ガーンジー ( 英 : Bailiwick of Guernsey )は、 イギリス海峡 の チャンネル諸島 に位置する イギリス王室属領 ( 英 : Crown dependencies )である。首都は セント・ピーター・ポート 。
ガーンジーは、ガーンジー島のほか、 オルダニー島 、 サーク島 、 ハーム島 、 ブレッシュ島 、 ジェソー島 などの小島を含む。
イギリス 王室属領であり、 イギリス女王 をその君主としているが、 連合王国 には含まれない。そのため、内政に関してイギリス議会の支配を受けず、独自の議会と政府を持ち、 海外領土 や 植民地 と異なり高度の 自治権 を有している。 欧州連合 にも加盟していない。したがって、イギリスの法律や税制、欧州連合の共通政策は適用されない。 ただし、外交及び国防に関してはイギリス政府に委任している。したがって、 主権国家 ではない。
名称 [ 編集 ]
正式名称は、 英語 では Bailiwick of Guernsey , フランス語 では Bailliage de Guern e sey . 通称は、英語では Guernsey , フランス語では Guern e sey .
Bailiwickは代官の管轄区という意味であるが、 日本語 では定訳はなく、単に ガーンジー と呼んだり、 ガーンジー管区 などと訳されることもある。代表的な島の名前である ガーンジー島 の名で呼ばれることもある。
歴史 [ 編集 ]
紀元前6500年頃まで、ガーンジー島は現在の フランス 本土と陸続きであった。
先住民は紀元前5000年頃に 農耕民族 に追い払われた狩猟民族である。
933年 、 ノルマンディー公 ギヨーム(長剣公) は チャンネル諸島 を含む領地を ブルターニュ公国 から奪った。
1066年 、ノルマンディー公ギヨームはイングランドを征服し、 イングランド 王 ウィリアム1世 (ウィリアム征服王)として戴冠した。それ以来、ガーンジー島は歴代イギリス王室の直轄地となっている。
1940年7月から1945年5月9日までは ナチス・ドイツ によって占領されている( ナチス・ドイツによるチャンネル諸島占領 )
タックス・ヘイヴンとしてのガーンジー島 [ 編集 ]
ガーンジー島は、 タックス・ヘイヴン ないし オフショア金融セン