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[18] 
[DFN[神代文字]] (かみよもじ、じんだいもじ) は、
[[日本]]古代から伝わるという触れ込みで[[中世]]から[[現代]]にかけて[[創作された文字][来歴が偽られた文字]]群の総称です。

* 神代文字用字系

[69] 
「神代文字」は1つの体系ではなく、多数の異なる種類 ([[用字系]]) の[[文字]]の総称です。

[FIG(short list)[ [5] [[神代文字]]

- [[ホツマ文字]]
- [[豊国文字]]
- [[サンカ文字]]
- [[出雲文字]]
- [[対馬文字]]
-[[阿波文字]]
- [[守恒文字]]
- [[吉備文字]]
- [[阿比留文字]]
- [[阿比留草文字]]
- [[アナイチ文字]]
- [[カタカムナ]]
- [[筑紫文字]]
- [[龍体文字]]
- [[書島石窟文字]]
- [[琉球古字]]
- [[沖縄古代文字]]
- [[北海道異体文字]]

]FIG]

[88] 
このうちの一部は[[仮名]]との (架空の) 継承関係を意識した、[[仮名]]と近い[[字形]]を有する[DFN[仮名系神代文字]]です。

;; [89] 関連して[[仮名]]の新作については[[仮名]]を参照。

* 文脈

[203] 
主に[[日本]]で使われています。一般常識レベルとはいえないものの、
見たこと、聞いたことはあるくらいの人は相当多いと思われます。
しかし実際に利用しているのはそのうちごくわずかです。

- [15] 
[[古史古伝]]でしばしば使われています。
-
[16] 
[[古史古伝]]を信奉する人々が[[超古代史]]関連の記述に使っています。
それ以外の内容の記述に使った例も稀にあります。
[[令和時代]]になっても未だに細々と個人や小規模グループが存在しているようです。
-
[81] 
近世から近代頃に宗教的場面で使われたことがあり、
現在でも稀に使われることがあります。
例えば神社内の石造物等や儀式等で見られることがあります。
持ち込んだ人は[[古史古伝]]を信奉する人々だったと考えられますが、
当該宗教的活動に関与する人がみな信奉しているかどうかは定かではありません。
-
[202] 
[[古史古伝]]や[[超古代史]]から着想を得た[[スピ]]系の人達が使っています。
素材として取り入れたもので、
必ずしも[[古史古伝]]等を信奉しているとは限りませんが、
論拠や宣伝に都合がいい部分をつまみ食いする傾向がみられます。
-
[204] 
[[古史古伝]]や[[神代文字]]の真贋論争が[[近世]]から[[昭和時代]]頃まであり、
研究者らによって使われていました。
-
[17] 
[[古史古伝]]の創出や受容の歴史の研究者や[[神代文字]]の文字体系の研究者らによって使われています。
-
[201] 
[[意匠]]として使われることがあります。
素材として取り入れたもので、
必ずしも[[古史古伝]]等を信奉しているとは限りません。

* 文字コードとフォント

[SEE[ [[情報システムにおける神代文字]] ]]

* 応用

[SEE[ [[情報システムにおける神代文字]] ]]

* 書字方向

[60] 
[[用字系]]により、[[右上縦書き]]も[[左横書き]]も[[右横書き]]も見られます。
[[渦巻き書き]]もされます。
詳しくはそれぞれの[[用字系]]の項や [[bidi]] を参照。

* 実在性

[27] 
「[[神代文字]]には実在説と非実在説がある」とする説がありますが、誤りです。

[28] 
「[[神代文字]]には真作説と偽作説がある」なら正しいです。
ここでいう「真作」とは「神代」に実在し使われていたという意味です。
真作説は根拠に乏しいですが、「真作説がある」のは事実です。
[[諸説あります]]レベルですが一応事実です。

[29] 
[[神代文字]]が'''[[中世]]以後に実在'''し利用されていたことには争いがありません。
[[神代文字]]で書かれた[[中世]]以後の[[金石文]]や文献は現存し、
'''現在も生産'''されているので、疑いようのない事実です。

[30] 
[CITE[ウィキペディア]]ではなぜか真作説と偽作説が拮抗しているような書き方ですが、
未だに真作説に固執しているのは独創的な歴史観を信奉する人々くらいのものです。

[FIG(important)[

- [57] 実在するかしないか?
-- [44] '''×''' 神代文字は実在しない
-- [56] '''○''' 神代文字は'''実在する'''
- [62] 文字か?
-- [63] '''×''' 神代文字は文字ではない
-- [64] '''○''' 神代文字は'''文字'''の一種
- [58] 古代から伝わるか新しいか?
-- [59] '''×''' 神代文字は[[神代]]や[[古代]]から存在した
-- [61] '''○''' 神代文字は'''最近'''作られた
- [66] 価値はあるかないか?
-- [67] '''×''' 神代文字は偽作、価値はない
-- [68] '''○''' 神代文字は'''文化・民俗・宗教的な価値'''が高い
- [70] 他の文字とは関係するか?
-- [71] '''×''' 神代文字から[[仮名]]が作られた
-- [72] '''×''' 神代文字から[[漢字]]が作られた
-- [73] '''×''' 神代文字から[[ハングル]]が作られた
-- [74] '''×''' [[ハングル]]から[[神代文字]]が作られた
-- [75] '''○''' [[神代文字]]の中には[[ハングル]]から作られた[[文字]]'''も'''ある
-- [77] '''○''' [[神代文字]]の中には[[仮名]]から作られた[[文字]]'''も'''ある
-- [76] '''○''' 実用されていた[[文字]]や[[記号]]が[[神代文字]]の括りに取り込まれたものもある
- [78] 今も使われているか?
-- [79] '''×''' [[神代文字]]は否定されもう使われていない
-- [80] '''○''' [[神代文字]]は今でも信仰者や研究者に使われているほか、
娯楽分野でも時折採用されている

]FIG]

* 実世界用例

[38] 
[CITE@ja[神代文字 - とれっちの御朱印帳@総本山 - atwiki(アットウィキ)]], [TIME[2025-06-16T04:21:37.000Z]] <https://w.atwiki.jp/trebor/pages/29.html>

[21] [CITE@ja[神社で見つけた謎の文字を解読してみた | 角筈ガード]], [TIME[2023-04-06T03:46:20.000Z]], [TIME[2023-04-13T05:47:55.185Z]] <http://tsunohazu.jugem.jp/?eid=8>

[6] [CITE@ja[半田稲荷神社和歌碑文 - Uyopedia]], [TIME[2019-05-05T09:06:03.000Z]], [TIME[2023-12-02T13:51:39.627Z]] <http://uyopedia.a.freewiki.in/index.php/%E5%8D%8A%E7%94%B0%E7%A8%B2%E8%8D%B7%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E5%92%8C%E6%AD%8C%E7%A2%91%E6%96%87>

-[47] [CITE@ja[Xユーザーのレッドアフガンさん: 「部屋の汚さを隠しきれない神代文字。 盬竃大神ほか祭神を祀った掛け軸であります。 #ムー #神代文字 #ハングル https://t.co/n6ZHuXkxda」 / X]], [TIME[午後0:05 · 2018年6月19日][2018-06-19T03:05:36.000Z]], [TIME[2024-06-03T02:25:24.000Z]] <https://x.com/narod47/status/1008908630702284800>
--[48] [CITE@ja[Xユーザーのレッドアフガンさん: 「@goshuinchou いつも興味深い投稿をありがとうございます。 拙宅にある掛け軸のそれともまた少し違う派生型ですね。 ア行の子音ㅇが省略されて、母音のㅏ単独で字が成立しているのが面白いです。 スクナヒコナノミコト フツヌシノミコト シオツチオノミコト タケミカヅチノミコト オホナムチノミコト」 / X]], [TIME[午後5:31 · 2021年6月17日][2021-06-17T08:31:26.000Z]], [TIME[2024-06-03T02:25:24.000Z]] <https://x.com/narod47/status/1405442951388352514>
-[46] 
[CITE@ja[Xユーザーの幣束さん: 「「稲飯神社」 徳島県神山町の山の中。二十年くらい前に地元の研究者で資産家の地中孝氏が建てた。 左右の石柱は神代文字の阿比留文字と思われるが微妙に違うっぽい。右は「スエキアワカミ」と読み阿波で信仰される事代主神=恵比寿神の事。左は「トホカミエヒタメ」。 要するに日ユ同祖論の文脈の神社 https://t.co/N3Xe2q3NvZ」 / X]], [TIME[午後5:04 · 2021年6月17日][2021-06-17T08:04:11.000Z]], [TIME[2024-06-03T02:25:24.000Z]] <https://x.com/goshuinchou/status/1405436095798513667>

[49] 
[CITE@ja[Xユーザーのたぬきうどんランド🍜さん: 「@goshuinchou 神山にもあったたぬか~! 徳島県阿波市阿波町の岩津橋のたもとにも 大昔の石碑が…(=´ω`=)🍜 https://t.co/yMsENSF36K」 / X]], [TIME[午後11:04 · 2021年6月17日][2021-06-17T14:04:13.000Z]], [TIME[2024-06-03T02:25:24.000Z]] <https://x.com/tanutanuland/status/1405526700960534545>

[50] 
[CITE@ja[Xユーザーのナカネくんさん: 「徳島から本が届いた。今日はいい日だ。 【気になっていた本を買うシリーズ】 地中孝『神山の啓示録』(平成6年/日本超古代研究所 チナカ) 著者は徳島の神山にソロモンの財宝が眠っているとして研究していた人物。本書はその研究を自費出版で刊行したもの。カラー図版、神代文字の図版多数。 https://t.co/fsChms80PH」 / X]], [TIME[午前0:34 · 2020年10月31日][2020-10-30T15:34:51.000Z]], [TIME[2024-06-03T02:25:24.000Z]] <https://x.com/u_saku_n/status/1322200299382009856>

[51] 
[CITE@ja[船盡比賣神社と神代文字♪ : すえドンのフォト日記]], [[sueyasumasa]], [TIME[2024-06-03T04:14:33.000Z]] <https://sueyasumas.exblog.jp/9636747>

[53] 
[CITE@ja[謎の神代文字:トホカミエヒタメ・スエキアワカミの幟 - awa-otoko’s blog]], [TIME[2024-06-03T04:18:04.000Z]] <https://awa-otoko.hatenablog.com/entry/2019/02/24/215109>

[52] 
[CITE@ja-JP[- 秀麻呂 作品集㊙公開中 - - 公式 TOP]], [TIME[2024-06-03T04:16:18.000Z]] <https://www.sesonji.jp/%E7%A5%9E%E4%BB%A3%E6%96%87%E5%AD%97%E3%82%92%E6%8F%8F%E3%81%8F%E6%9B%B8%E9%81%93%E5%AE%B6-%E7%A7%80%E9%BA%BB%E5%91%82/%E7%A7%80%E9%BA%BB%E5%91%82-%E4%BD%9C%E5%93%81%E9%9B%86-%E5%85%AC%E9%96%8B%E4%B8%AD/>

[26] 各[[文字]]の項も参照。

* 近世、近代の研究

[8] 
[CITE@ja-JP[神代の文字]], [[宮崎小八郎]], [TIME[1942]], [TIME[2025-01-20T22:48:05.000Z]], [TIME[2025-02-23T07:18:18.407Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/1869844/1/9> (要登録)

- [11] 
[CITE@ja-JP[藝林 4(1);Feb・1953]], [[藝林会]], [TIME[1953-02]], [TIME[2025-02-25T01:55:51.000Z]], [TIME[2025-02-27T05:11:53.365Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/11201597/1/3> (要登録)
- [14] [CITE@ja-JP[藝林 4(2);'''['''Apr.''']'''・1953]], [[藝林会]], [TIME[1953-04]], [TIME[2025-02-25T01:55:51.000Z]], [TIME[2025-02-27T06:13:01.113Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/11201598/1/7> (要登録)
- [19] [CITE@ja-JP[藝林 4(3);June・1953]], [[藝林会]], [TIME[1953-06]], [TIME[2025-02-25T01:55:51.000Z]], [TIME[2025-02-27T06:14:56.543Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/11201599/1/16> (要登録)

* 超古代史信奉者

[87] 
[[小山愛司]]

[86] 
[CITE@ja-JP[にっぽん字の発掘]], [[酒井由夫, 三村侑弘]], [TIME[1967]], [TIME[2025-07-30T10:21:15.000Z]], [TIME[2025-08-05T14:10:21.515Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/2513317/1/10> (要登録)

[22] [CITE[神代文字総覧]], [TIME[2023-04-13T05:48:51.000Z]], [TIME[2009-11-13T02:54:48.522Z]] <https://web.archive.org/web/20091113025143/http://www7b.biglobe.ne.jp/~choreki/sinmoji.htm>

[226] [CITE[null]], [TIME[2023-10-26T00:30:46.000Z]], [TIME[2025-02-22T06:15:31.419Z]] <http://www.rendaico.jp/gengogakuin/gengokenkyu/mojishico/kamiyomojico.htm>

- [220] 
[CITE@ja[fureai_vol044.pdf]], [TIME[2024-01-22T07:10:57.000Z]], [TIME[2025-02-22T06:03:44.255Z]] <https://www.toyonakasjc.or.jp/pdf/kaiho/fureai_vol044.pdf#page=10>
- [221] 
[CITE@ja[fureai_vol045.pdf]], [TIME[2024-01-22T07:10:57.000Z]], [TIME[2025-02-22T06:04:06.736Z]] <https://www.toyonakasjc.or.jp/pdf/kaiho/fureai_vol045.pdf#page=13>
- [222] 
[CITE@ja[fureai_vol046.pdf]], [TIME[2024-01-22T07:11:00.000Z]], [TIME[2025-02-22T06:04:17.342Z]] <https://www.toyonakasjc.or.jp/pdf/kaiho/fureai_vol046.pdf#page=10>
- [223] 
[CITE@ja[fureai_vol047.pdf]], [TIME[2024-01-22T07:10:59.000Z]], [TIME[2025-02-22T06:04:35.869Z]] <https://www.toyonakasjc.or.jp/pdf/kaiho/fureai_vol047.pdf#page=6>
- [224] 
[CITE@ja[<82D382EA82A082A234388D862E696E6464> - fureai_vol048.pdf]], [TIME[2024-01-22T07:10:46.000Z]], [TIME[2025-02-22T06:04:48.763Z]] <https://www.toyonakasjc.or.jp/pdf/kaiho/fureai_vol048.pdf#page=7>

[225] [[シルバー人材センター]]の機関紙で布教活動が行われている (そして一定の成果を得ている模様)

[217] [CITE@ja[5.神代文字について]], [TIME[2024-10-09T14:34:43.000Z]], [TIME[2025-02-22T05:34:13.553Z]] <https://feb27.sakura.ne.jp/episode05.html>

[218] >>217 
[CITE[高校生のためのおもしろ歴史教室]]
と称して[[超古代史]]を陳列するやばい記事。

>国文学の山田孝雄の「所謂神代文字の論」(1953年)において、神代文字の存在が完全に否定され、学問的には決着が付いたとされている。

のように通説にも言及して一見中立を装っているようにも思われるが、
全体の論調からしてこの一節は学術研究を否定する[[陰謀論]]的思考への誘導となる可能性の方が高く
(それを意図した可能性も否定できない)、危険。

[219] [CITE@ja[神代文字-かみよもじ | 伊勢神宮参拝がもっと面白くなるブログ]], [TIME[2025-02-22T05:45:53.000Z]] <https://yamatohime.info/kamiyomoji/>

[9] [CITE@ja[大内神社・「見上げると神代文字」というインパクト - 神秘と感動の絶景を探し歩いて Beautiful superb view of Japan]], [[sazanamijiro]], [TIME[2025-02-24T12:54:23.000Z]], [TIME[2025-02-24T12:57:53.101Z]] <http://sazanami217.blog.fc2.com/blog-entry-964.html>

[10] >>9 [CITE[ウィキペディア]]が雑な解説をしているせいで、こうやって「ロマン」を感じて素朴に信奉する者を生み出してしまっている。
本文、※欄で議論が行われているが、基礎的な事実確認の時点で失敗しているので明後日の方向に。

[35] 
[CITE@ja[Untitled - 180114_1815_001isejingu.pdf]], [TIME[2018-10-15T14:08:56.000Z]], [TIME[2025-06-16T03:21:29.224Z]] <http://www.xn--pss25cwymizf.net/180114_1815_001isejingu.pdf>

[90] 
[[漢字日本起源説]]

* 陰謀論

[37] 
[CITE@ja-JP[大友能直はなぜ「上つ文」を編集したのか? - ウガヤフキアエズ王朝実在論]], [TIME[2025-06-16T03:59:23.000Z]] <https://ugaya.jimdofree.com/2016/06/08/%E5%A4%A7%E5%8F%8B%E8%83%BD%E7%9B%B4%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C-%E4%B8%8A%E3%81%A4%E6%96%87-%E3%82%92%E7%B7%A8%E9%9B%86%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B/>

[216] 
[CITE@ja[ロスチャイルドが異常に関心を持つ阿比留文字 - gooブログはじめました!]], [TIME[2025-02-22T05:27:19.000Z]] <https://blog.goo.ne.jp/0345525onodera/e/43b1843174d4472bf52447a2f6cf9084>

* スピ

[36] 
[CITE@ja[nihonnohihou.pdf]], [TIME[2018-10-15T14:11:16.000Z]], [TIME[2025-06-16T03:26:30.231Z]] <http://www.xn--pss25cwymizf.net/nihonnohihou.pdf#page=30>

[39] 
[CITE@ja[反転する世界②~エメラルドタブレット、6からではなく7から… : 鈴の音 (すずのね)]], [[suzutama369]], [TIME[2025-06-16T04:27:34.000Z]] <https://suzutama369.exblog.jp/30152214/>

-*-*-

[82] 
[CITE@ja-JP[🔶ホツマツタヱという啓蒙の書 〜神話創造者の視点から〜|いやさか祥平]], [TIME[2025-07-16T05:26:33.000Z]] <https://note.com/iyasakawassyoi/n/nf94fc2a7adae>

[83] >>82 は

>「ホツマツタヱ」は本当に太古から存在していたのか──
>その問いに、私はあまり興味がありません。

とこの辺は現代のスピ系の[[神代文字]]消費と同じスタンスながら、関心の中心はスピ方面ではないようで、

>ヲシテ文字は、
>母音が「口の形」、
>**子音が「舌の動き」**で構成される発音記号的文字。
>この構造は、ハングルと非常に類似しており、
>ハングルに触れた中江藤樹がそこからインスピレーションを得た可能性も想像できます。
>
>ホツマツタヱは、彼とその弟子たちによる、
>「日本語の再創造」プロジェクトだったのではないか。
>神話をベースに、言霊と調和の世界観を伝えるための、
>一大啓蒙プロジェクト──そう考えると、すべてが腑に落ちてくるのです。

と偽書性を認めつつ「再創造」と肯定的に表現していて、旧来の信奉者とも現代のスピや縄文信仰の素材としての扱いとも少し違う。

;; [84] 
[[偽書]]であることを前提にした近世文化史としての近年の研究も、
結論は正反対でありながら、
この路線の信奉者なら自然に素材として取り込んで行きそうなので警戒が必要かもしれません。

* 縄文信仰

[SEE[ [[縄文信仰]] ]]

* 関連

[SEE[ [[人工文字]] ]]

[SEE[ [[古史古伝の日時]] ]]

* メモ

[20] 
[CITE@ja-JP[印刷文明史 第2巻]], [[島屋政一]], [TIME[昭和8][1933]], [TIME[2025-02-25T01:55:51.000Z]], [TIME[2025-03-02T01:19:41.781Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/1118160/1/200> (要登録)
- [31] 
[CITE@ja-JP[工業高等学校印刷術教科書 第一学年用]], [[ヨゼフ・ナジ]], [TIME[1952]], [TIME[2025-02-25T01:55:51.000Z]], [TIME[2025-03-02T01:39:49.404Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/2464385/1/45> (要登録)

[32] 
>>20 は[[神代文字]]の章で諸[[神代文字]]を解説しています。
素朴に古代文字として信じる立場のようで、
各文字の所伝をそのまま説明しており、反対論には言及がありません。
出版年と比べると甚だ時代遅れではあるものの、[[超古代史]]や[[スピ]]のような要素はありません。

[33] >>32 で注意するべきは、[[神代文字]]に加えて[[琉球古字]]や[[南部絵暦文字]]のようなものも含めて一体的に説明しようとしていることです。
[[琉球古字]]は[[近世]]にも[[琉球]]での実用と切り離して[[神代文字]]扱いされていましたが、本書は[[琉球]]での利用とも関連付けながら解説しています。
更に、[[十干十二支]]以外の[[琉球]]固有文字にも言及しています。

つまり[[日本列島]]に残されている[[漢字]]でも[[仮名]]でもない諸文字や文字状記号を総合的に関連付けて理解しようとしたものなのでしょう。
[[神代文字]]の章にまとめてはいるものの、元々[[近世]]にそのような伝承が存在したものはそれを踏襲しつつ、新たに無理に[[神代]]に結合させようとまではしていません。

[34] 
このような視点の発展形、つまり「日本列島における文字の新作」という観点で、
これらに近世・近代の[[屋号]]や[[家紋]]、
近代の[[日本語新字]]や現代の[[絵文字]]、[[ピクトグラム]]、[[人工文字]]趣味なども加えて俯瞰的に分析するものは、
今も必要とされている (のにあまり手がつけられていない) ものかもしれません。

[1] [CITE@ja[神代文字 - Wikipedia]]
( ([TIME[2014-09-14 14:01:43 +09:00]] 版))
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E4%BB%A3%E6%96%87%E5%AD%97>

[2] ([TIME[2011-03-02 21:20:40 +09:00]])
<http://b.saidaiji.org/wp-content/uploads/2011/03/110302ahiru.pdf>

[3] [CITE[個人研究]]
([TIME[2009-08-12 21:51:46 +09:00]])
<http://www7b.biglobe.ne.jp/~choreki/kenkyu.htm>

[4] [CITE[新日本古典籍総合データベース]], [[国文学研究資料館 | National Institute of Japanese Literature]], [TIME[2020-10-20T04:54:00.000Z]], [TIME[2021-03-09T02:32:34.831Z]] <https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100194209/viewer/17>

[[神代文字]]、[[漢字]]混じり文

[[神代文字]]に[[傍点]]

[7] [CITE@ja[楔さんはTwitterを使っています 「越後佐渡デジタルライブラリーで『北越風土記節解』というのを見ていたらこんなのに出くわした。神代文字…? https://t.co/TCMrnAwBrq」 / Twitter]]
(午後10:31 · 2021年5月5日 [TZ[+09:00]], [TIME[2021-05-25T12:22:42.000Z]])
<https://twitter.com/keilfoermig/status/1389935847928074241>

[12] [CITE@ja[間枝(まえだ)さんはTwitterを使っています: 「神代文字の"実物"を記した文献としては『ホツマツタエ』(1775年頃)が初期のものと見なされているのではないかと思いますが、実際に調査してみると、それより100年近く遡る神代文字文献が見つかりました。 未知の文献はおそらく他にもあるはずで、神代文字史研究のためにはまずそれの発掘が必要です。」 / Twitter]], [TIME[午後7:43 · 2022年10月5日][2022-10-05T10:43:44.000Z]], [TIME[2022-10-06T02:11:37.000Z]] <https://twitter.com/mtnonoonly/status/1577610481459568640>

[13] [CITE@ja[釈昶空(ねこにゃん)さんはTwitterを使っています: 「『東日流外三郡誌』の古代文字も楽しいです。阿曽部族の石置伝法とか縄結伝法とか、津保化族の書き文字とか、荒吐族語文字とか、よくここまで考えついたなあ…… https://t.co/df27nJIUfj」 / Twitter]], [TIME[午前10:21 · 2022年12月31日][2022-12-31T01:21:29.000Z]], [TIME[2023-01-02T11:20:41.000Z]] <https://twitter.com/nekonyan_nippon/status/1608996732335181825>

[23] [CITE[伊勢神宮の古代文字 - カバ男のブログ]], [[カバ男(かばおとこ)]], [TIME[2023-04-13T05:49:40.000Z]], [TIME[2023-04-13T05:51:19.291Z]] <https://hippoman528.blog.fc2.com/blog-entry-220.html>

[24] [CITE[神代文字-日本的霊性]], [TIME[2021-02-19T09:04:26.000Z]], [TIME[2023-04-13T05:54:24.965Z]] <http://f35.aaacafe.ne.jp/~shinri/kamiyomoji.html>

[25] [CITE@ja[富山市立図書館 | 自筆資料詳細]], [TIME[2023-04-17T03:34:13.000Z]] <https://www.library.toyama.toyama.jp/wo/autograph/index?autograph_list_flg=1&value_id=021>

[40] [CITE@ja[神代文字の事]], [[Heitotsu]], [TIME[2019-03-02T12:08:29.000Z]], [TIME[2023-04-18T13:18:36.179Z]] <http://kstn.fc2web.com/kamiyomozi.html>

[41] [CITE@ja-JP[大友能直はなぜ「上つ文」を編集したのか? - ウガヤフキアエズ王朝実在論]], [TIME[2023-04-18T13:51:08.000Z]] <https://ugaya.jimdofree.com/2016/06/08/%E5%A4%A7%E5%8F%8B%E8%83%BD%E7%9B%B4%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C-%E4%B8%8A%E3%81%A4%E6%96%87-%E3%82%92%E7%B7%A8%E9%9B%86%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B/>

[42] [CITE[null]], [TIME[2018-10-01T10:59:15.000Z]], [TIME[2023-04-18T13:54:20.098Z]] <http://www.marino.ne.jp/~rendaico/gengogakuin/gengokenkyu/mojishico/kamiyomojico.htm>

[43] [CITE@ja-JP[ウエツフミとは? - ウガヤフキアエズ王朝実在論]], [TIME[2023-04-18T14:18:32.000Z]] <https://ugaya.jimdofree.com/%E3%82%A6%E3%82%AC%E3%83%A4%E7%8E%8B%E6%9C%9D%E3%81%A8%E3%82%A6%E3%82%A8%E3%83%84%E3%83%95%E3%83%9F%E3%81%A8%E3%81%AF/>

[45] 
[CITE@ja[miyasita4.pdf]], [TIME[2022-04-06T23:54:00.000Z]], [TIME[2024-02-18T13:13:22.835Z]] <http://xufu.sakura.ne.jp/2018.8.26kouenkai/miyasita4.pdf>

[54] 
[CITE@ja[<4D6963726F736F667420576F7264202D2090EC8FE3905F8ED082CC8CC391E395B68E9A2E646F63> - kawakami.pdf]], [TIME[2018-10-02T06:39:30.000Z]], [TIME[2024-07-29T14:42:04.019Z]] <http://kiwarabi.html.xdomain.jp/kawakami.pdf>

[55] [CITE@ja[<4D6963726F736F667420576F7264202D2091E593E0905F8ED081408CC391E395B68E9A2E646F63> - oouchi.pdf]], [TIME[2018-10-02T06:49:18.000Z]], [TIME[2024-07-29T15:05:02.548Z]] <http://kiwarabi.html.xdomain.jp/oouchi.pdf>

[65] [[神字日文傳]]

[188] 
[CITE[新訂 古事記 ~古語追慕~ 古典文學電子TEXT集成]], [TIME[2024-10-17T23:55:20.000Z]], [TIME[2025-02-18T03:20:13.471Z]] <https://miko.org/~uraki/kuon/furu/furu_index1.htm>

[197] 
[CITE@ja[神代文字の一覧 - Wikipedia]], [TIME[2025-02-04T01:56:06.000Z]], [TIME[2025-02-18T06:28:22.314Z]] <https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E4%BB%A3%E6%96%87%E5%AD%97%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7>

[198] [CITE@ja[HERMES-IR : Research & Education Resources]], [TIME[2025-02-18T06:33:12.000Z]] <https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/hermes/ir/re/31060/>

-[199] 
[CITE@ja[伊那の谷から古代が見える]], [TIME[2025-02-18T06:47:23.000Z]], [TIME[2019-06-28T02:28:57.520Z]] <https://web.archive.org/web/20190628022740/http://atinomiya.life.coocan.jp/binran1-aiueo.html>
-[200] [CITE@ja[古代文字(神代文字)便覧]], [TIME[2024-08-29T11:38:37.000Z]], [TIME[2025-02-18T06:54:25.617Z]] <https://kodaimoji-binran.blogspot.com/>

[85] [CITE@ja-JP[岡山県の古代文字の考察|丸谷 憲二]], [TIME[2025-07-16T06:17:35.000Z]] <https://note.com/calm_aster1695/n/n3853d26af4da>

[91] 
[CITE@ja-JP[探検世界 5(6)]], [[成功雑誌社]], [TIME[1908-06]], [TIME[2025-07-30T10:21:15.000Z]], [TIME[2025-09-17T03:33:43.735Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/11186827/1/15> (要登録)

[92] >>91 は[[小説]]だけど[[[R[神代文字]]]]と称した[[ペトログリフ]]が登場する。挿絵あり。
元ネタはあるのだろうか?

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