[5] 結局この方式がどの程度使われたのか不明です。