<Swahili timeとは?>
表示の前にsaa(スワヒリ語で「時間」と言う意味)をつけて,時計が指している時間から
・1~ 6時は「6」を足す
・7~12時は「6」を引く
のである.
つまり,今回の画像には"2:30 asubuhi"としかないが,一番最初に"saa"と書いてあるのでSwahili time表示とみなし"朝の8:30"と解釈しなくてはいけないのである.
特にTanzaniaは同じスワヒリ語を使うKenyaやUgandaとは違い「第1公用語が英語ではなくスワヒリ語」なのでこの表現を使う機会が多く,最初は本当に途惑い,聞き返す事も多く苦労させられた.
なにしろ,時計は"8:30"を指しているのに"2:30"と表現しなくてはいけないのだから・・・
これで,我々から見たら,このちょっと不思議なSwahili timeについての大筋はわかってもらえたと思うが,最後に「何故この様な表現方法が使われているのだろうか?」と言う事について書いてみる.
それを知って「なるほど!」と感心される方もきっと多いのではなかろうか?
実は,Swahili timeでは1日の始まりを「明るくなってから」としているのである.
つまり,この国は赤道に近いので日本とは違い,日の出は朝の5:30(くらいだと思うがそんなに早起きはした事は無い)~6:30と一定なので,一年を通して完全に明るくなる7:00をsaa1:00(asubuhi(朝))としているのである.
ちなみにこの定義を夜にも当てはめると,夜7:00つまりsaa1:00(usiku(夜))が夜の始まりとなるのだが,確かにここでは6:30遅くとも7:00前には暗くなり始める.
ゆえに,朝と夜では少しニュアンスが違うのだがSwahili timeではそれぞれの視覚的な意味での始まりを1:00としていると言う事がわかると思う.