scrollbar-*

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[7] scroll bar の色について

最近、たまに scroll bar の色が変わる (system 既定色と。) Web page を見かけるようになりました。

これは IE5.5 以上の CSS への独自拡張で、 W3C CSS3 の User Interface (draft) <http://www.w3.org/TR/css3-userint> には載っていません。勿論、それ以前の CSS1,2 にも載っていません。 (CSS3 のこれ以降の版や将来の CSS に載る可能性はありますが。)

さて、 scroll bar は Web page が色を制御しても良いのでしょうか。 そもそもは Web page の背景や前景の色, 文字の大きさなども全て、 system 側, つまり閲覧者に委ねられていました。それが、 Web の広がり と共に、要求が強まって、 HTML や CSS の機能として組み込まれたわけです。

Scroll bar の色等も、時代の流れでそうなる運命にあるのかもしれません。

ただ、そういう動きが、生き過ぎだと言うことで押し戻す流れの中に 現在我々が居ると言うことは事実です。 Web page 著者側の自己主張?? の為に、そうした「装飾」が過激化していき、全ての人々が苦労せずに 読むことが出来なくなったからです。

(何も、身障者だけの問題ではありません。小さな文字や、背景色に似た 文字色など、巷に溢れる問題の列挙には暇がありません。)

さて、そうした中で、我々はどういう姿勢 (スタンス) を取るべきでしょうか。 Scroll bar は著者の側のものか、読者の側のものか。 これは Window system の問題にまで繋がっていて、一朝一夕で結論づけれるもの ではありません。

(世界中の Window system が、 Windows のような scroll bar を持っているわけではないです。上下のだけで、 bar が無いものとかもありましょう。)

ただ言えることは、我々がこれまで目指してきたように、読者のことを考えて著することです。具体的には、使うとしても scroll bar があるのか無いのか分からない配色にしないとか、余りにも奇抜というか奇妙にしないとか、 まあそういう「当たり前」のことです。

さて、ここまでで何度か登場した、「我々」とは一体誰のことでしょう:-)

以下に IE5.5 が対応しているそうである CSS 属性を示します。 非常に Windows に依存しているのが分かります。 将来標準化されるとしても、きっとこのままではないでしょう。

影の明るい部分の色。

矢印 (Windows では、として表示。) の色。

基本色。

影の明るい部分の色。

矢印 (Windows では、として表示。) の色。

基本色。

影の暗い部分の色。

Bar 表面の色。

光ってる部分の色(謎)。 Bar の box 以外の場所などが塗られる。

影の部分の色。

(2001-04-05)