歴史[編集]
青函トンネルにおける北海道側の保守基地の役割を担う新湯の里信号場(しんゆのさとしんごうじょう)として開設されたが、1988年(昭和63年)1月の松前線廃止に伴い、地元自治体の請願により1990年(平成2年)7月に旅客駅として開業した。
2002年(平成14年)12月のダイヤ改正から普通列車(快速「海峡」)が廃止され、特急「スーパー白鳥」「白鳥」が朝夕2往復停車するのみとなった。
1988年(昭和63年)3月13日 - JR北海道の新湯の里信号場として設置する。
1990年(平成2年)7月1日 - 旅客駅化とともに知内駅に改称する。
2002年(平成14年)12月1日 - 快速「海峡」の運行が前日をもって終了したことにより、普通列車の設定が消滅する。
2009年(平成21年) - 北海道新幹線用のレール組立のための作業所を設置する。
2014年(平成26年)3月14日 - 駅として営業終了予定[1][2]。
存廃問題と将来構想[編集]
北海道新幹線の事業計画には、当駅の設置については含まれていない[3]。なお、海峡線の施設は同新幹線に転用されることになっているが、2016年(予定)の開業に先立つ新幹線車両の試験走行開始に伴い、JRは2014年春季のダイヤ改正をもって当駅の旅客営業を停止する意向としており[4][5]、その後2014年3月14日に駅として営業終了することを公表した[1][2]。なお、廃止後も信号場としての利用は想定されており、名称については「湯の里信号場・信号所(仮称)[6][7]」とする資料もある。この転用がなされた場合は、当初は信号場として建設され後に駅に昇格した設備が再び信号場に戻ることになる。
青函トンネルの供用前より同トンネル活用法の一つとして挙げられているカートレイン構想に関し、同町は当駅に発着基地を設置し新たなまちづくりの核とすべく、行政やJRに対して陳情活動を行っている[8]。
駅構造[編集]
島式ホーム2面4線(中央の2線が本線)を有する地上駅である。副本線は列車の待避のほか、青函トンネルが通行不能になった場合に列車を留置する目的で設置されているが、ホームには欄干が設置されており旅客の乗降には使用できない。
ホーム有効長は7両である。このため、通常は6両編成で運転される特急「スーパー白鳥」「白鳥」が8両編成に増結されている