[16] >>8 はいくつかの文書の写本を編纂したような形になっている資料で、 それぞれの構成部分の奥書のような部分の多くに見飛の日付があり、 本文中に出現する箇所もあります。
[3] 平成時代の私年号研究書である近代諸元号現象は、 偽書の紀年法・私年号の実例の1つとして見飛を簡単に紹介しています。 次のように述べています。 >>306
熊野が関係するのは第3部の商人の由来の部分だけですが、せっかくですので、「秤の本地」全文を現代語訳します。定本は、久野俊彦「商人の巻物[秤の本地]」(日本古典偽書叢刊 第三巻『兵法秘術一巻書・ホキ内伝金烏玉兎集・職人由来書』現代思潮新社(ホキは本当は漢字))。多々不明な点がありますが、ご容赦ください。
かの大王は日本へと馳せられ、熊野の神蔵へお着きになったのは、見飛(げんひ。大王が飛来したことによる偽年号)元年壬申(みずのえさる)閏(うるう)八月二十八日辛酉(かのととり)の日、寅の一点のときである。
[397] 見飛元年は熊野権現の飛来の年とされ、 寺社縁起の中で使われた古代年号との関連も気になります。 何らかの誤記から生じた可能性もありそうです。