custom protocol handler

[3] NavigatorContentUtils インターフェイスの registerProtocolHandler メソッドは、プロトコル取扱器を利用者に提示するものです。

仕様書

[4] HTML Standard (2016-07-19 18:13:57 +09:00) https://html.spec.whatwg.org/#custom-handlers

メソッド

[47] 2019-11-20の HTML Standard 改訂により、 secure context 専用の機能に変更されました。 >>46

[48] この変更により、HTTPS ではこれまで通り使えますが、素のHTTP では使えなくなりました。

[49] この変更はメソッドを実行する環境の制限についてのものですが、メソッドの引数に指定する URL には (従前通り) 同一起源ポリシーが適用されるので、自動的にそちらも HTTPS 専用に制限されます。

処理

[44] 一般的事項はハンドラー

[27] registerProtocolHandler メソッドは、次のようにしなければなりません >>4。

[30] scheme を、必須の第1引数を DOMString として解釈した結果に設定します。
[31] URL を、必須の第2引数を USVString として解釈した結果に設定します。
[32] 題名を、必須の第3引数を DOMString として解釈した結果に設定します。
[37] 絶対URL を、URL を文脈オブジェクトの設定群オブジェクトに対して構文解析した結果に設定します。
[33]
- [35] scheme が safelisted scheme のいずれかであるか、 web+ の後に1文字以上の ASCII小文字が続くものであるかのいずれでもない
- [36] URL に %s が含まれない
- [38] 絶対URLが失敗
... のいずれかを満たすなら、
1. [34] SyntaxError を投げ、ここで停止します。
[39] 絶対URLの起源と文脈オブジェクトの設定群オブジェクトの起源が同じ起源でなければ、
1. [40] SecurityError を投げ、ここで停止します。
[42] 取扱器を、取扱器に設定します。
取扱器
種別
プロトコル取扱器
proto-URL
絶対URL
題名
題名
[43] 取扱器について、取扱器の登録をします。

歴史

[6] Firefox3 で navigator.registerProtocolHandler メソッドを呼び出すと、閲覧領域上部にメッセージ欄が現れて、プロトコル取扱器が提供されている旨とそれを追加するボタンが現れます。ボタンを押すと Webブラウザーにインストールされます。

一度インストールすると設定画面から削除しない限りずっと有効なようです。

インストール後にまったく同じ引数でメソッドを呼び出すと、ボタンなしでインストール済みですというメッセージが出てくるようです。

[7] その後登録した URL scheme を使おうとするとプログラム選択の窓が出てきて、そこから選ぶと引数で指定した URL が使われます。この選択の窓には「以後表示しない」というチェックがついていて、それをチェックしておくと次からは聞かれません。

[8] 同じ URL scheme について別の URL を登録すると、 >>7 の選択肢として新たに追加されます。以後表示しないとしていてもまた勝手に聞かれるようになるみたいです。

[19] Chrome では、複数登録されていても、いずれか標準で選択されたものが使われるようです。どれを選択するかは設定画面で決定できます。

[18] Windows 上の Chrome は、 OS の URL scheme の取扱器としても登録するようです。

[20] Windows 上の Firefox は、 OS の URL scheme の取扱器や Firefox の取扱器の一覧を非モーダルなダイアログで表示し、選択させるようです。 OS の URL scheme として登録はしないようです。

[1] Web-based protocol handlers - MDC (2009-04-12 11:38:21 +09:00 版) https://developer.mozilla.org/ja/Web-based_protocol_handlers

[2] registerProtocolHandler - MDC (2009-04-12 11:39:35 +09:00 版) https://developer.mozilla.org/ja/DOM/window.navigator.registerProtocolHandler

[5] 登録が有効なのは登録した文書ないし起源だけかと思い込んでいましたが、そうではなく Webブラウザー上のほぼあらゆる URL 処理に適用されるのですね。 Firefox3 で試しましたが、起源に関わらず a, img, iframe, Webブラウザーの URL 入力欄などいろいろな場所で使えました。