capturing

相 (DOMイベント)

仕様書

相

[11] イベントの dispatch (によるイベントリスナーの呼び出し) には、次の3つ (+ 1) の相 (フェーズ) があります。

name: 通称
phase: eventPhase 属性値 (定数名)
value: eventPhase 属性値 (数値)
dir: イベントリスナー実行順
capture: 実行されるイベントリスナーの捕獲
bubbles: イベントリスナーが実行される bubbles

phase: NONE
value: 0

name: 捕獲 (capturing) フェーズ
phase: CAPTURING_PHASE
value: 1
dir: 根 → 葉
capture: 真
bubbles: 真, 偽

name: 対象 (target) フェーズ
phase: AT_TARGET
value: 2
dir: 葉 → 根
capture: 偽
bubbles: 真, 偽

name: 泡立ち (bubbling) フェーズ
phase: BUBBLING_PHASE
value: 3
dir: 葉 → 根
capture: 偽
bubbles: 真

[16] 相は、 NONE → CAPTURING_PHASE → AT_TARGET → BUBBLING_PHASE → NONE の順に変化します。

[17] 影木が含まれる場合には、 CAPTURING_PHASE → AT_TARGET → BUBBLING_PHASE → AT_TARGET → BUBBLING_PHASE のように、何度も AT_TARGET となることがあります。

[19] CAPTURING_PHASE は根から葉の方向へと順に進んでいくのですが、イベント対象は飛ばしていくことになります。

[18] AT_TARGET は、常にイベント対象のイベントリスナーの実行時 (event.target === event.currentTarget) です。影木が含まれる場合には、影ホストでも AT_TARGET となります。イベント対象では CAPTURING_PHASE や BUBBLING_PHASE となることはありません。

[13] イベントオブジェクトは、相 (phase) を持ちます >>12。その値は、 >>11 の4つの値のいずれかです。既定値は NONE です。

[14] Event インターフェイスの eventPhase IDL属性の取得器は、文脈オブジェクトの相を返さなければなりません >>12。

[15] Event インターフェイスの NONE, CAPTURING_PHASE, AT_TARGET, BUBBLING_PHASE 各定数は、それぞれの値 (>>11) を返さなければなりません >>12。

処理

[10] dispatch 参照。

`EventListenerOptions` 辞書 `capture` メンバー

[7] 辞書 EventListenerOptions のメンバー capture は、イベントリスナーの捕獲の値を boolean >>6 で指定します。

歴史

W3C DOM

[8] capture: イベントがその対象によって取り扱われる前に、その対象の祖先によって取り扱うことが出来る処理。 Capturing。 (Document Object Model Events <http://www.w3.org/TR/DOM-Level-2-Events/events.html#Events-overview-terminology>)

ev:listener 要素 phase 属性, ev:phase 属性 (XML 事象)

[1] XML事象の phase 属性は、事象聴取器が活性化される段階を指定します。

仕様書: <http://www.w3.org/TR/xml-events#attr-listener-phase>

属性値:

capture: 捕獲段階 (根要素から対象要素に向かって下っていく段階) で活性化されます。
default (既定値): 泡立段階または対象段階 (対象要素と、対象要素から先祖要素に向かって上っていく段階) で活性化されます。

すべての事象が泡立つわけではありませんから注意が必要です。

XBL2

[3] XML Binding Language (XBL) 2.0 ( (2007-03-16 22:20:16 +09:00 版)) <http://www.w3.org/TR/2007/CR-xbl-20070316/#the-default>

[2] XML Binding Language (XBL) 2.0 ( (2007-03-16 22:20:16 +09:00 版)) <http://www.w3.org/TR/2007/CR-xbl-20070316/#phase>