インド洋にあるフランス領の島で先週見つかった、航空機の翼の一部について、マレーシアのナジブ首相は、6日会見を開き、去年3月に消息を絶ったマレーシア航空機のものと確認されたと発表しました。

この残骸について、マレーシアのナジブ首相は、6日未明、会見を開き、「マレーシア機が、インド洋で悲劇的な墜落を遂げた証拠を見つけたことになる」などと述べて、去年3月に消息を絶ったマレーシア航空機のものと確認されたと発表しました。 またフランスの検察も会見を行い、この残骸は「フラッペロン」と呼ばれる航空機の主翼の一部で、ボーイング社が色やサイズなどから、消息を絶った旅客機と同じボーイング777型機のものと確認したことに加え、マレーシア航空が提出した資料と照らし合わせた結果、消息を絶った旅客機のものとみられると述べ、今後さらに詳しい特定作業を行うとしています。 乗客乗員239人を乗せて南シナ海上空で消息を絶ったマレーシア航空機の機体の一部が確認されたのはこれが初めてです。 今後の調査では残骸の断面に爆発の痕跡がないかなどを詳しく調べて、旅客機が消息を絶った原因を究明する方針です。

マレーシアのナジブ首相は調査結果を受けて6日未明に会見し、「きょうはマレーシア機が消息を絶ってから515日目となるが、つらい報告をしなければならない。調査チームは残骸がマレーシア370便のものと断定した。マレーシア機が、インド洋で悲劇的な墜落を遂げた証拠を見つけたことになる」と述べて、翼がマレーシア機のものと確認したことを明らかにしました。 そのうえで、「この間、状況が見えないなかで家族が背負い続けた重荷は、ことばにすることができない」と述べて、家族に思いを寄せるとともに、亡くなった乗客乗員239人に対して哀悼の意を表しました。 また、「真実の究明に向けて今後もあらゆる手を尽くす」として今後も政府として墜落原因の究明に力を注ぐ考えを示しました。