ハロウィン

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[1] アニメで描かれるハロウィンから日本でハロウィンが定着したのはいつ頃なのか調べた - カトゆー家断絶 ( 版) http://katoyuu.hatenablog.jp/entry/2015/12/05/212344

[2] アニメの中のハロウィン2016 - カトゆー家断絶 ( ()) http://katoyuu.hatenablog.jp/entry/2016/10/31/230320

[3] 日本の伝統的な行事の何かではなくハロウィンがこれだけ流行るのは、 日本人の古来の舶来贔屓もあるけれど、 好き勝手に楽しめるから、というのもあるのだろうか。 昔からあるものだと、 どういう由来でどんな行為をすると良い、 とか昔から決まっているので、 うるさいことを言ってくる人が多い。 (ハロウィンだって、 欧米では本当はどうのこうのと言ってくる人がいっぱいいるからな。) 伝統的なは運営組織がしっかり出来上がってしまっているから、 そこに乗っかって好きなことをやるのは難しい。 神道仏教の行事に乗っかるのは、 現代日本人の薄れた信仰心でも気が引ける。 そうなるとハロウィンクリスマスバレンタインは、 好き勝手に騒いだり、 商売のネタにしたりしやすい。 (その点恵方巻は関東の人にとって馴染みがないから使いやすく、 伝統習俗であっても神道とも仏教とも関係は薄く組織的に文句を言われる危険性が低く、 都合がよかったのだろう。 が、やっぱり違和感を持つ人が多いようなので、 舶来イベントのほうが使い勝手はよさそうだ。)

[4] でもイースターは流行らないね、なんでだろう。

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[5] 「ハロウィンがいつ日本に定着したのか」という問いは難しいね。

みんなが知ってるという意味だと少なく見積もっても30年以上は前だろう。 英語教育で紹介されることは昔から多いし、 米国で日本人が殺される事件で連日報道されたりしていたのだから。

でもどれだけの人が参加していたかとなると難しい。平成10年代にはまだ不貞外人がハロウィンに騒動を起こすのが風物詩だった。 不良日本人が騒ぎ出すのは平成20年代だろう。しかしそれでも日本人の大多数が参加する行事とはいいがたい。 不良でない日本人も多くハロウィンイベントに集まるようになった時代だが、 混雑に辟易して苦言を呈する人も年代を問わず多くみられた。

では不参加の人が多ければ「定着」していないことになるのか。 つまりハロウィンは未だ日本に「定着」していないといえる。 ところがそうだとすると多くの日本の伝統行事も「定着」しているか怪しくなる。なにをもって「定着」と判断するかが難しい。

テーマパークやゲームのイベントとしてはもはや定番化したと言って良いし、商店街や小さな店でイベントや飾りを見かけることも多い。 個人や集団でコスプレを楽しむ人も多い。そうした街の風景となったものは「定着」 といえるか。しかしそうなるとやはり数十年の歴史を見なければならないが、 これが人々の実感と一致するかはやはり疑問が残る。

[6] 文化現象としての「定着」は、複数の基準で議論できます。

観点定着の基準の例
社会的普及多数の人が知っている/経験したことがある
文化的制度化学校・行政が公式に扱う
商業的定着商品や広告などに安定して使われている
意味的変容外来文化が日本的な文脈に再構成されている

この観点から見ると、ハロウィンは「商業的には定着済み」「文化的・社会的には部分定着」と言えるかもしれません。