新規格の先行コピペ

新規格の先行コピペ

[1] 新しい仕様と別の新しい仕様の策定が並行して進んでいて、先に完成しそうな方がまだ出来ていない方を参照したいとき、 標準化団体標準化手続きの制約などの政治的理由で、 まだ出来ていない方の仕様書の一部をコピペして先に完成しそうな方の仕様書に取り込んでしまうことがあります。 これは負けフラグです。

[2] 事例

[3] どの事案も後から「完成」した方は先行版と食い違ってきています。 未完成状態でコピペしたのだから当然の成り行きです。

[4] ならば完成後にコピペの方も即座に更新すればいいと思うところですが、 「手続き上の理由で未完成の仕様書の一部をコピペ」 のような運用が必要になる標準化団体がそんな機動的なはずがありません。

[5] ということで最終的に「似たものが2つ(以上)ある、 実装ごとに対応が分かれて誰も理解できず事態を収拾できない」という状況が出来上がります。

[6] 関連: 差分仕様書, 標準化の失敗