[2] 漢字字形史小字典 は、漢字の字形の変遷に関する落合淳思の書籍です。
[3] 甲骨文字から現在に至る漢字の字形の変遷を扱っています。
[4] 本書冒頭には漢字の歴史や字形・字源研究史の概説があり、 その後の本編で字形の変遷や字源に関して文字ごとに議論されています。
[5] 本文は教育漢字の3年生までに配当されているものです。 それ以外の文字も同源字として多数含まれています。
[6] 読み物として順番に読んでいくだけでとてもおもしろいです。 (字典といっても研究者以外には他の用途はないかもしれませんが。)
[7] 4年生以上の漢字がなくて字数が少ないのが残念ですけど、 これだけでも既にかなりのボリュームなのですよね。 普通の本より分厚いし、小学生向けの辞書なんかよりもどっしりしているし。
[8]
古代中心で、変遷の最後の楷書時代が簡単に済まされているのは、
ものたりないところかもしれません。 (そこまで詳細にやると分厚い鈍器になりそうですが。)
楷書の字形として明朝体が示されているのはどうなのか。