portal

ポータルサイト

[5] ポータルサイト

[1] ポータルページは、ホーム・ページのことらしい。

[2] 始めの場所(謎)を、「定位置」(home) と捉えるか、「玄関」(portal) と捉えるか、の違いですか。

[3] ポータルサイトなる言葉が流行っていたのが1998年から1999年ごろ。 ちょうどプッシュ技術まんせー時代と重なります。 (もっとも、21世紀に入ったら影も形も無くなっていたプッシュとは違って、 ポータルは以前ほどの勢いはないにしろ、もう5年以上ももっていますね。)

たぶん MSNカスタマイズウェブ (Cookie によって提供する情報を個別に制御した portal site - もっとも当時は portal と呼ばれてはいなかった) あたり (1997年) くらいまで溯れるのでしょうが、ウェブで情報を集めて提供すれば人も集まって、お金も集まってくると気づいた企業がどんどん進出し始めました。 その情報を集めたウェブサイトこそ、ポータルサイトに他なりません。 (なお、最初に商業的に成功を収めたのは Y! をはじめとした検索円陣でしょうが、これは更に1995年まで溯れます。それが尾を引いているというか当然の帰結というか、今でも portal site は検索円陣のまわりにうじゃうじゃしてますねぇ。)

表向きとしては、いろいろな役に立つ身の回りの情報をまとめて提供 → ブラウザのホームページにいいですよ♪ということらしいのですが、 もちろん狙いは直接または間接に閲覧者がお金を落としていってくれることにあります。 一方で、情報の提供元としては、今までも既存の媒体向けに何らかの形で情報を提供していたわけですけど、 それを今度はウェブで流すというわけです。

そうやって情報提供者は (そして多くの閲覧者は) 既存の媒体からウェブに単純に移植しただけで満足しちゃって、 ウェブの従来媒体との大きな違いである閲覧者の主体性・能動性を生かそうという考えが全然無い。 ブラウザとかの側も、利用者が情報を能動的に活用するための提案を、 まったくではないけど、ほどんど行ってこなかったのです。 Portal site にしても、 push にしても、もっといえば当時までの HTML 独自拡張や DHTML にしたってですよ、著者が閲覧者にどう見せつけたいかに必死になってたけど、利用者が情報にどう向き合うかという点はなおざりにされてたのではないですかな。

ブラウザが使いにくいと言っている人はたくさんいるのに、 ブラウザは Mosaic 以来全然変わっていない。 変な装飾機能がごちゃごちゃしていっただけでね。 なんてことまで言われていたのです。 (私は必ずしもそうとは思っていなくて、 Mosaic 以降もブラウザやその他の WWW UA に種々の改良・アイデアが加えられていったことを忘れていませんけどね。)

[4] >>3 というのは大体2000年くらいから見た話で、2004年の今までには少しずつ変わってきていますね。

Portal site はどんどん増える新規インターネット利用者を取り込んで、 ブロードバンドがどうとか騒いでいて、中身はかつてのマルチメディア構想とか、あるいは既存媒体の劣化コピーで一生懸命商売しようと必死。

一方でブラウザは界面の改良が進んできている (タブブラウザとか。) し、ブラウザとは異なる WWW UA (2ch browser や RSS viewer とか。) を使う人も増えてきている。

Mosaic 型ブラウザの中を細切れにしてよーしパパブロードバンドで Flash しちゃうぞーとかいう意味の分からない時代もそろそろ終わるんじゃないかなあ。

[6] ポータルサイトって00年代後半くらいの文化ってイメージあったけど、 もっと前からあったのか。

[7] ライブドアショックで、そのちょっと前くらいが全盛期かな?