[1] 落書き帳「町名大字名・小字名についての議論【第二十回十番勝負 問五・問六:解説記事】」 (Masahiro Higashide 著, 版) <http://uub.jp/frm/search.cgi?KJNS=66536,66546,66552,66558,66559,66561,66562,66564,66582,66728,66729,66921&TITLE=%92%AC%96%BC%91%E5%8E%9A%96%BC%81E%8F%AC%8E%9A%96%BC%82%C9%82%C2%82%A2%82%C4%82%CC%8Bc%98_%81y%91%E6%93%F1%8F%5C%89%F1%8F%5C%94%D4%8F%9F%95%89+%96%E2%8C%DC%81E%96%E2%98Z%81F%89%F0%90%E0%8BL%8E%96%81z&KIX=1&KJN=1>

現在の字名及びその区画・範囲については、江戸時代において使用されていたもの、むしろそれ以前の中世あるいは古代からのものが継承されている、と思われがちです。ところが、実は、M6(1873)~14(1881)年に行われた地租改正の作業で、字が新たに区画され、命名され、この新字区画に基づいて地所番号(地番)が付けられたもので、これが基本的に現在に至っています。

近世初期の検地で、地所の場所を特定し、地域を区画する単位とされた字(字名)は、条里制の坪付や中世の名田に基づくもの、あるいは地形や土地の利用上などの場所的特徴によって発生したものなど、成立の事情は実に多様です。

地租改正の作業にあたって、これを調査の単位地域として適正規模に区画しなおし、新区画に基づいて新字名と字番号が命名されました。

これは、最小の行政区画として、また場所を特定する公の地名として使われ、基本的に現代に至っています。