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[1] [[XML名前空間]]に属さないことを、
[DFN[[RUBYB[名前空間中にない]@en[in no namespace]]]]、
[DFN[[RUBYB[null名前空間]@en[null namespace]]]]に属するなどといいます。

* 用語

[2] [[null名前空間]]とは [[XML名前空間]]仕様書では使われていない用語なのですが、 [[XSLT]] とかの関連仕様には登場します。[[要素型]]について言う時には (陽に指定された、又は暗黙の) [CODE(XML)[xmlns=""]] という空文字列の名前空間宣言 [WEAK[(注 : 空文字列にできるのは[[既定名前空間]]だけで、たとえば [CODE(XML)[xmlns:foo=""]] とすると意味が違ってくるので注意。)]] による [[URI]] に関連付けられていない要素型名、属性においては接頭辞がない ([[要素型毎区画]]に属する) 属性名の名前空間のことを指します。

* [CODE[null]] URL

[16] [[DOM]] の [CODE(DOMa)@en[namespaceURI]] は、
[[名前空間中にない]]とき、 [CODE[null]] を返します。

* 空文字列 URL

[17] [CODE[xmlns][xmlns=""]] [[属性]]は、[[空文字列]]により
[[null名前空間]]を表します。

[HISTORY[
[18] しかし [[XML名前空間1.1]]の [CODE[xmlns:[VAR[*]]]] [[属性]]の[[空文字列]]は、
[[名前空間接頭辞]]の宣言取消を表していました。
]HISTORY]

[7] [[選択子]]や[[CSS]]では[[空文字列]]の [[URL]] は[[null名前空間]]を表しています。

[19] [[DOM]] の[[名前空間URL]]を入力として与える [[API][DOM API]]
の多くは、 [CODE[null]] も[[空文字列]]も[[null名前空間]]として扱います。

* 文脈

** 要素

[10] [[Webで使われているXMLマーク付け言語]]のうち、 [[null名前空間]]に[[要素]]を定義しているのは
[[RSS 2.0]] だけです。

[13] [[XHR]] や [[Web API]] などで特定の場面でのみ使われる[[XML文書]]や、
特定の[[アプリケーション]]の[[設定ファイル]]などでしばしば
[[null名前空間]]の[[要素]]が使われます。

[14] [[XForms]] の [CODE[instance][xforms:instance]]
[[要素]]の内部でもよく使われます。

[8] [[WebVTT]] に[[選択子]]を適用する場合、 
[[WebVTT中間節点オブジェクト]]を[[空文字列]]の[[名前空間]]の[[要素]]であるように扱います。

[20] 
[[政府統計の総合窓口(e-Stat)]]の
[[API]]
が
[[null名前空間]]の[[要素]]を使っています。
[CODE[xsi:noNamespaceSchemaLocation]]
で[[XML Schema]]スキーマも指定しています。

[REFS[
- [9] [CITE@en-US-x-hixie[WebVTT Standard]] ([TIME[2011-12-06 00:38:23 +09:00]] 版) <http://dev.w3.org/html5/webvtt/#pseudo-cue-selector>
]REFS]

** 属性

[15] ほとんどの[[属性]]は、[[null名前空間]]に属します。
([[XML]] ではそれ以外を[[大域属性][大域属性 (XML)]]と呼んでいます。)

* 関連

[3] なお、[[既定名前空間]]と null 名前空間は感じ的(謎)に似ていますが全然別物なので注意してください。

*歴史

[4] [CITE@en[Re: Request to name the "no namespace" namespace]] ([[John Cowan]] 著, [TIME[2008-04-30 01:18:44 +09:00]] 版) <http://lists.w3.org/Archives/Public/xml-names-editor/2008Apr/0005.html>

[5] [CITE@EN[XQuery 1.0 and XPath 2.0 Formal Semantics (Second Edition)]]
( ([TIME[2010-12-17 00:07:45 +09:00]] 版))
<http://www.w3.org/TR/2010/REC-xquery-semantics-20101214/#id-expanded-qnames>

[6] [CITE@en[XSLT 2.0 and XQuery 1.0 Serialization (Second Edition)]]
( ([TIME[2010-12-17 00:08:20 +09:00]] 版))
<http://www.w3.org/TR/2010/REC-xslt-xquery-serialization-20101214/#null-namespace-URI>

[11] [CITE@en[XSLT and XQuery Serialization 3.0]]
( ([TIME[2014-04-07 23:19:15 +09:00]] 版))
<http://www.w3.org/TR/xslt-xquery-serialization-3/#null-namespace-URI>

[12] [CITE@en[XSLT and XQuery Serialization 3.1]]
([TIME[2017-03-20 12:35:18 +09:00]])
<https://www.w3.org/TR/2017/REC-xslt-xquery-serialization-31-20170321/#null-namespace-URI>

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