[2]
符号化系列 f (a)
(f
は符号化関数) から
a
(情報源記号やその系列)
を求める操作を、復号といいます。
[1] 符号化 encode の対義語。 decode の訳語。復号化にはあらず。
あるいは暗号化 encrypt の対義語。 decrypt の訳語。 でもその場合は解読と訳したいところ。
複合 combined,complex,... にはあらず。
[4] 符号化 encode の対義語 decode の日本語訳は、 復号であって 復号化 ではありません。
encode と decode で訳が対応していないのはあまり美しく ないですが、昔からそう訳してきたし、そもそもそういう意味だから、 仕方ありません。
code の訳が符号です。 en- は 〜にする という意味を与える 接頭辞ですから、符号にする、すなわち符号化となります。 符号 = code は名詞で、 〜する = -化 = en- が動詞の役割を 果たします。
一方、 decode は符号 = code を de- = 元に戻す ということです。 この de- を復する (cf. 復活, 復元, 復原, 復帰, 復員,...) と訳したのはまあいいんですが、 code を符号と訳して 復符号とするのはなんだか変ですし、短く復号となったんでしょう。
(実際には復号(する)という言葉が先にあったのかもしれません。 そのへん突っ込まないで。あくまで説明のためってことで。)
で、復はすでに動詞句 (で、号はその目的語) なのですから、 それに更に化をつけると意味がわかんなくなります。
ところで、暗号化 encrypt の対義語 decrypt もやはり 復号と訳されたりします。この場合の号は暗号の意味でしょう。
decode と decrypt を訳し分けられないのは不幸だみたいなこと 言ってた人がいましたけど、解読ってのは駄目ですか? そう訳してることも少なくないですね。
その場合 encrypt と decrypt で訳語の対応が全く無いですが・・・ 仕方無いでしょう。それに、暗号化⇔解読ってのは結構一般的 (専門家(何の)でなくても知ってる言葉。) だと思うんですが、どーでしょう。