[1] 電子メイルや電子ニュースで、関連記事を書き記すのがこの
References:
欄です。
[2] 電子メイルでは、参照する記事について人間可読な情報を書く方法と、参照する記事の識別子を書く方法の2種類がありました。
(後者は電子ニュースの用法を輸入したとされています。)
電子メイルでは当初は (いまでも厳密には) Message-ID
は必須でなく、しかも頭は機械も処理しつつも人間が読み書きする欄だったことが影響しているのでしょう。
現在の電子メイルの仕様である RFC2822 は、 Message-ID
を書く方法を採用し、かつ似た意味を持つ
In-Reply-To:欄との使い分けも規定しています。
[3] 電子ニュースでは、参照する記事の Message-ID
を書きます。 (電子ニュースでは Message-ID は必須です。)
電子ニュースでは In-Reply-To: 欄がありませんから、他の記事への単なる参照関係を表すにはこの欄を使うしかありません。
See RFC2822の3.6.4
[13] RFC 5536 - Netnews Article Format
( ( 版))
<http://tools.ietf.org/html/rfc5536#section-3.2.10>
[5] RFC 5537 - Netnews Architecture and Protocols
( ( 版))
<http://tools.ietf.org/html/rfc5537#page-15>
[4] 返信の時に返信元記事の Message-ID を返信元記事の References: 欄の内容の前につける実装と後につける実装があります。最新の仕様や多くの実装にならうなら、後につける方が望ましいです。スレッド表示するときに末尾の Message-ID を親記事の Message-ID とみなす実装が多いようです。
[12] Gmail のように、表示時にこの欄を使わない MUA もあります。