パナマ運河(パナマうんが、スペイン語:Canal de Panamá 、英語:Panama Canal)は、パナマ共和国のパナマ地峡を開削して太平洋とカリブ海を結んでいる閘門式運河である。

日本の船も頻繁に利用する中米のパナマ運河で、運河の拡張工事を行っている企業連合が、パナマ側に求めていた工事費の追加負担が認められなかったとして作業を中断し、来年の工事完了の遅れが懸念されています。

太平洋と大西洋を結ぶ海の交通の要衝・パナマ運河では、大型船を航行させるために現在の運河と並行する形で、幅の広い運河の建設が7年前から進められています。工事を行っているスペインを中心とする企業連合は、パナマ側が実施した地形調査に不備があり、予期せぬ支出を強いられているとして、およそ16億ドル(日本円にして1600億円)を追加して負担するよう求めています。 これに対してパナマ政府は、追加負担は契約に入っておらず、受け入れられないと主張し、交渉がまとまらなかったため、企業連合は5日、拡張工事の現場から作業員を引き揚げて工事を中断しました。パナマ側は企業連合に工事を再開するように求めるとしていますが、企業連合との交渉のめども立っておらず、来年半ばとみられていたパナマ運河拡張工事の完了はさらに遅れると懸念されていて、日本をはじめとする世界の物流ビジネスに影響を与えるおそれが出ています。