国内の電信網は,まず1869(明治2)年に東京と横浜とに電信局が設置されて電報の取り扱いが始まったのが最初で,その後西に向かって延伸されて 1873(明治6)年には東京-長崎間の電信網が開設された。
北海道への電信網は これよりやや遅れて 1874(明治7)年になって 青森-函館間の海底電線が敷設されて,東京-函館-札幌の回線が開通した。
しかし道東(東北海道)への回線の延伸は遅く,1884(明治17)年になって 札幌-根室間の電信線が開通。この時,真砂町(現・南大通り7丁目)に“釧路電信分局”の局舎が新設され,一般公衆電信取扱が開始された。この当時の電信は“トン・ツー”(モールス信号)による通信であった。
釧路で電話交換業務が開始されたのは,1909(明治42)年になってからである。