[FIG(short list)[ [10] 「アルファベット」
- [[ギリシャ文字]]
- [[ラテン文字]]
- [[ドイツ文字]]
- [[italic]]
- [[small caps]]
- [[IPA]]
- [[キリル文字]]
- [[シャレイア文字]]
- [[大文字と小文字]]
]FIG]


* 字種区分の怪しい事例

[11] 
[[大文字と小文字]]は同じ[[用字系]]の別の[[文字]]とされている (元は[[書体]]の違いとされる)。
[[small caps]] はなぜか謎の位置に置かれている。
[SEE[ [[大文字と小文字]] ]]

[12] 
今は[[ローマン体]],
[[イタリック]],
[[ドイツ文字]]はすべて[[ラテン文字]]の[[書体]]の違いという扱いにされることが多い。
([[ドイツ文字]]は別[[用字系]]とする説が昔はあった。)

-*-*-

[FIG(short list)[ [1] [[ラテン文字]]、[[ギリシャ文字]]、[[キリル文字]]の区別には意味があるか。

- [[A]]
- [[α]]
- [[ε]]
- [[Я]]

]FIG]

[3] [[JIS X 0213:2000]] 附属書4 ([[規定]]) [CSECTION[表14 拡張ラテン文字]]
に、

- 1-11-38 [CODE[ὰ]] [[グレーブアクセント付きスクリプトA小文字]]
[CODE[U+1F70]] [CODE(charname)@en[GREEK SMALL LETTER ALPHA WITH VARIA]]
- 1-11-39 [CODE[ά]] [[アキュートアクセント付きスクリプトA小文字]]
[CODE[U+1F71]] [CODE(charname)@en[GREEK SMALL LETTER ALPHA WITH OXIA]]
- 1-11-48 [CODE[ὲ]] [[グレーブアクセント付きEPSILON小文字]]
[CODE[U+1F72]] [CODE(charname)@en[GREEK SMALL LETTER EPSILON WITH VARIA]]
- 1-11-49 [CODE[έ]] [[アキュートアクセント付きEPSILON小文字]]
[CODE[U+1F73]] [CODE(charname)@en[GREEK SMALL LETTER EPSILON WITH OXIA]]

... と何故か[[文字の名前]]が[[ギリシャ文字]]の[[文字]]が4つありました。

[4] 
[[JIS X 0213:2000]] 附属書7 ([[参考]]) [CSECTION[1.3.11 拡張ラテン文字]]
には、
[[ラテン文字]] [CODE[a]]
とも[[ギリシャ文字]] [CODE[α]]
とも違う
[CODE(charname)@en[LATIN SMALL LETTER ALPHA]]
が必要だから追加したとの説明がありました。
そこには、
[CODE(charname)@en[GREEK SMALL LETTER ALPHA WITH VARIA]]
と
[CODE(charname)@en[GREEK SMALL LETTER ALPHA WITH OXIA]]
は、
「[L[なお, [SNIP[]] いずれも, [B[JIS X 0201]] のブロック名は, “GREEK]]
[L[EXTENDED” である。]]」
ともありました。

[5] 単体の文字については区別する「必要がある」と判断したことがわかるだけで、
あとは事実を並べただけの説明です。いかなる事由でこうした「ねじれ」が発生したのかの説明にはなっていません。

[21] 関連: [[JIS X 0213]]

[7] 
[[ISO-IR 27]] [SRC[>>6]] は[[ラテン文字]]の[[大文字]]と[[ギリシャ文字]]の[[大文字]]を[[統合]]したものでした。

[REFS[
- [6] [TIME[2014-06-23T02:21:37.000Z]], [TIME[2021-03-22T09:44:13.264Z]] <https://www.itscj.ipsj.or.jp/iso-ir/027.pdf>
]REFS]

[15] 
[[ISO-IR 68]] は
[[APL]]
用の[[ラテン文字]]を[[イタリック]]で例示し、
通常イタリック表記されると注記し、
CAPITAL API LETTER A
のような名前を与えていました。

;; [16] しかし「?」や「$」も同じように[[斜体]]で例示しているにも関わらず、
注記はなく、
名前も
QUESTION MARK
や
DOLLAR SIGN
でした。
なお[[ギリシャ文字]]もいくつかありますが、正体に見え、
名前も
SMALL GREEK LETTER
のようなものとなっています。



[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[8] [CITE@ja[朝鮮語のキリル文字表記法 - [[Wikipedia]]]]
([TIME[2022-05-16T03:22:38.000Z]], [TIME[2022-05-20T15:12:03.654Z]])
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E8%AA%9E%E3%81%AE%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%AB%E6%96%87%E5%AD%97%E8%A1%A8%E8%A8%98%E6%B3%95>
]FIGCAPTION]

> ホロドヴィッチ式は朝鮮語の個々の音素に対して1つ1つキリル文字を割り当てており、より正確な転写が可能である反面、「ɔ」のように一般のキリル文字で使用しない文字も用いているため実用的ではない。(2009年8月現在、Unicodeにはキリル文字としてのそれは存在しない。本項ではラテン文字であるU+0254で代用している。)

]FIG]

[14] [CITE@ja[TVアニメ「宇崎ちゃんは遊びたい!ω」公式サイト]], [TIME[2022-11-14T05:57:14.000Z]] <https://uzakichan.com/>

ロゴでは「[RUBY[ω][だぶる]]」。
[[絵文字]]的な意味も込められていると思われる。

[13] [CITE@ja[[[偽キリル文字]] - Wikipedia]], [TIME[2022-08-26T13:03:06.000Z]], [TIME[2022-09-10T03:43:12.419Z]] <https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%BD%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%AB%E6%96%87%E5%AD%97>

[19] [CITE[Additional proposal to encode Latin characters for theta and delta - 14202-latin-theta-delta.pdf]], [TIME[2014-08-07T23:14:27.000Z]], [TIME[2023-06-13T15:28:07.289Z]] <http://www.unicode.org/L2/L2014/14202-latin-theta-delta.pdf>

[18] [CITE[n4262-unifon_n3555-loudstaves - 12138-n4262-unifon.pdf]], [TIME[2012-05-02T23:57:35.000Z]], [TIME[2023-06-13T15:22:59.119Z]] <http://www.unicode.org/L2/L2012/12138-n4262-unifon.pdf>

[17] [CITE@en[Latin Letters Capital and Small Theta from Marcel Schneider on 2016-06-11 (Unicode Mail List Archive)]], [[Marcel Schneider (charupdate_at_orange.fr)]], [TIME[2016-06-12T00:20:51.000Z]], [TIME[2023-06-13T15:21:40.212Z]] <http://unicode.org/mail-arch/unicode-ml/y2016-m06/0056.html>

[20] [CITE[Microsoft Word - Capital λ and ƛ Unicode Proposal.docx - 23191-three-latin-additions.pdf]], [TIME[2023-07-20T22:58:57.000Z]], [TIME[2023-07-28T03:22:42.722Z]] <https://www.unicode.org/L2/L2023/23191-three-latin-additions.pdf>

[[ラテン文字]][[λ]]


[22] 
[CITE@ja[Phonetic characters_ Greek and Latin 2024-08-17 - 24202-phonetic-greek-latin.pdf]], [TIME[2024-08-27T16:44:17.000Z]], [TIME[2024-08-28T06:20:35.381Z]] <https://www.unicode.org/L2/L2024/24202-phonetic-greek-latin.pdf>

[23] 
[CITE@ja[n2741-IRGN2717-N2731-N2738-N2742Feedback.pdf]], [TIME[2024-10-16T03:02:05.000Z]], [TIME[2024-10-17T04:03:10.697Z]] <https://www.unicode.org/irg/docs/n2741-IRGN2717-N2731-N2738-N2742Feedback.pdf#page=16>

[24] 
[CITE@ja[Recommendations to UTC #181 (November 2024) on Script Proposals - 24228-script-wg-report.pdf]], [TIME[2024-11-04T15:55:24.000Z]], [TIME[2024-11-06T02:43:23.301Z]] <https://www.unicode.org/L2/L2024/24228-script-wg-report.pdf#page=10>
#page=14


-[25] [CITE@ja[The Unicode Standard, Version 16.0 - UA4D0.pdf]], [TIME[2024-08-28T21:40:02.000Z]], [TIME[2024-11-25T02:16:33.307Z]] <http://www.unicode.org/charts/PDF/UA4D0.pdf>
-[26] [CITE@ja[The Unicode Standard, Version 16.0 - U11FB0.pdf]], [TIME[2024-08-28T21:39:44.000Z]], [TIME[2024-11-25T02:17:07.225Z]] <http://www.unicode.org/charts/PDF/U11FB0.pdf>


[27] [[ラテン文字]]や[[ギリシャ文字]]は[[数式]]用などとしてなぜか細かい違いが別の文字になっていることがあります。
[SEE[ [[数式用アルファベット]] ]]

[28] [[ギリシャ文字]]は現代と古典でなぜか同形でも[[重複符号化]]されていることがあります。
[SEE[ [[Unicodeギリシャ文字]] ]]

[29] 
[[Unicode]] は[[発音記号]] ([[IPA]] 等) と[[ラテン文字]]を区別しないで統合することを基本としています。
ところが、それによって、

- [30] [[IPA]] 等で区別されるという理由で字形差がある[[文字]]が[[重複符号化]]されています。
そのために通常フォントの字形揺れの範囲の別の文字が存在したりしなかったりという矛盾が生じています。
[CH[a]] の事例が有名です。
- [31] [[IPA]] 等で用いられるという理由で[[ギリシャ文字]]のように見える[[文字]]が[[ラテン文字]]として符号化されていることがあります。
- [32] [[IPA]] 等で用いられるという理由で [[small capital]] が独立した[[文字]]として符号化されていることがあります。
通常の用法では通常の文字とフォント等の違いとして表現されるとされていることと矛盾が生じています。



* 文脈

[FIG(short list)[ [2] [[アルファベット]]の用法
- [[アルファベット子]]
- [[Alphabet (Google)]]
]FIG]

* メモ


[9] [CITE@ja[『ギリシャ文字・キリル文字・ラテン文字』 - にせねこメモ]], [TIME[2022-08-24T05:30:55.000Z]] <https://nixeneko.hatenablog.com/entry/c90_greek_latin_cyrillic>

