[30] [DFN[[RUBYB[世界時]@en[Universal Time]]]] ([DFN[UT]]) は、[[世界標準時]]です。
幾つかの種類がありますが、特に[DFN[[RUBYB[[[協定世界時]]]@en[Coordinated Universal Time]]]]
([DFN[[[UTC]]]]) が広く使われています。

[33] 歴史的に[DFN[グリニッジ標準時]]、[DFN[GMT]] と呼ばれてきました。

* 種別

[31] [[UT]] には、 [[UT0]]、[[UT1]]、[[UT2]]、[[UTC]] があります。

;; [32] これらの区別が必要ない時は [[UT]] と呼ぶことが認められています [SRC[>>29]]。

* UT0

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[88] [CITE@ja[世界時 - Wikipedia]]
([TIME[2017-01-08 20:39:14 +09:00]])
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%99%82#UT0>
]FIGCAPTION]

> UT0は、天文台で恒星や銀河系外電波源の日周運動の観測、あるいは月や人工衛星の継続観測によって決められる世界時である。UT0は地球の極運動(地球の地理学的極と自転軸の極とのずれ)の補正を含まない。極運動は地球上の任意の場所の地理学的位置が数メートルずれる原因となる。そのため、異なる天文台で同時刻に求めたUT0は異なる値になる。

]FIG]

* UT1

[99] [DFN[UT1]] は、 [[UT0]] から[[観測地]]に依存した[[極運動]]による[[経度]]の変化分を補正したものです [SRC[>>98, >>93]]。

[101] [[UT1]] は[[観測地]]に依存しません [SRC[>>93]]。

[102] [[UT1]] は、[[静止座標系]]に対する[[地球]]の[[真の回転角]]を定義するものです 
[SRC[>>93]]。[[地球]]の[[自転量]]を最も忠実に表しています [SRC[>>98]]。

[100] [[地球]]の[[自転]]の[[角速度]]は[[一様]]ではないため、
±[N[3]] [[ms]]/[[日]]程度の不確定性を持ちます [SRC[>>93]]。

[REFS[
- [93] [CITE@ja[世界時 - Wikipedia]]
([TIME[2017-01-08 20:39:14 +09:00]])
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%99%82#UT1>
- [95] [CITE@ja[DUT1 - Wikipedia]]
([TIME[2016-12-24 05:47:17 +09:00]])
<https://ja.wikipedia.org/wiki/DUT1>
- [97] [CITE@en[DUT1 - Wikipedia]] ([TIME[2017-05-11 21:56:58 +09:00]]) <https://en.wikipedia.org/wiki/DUT1>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[96] [CITE@ja[恒星時 - Wikipedia]]
([TIME[2016-12-23 02:52:57 +09:00]])
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%92%E6%98%9F%E6%99%82>
]FIGCAPTION]

> しかし地球の自転速度が変動するため、理想的な恒星時時計の進度は日常時間の時計の進度を定数倍したものからずれる。実際にはこの差は協定世界時(UTC)とUT1の差、UTC-UT1の値として監視されている。このずれは電波望遠鏡での観測によって計測され、その予報と記録が国際地球回転・基準系事業(IERS)とアメリカ海軍天文台によって公表されている。UTC-UT1の予報値がDUT1、実績値がΔUT1とされる。

]FIG]
]REFS]

* UT1R

[105] [DFN[UT1R]] は、 [[UT1]] から短期間 (35日[[未満]]) の[[長周期潮]] ([[zone tide]])
を除いたものです [SRC[>>92]]。

[106] [[時刻]]の進みは [[UT1]] より滑らかになっています [SRC[>>92]]。

[REFS[
- [92] [CITE@ja[世界時 - Wikipedia]]
([TIME[2017-01-08 20:39:14 +09:00]])
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%99%82#UT1>
]REFS]

* UT2

[103] [DFN[UT2]] は、 [[UT1]] から[[年周]]や[[半年周]]の[[周期変動]]を除いたものです
[SRC[>>98]]。

[104] [[時刻]]の進みは [[UT1]] より滑らかになっていますが、
完全に一定の[[速度]]にはなりません [SRC[>>98]]。

* UTC

[REFS[

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[124] [[JIS X 7108:2004]]
]FIGCAPTION]

>
:4.1.3 協定世界時, UTC (Coordinated Universal Time):
[[国際度量衡局]] (International Bureau of Weights and Measures)
及び[[国際地球回転観測事業]] (International Earth Rotation Service)
によって維持管理されている[[時間尺度]]。
[[標準周波数]]及び[[時刻信号]]に関する[[標準電波]]の基礎となるもの。
([[ITU-R Rec.TF.686-1(1997)]])

]FIG]

[FIG(quote)[[72] [[ISO 8601:2004]] 2.1.12
> [[time scale]] which forms the basis of a coordinated radio dissemination of standard frequencies and time
signals; it corresponds exactly in rate with [[international atomic time]], but differs from it by an integral number of seconds [SRC[IEC 60050-713]]
]FIG]

[81] [CITE@EN[W3C XML Schema Definition Language (XSD) 1.1 Part 2: Datatypes]]
( ([TIME[2012-04-04 21:34:51 +09:00]] 版))
<http://www.w3.org/TR/xmlschema11-2/#dt-utc>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[84] ([TIME[2014-01-20 15:50:28 +09:00]])
<http://www.dost.gov.ph/knowledge-resources/2014-04-27-01-59-53/implementing-rules-and-regulations/send/48-irr/249-ra-10535-irr-ao-013-s2013-12032013>
]FIGCAPTION]

>  "Coordinated Universal Time" is the official time of the world. UTC 00:00:00 coincide with midnight at the zero meridian in Greenwich, England, and is the basis for all civil timekeeping. 

]FIG]

[86] [CITE[LEGAL TIME; USE OF THE TERM UTC]]
([TIME[2016-09-05 18:14:58 +09:00]])
<https://www.itu.int/rec/dologin_pub.asp?lang=e&id=T-REC-B.11-198811-W!!PDF-E&type=items>

[87] [CITE[Legally elapsed time]]
([TIME[2016-08-06 02:10:27 +09:00]])
<https://www.ucolick.org/~sla/leapsecs/epochtime.html>

[85] [CITE[2004年7月~2006年6月 協定世界時と各国の標準時の時刻差]]
([TIME[2007-12-11 16:59:41 +09:00]])
<http://www2.nict.go.jp/aeri/sts/Open/tai_utc.pdf>

]REFS]

* 各機関の原子時計

[79] 世界各地の研究機関等の[[原子時計]]に基づき決定した[[時刻]]には、
「UTC([VAR[機関名]])」という名前が与えられています。

[FIG(short list)[ [80] 
- [[UTC(NICT)]]
- [[UTC(NAO)]]
- [[UTC(NMIJ)]]
- [[UTC(NIMT)]]
- [[UTC(TL)]]
- [[UTC(KIM)]]
- [[UTC(NMLS)]]
- [[UTC(NPLI)]]
- [[UTC(KRIS)]]
- [[UTC(SG)]]
- [[UTC(VMI)]]
- [[UTC(MASM)]]
]FIG]

* 閏秒のない UTC

[75] [[UTC]] は本来[[閏秒]]の挿入や削除による調整を行った結果を表していますが、
主に[[計算機]]や[[ネットワーク]]の領域では、[[閏秒]]の存在を無視したものを [[UTC]]
と称することがあります。

[74] 通常そのような場合に用いられるのは何らかの方法で[[閏秒]]を存在しないものとした
[[UTC]] の変種であり、[[閏秒]]の調整を行っていない [[UT2]] とは異なります。

;; [[閏秒のないUTC]]を参照。

* 先発UTC

[94] [[過去の日時]]を扱う多くの[[日時形式]]は、 [[UTC]]
が過去に延長できるとみなしています。ただし、そのような[DFN[先発UTC]]とでもいうべき[[時刻系]]を明示的に規定しているものは、
それほど多くありません。

[73] [[NTP時刻]]の定義では、便宜上 [[UTC]] が過去にも延長できるものと考えるとされています。

;; [[NTP時刻]]参照。

[76] [[HTMLの先発UTC]]は [[UTC]] 制定前の[[時刻]]の解釈を定めています。

* GMT

[34] 元々の[DFN[[RUBYB[グリニッジ平均時]@en[Greenwich Mean Time]]]] ([DFN[GMT]]、
[DFN[グリニッジ標準時]]) は、[[グリニッジ子午線]]の[[平均太陽時]]です。
長年[[世界標準時]]とされてきました。

[3] [[GMT]] が正式な世界の[[標準時]]となる過程で、[[世界時]] ([[UT]])
という名前が与えられ、更に幾度か [[UT]] の定義が改められて現在に至っています。
つまり [[GMT]] は旧称というべきものです。

[1] 元来の [[GMT]] と現在の [[UT]] は厳密には異なりますが、多くの場合同じものとして扱われます。
中でも特に [[UTC]] を指すと解すのが普通です。
[SEE[ >>23, >>24 ]]
未だに「GMT」という名称が広く知られているため、
「GMT」と「UT(C)」を違った形で説明するものや、
「GMT」と「UT(C)」の違いを説明すると称する解説があったりしますが、
正確とは言えません。
歴史を説明するのでなければ、
現代において、
[[GMT]] と [[UTC]] は同じものを指すと言ってしまって差し支えありません。


;; [112] [[原子時計]]が使われている現在の[[時刻]]システムで、
元来の [[GMT]] が関係してくることはまずありません。
[[グリニッジ天文台]]も[[天文台]]機能は元の位置には残っていませんし、
[[グリニッジ子午線]]も厳密には[[IERS基準子午線]]に置き換わって使われなくなっています。
[[英国で標準時][英国の標準時]]として使われているものは、既に[[グリニッジ時間]]ではありません。

[7] 古い時代に制定され半ば放置状態の[[法令]]では、[[UTC]] の意味で未だに[[グリニッジ時間]]や
[[GMT]] のような表現を用いていることがあります。

[EG[
[113] [[日本の標準時]]の[[法令]]は[[グリニッジ経度]]で[[標準時]]を定めています。
]EG]

[2] [[後方互換性]]のため安易に変更できない[[情報交換]]用の[[時差の記述]]方式、
例えば [[RFC 822の日時形式]]とそれに由来する各種[[日時形式]]
([[電子メール][電子メールの日時形式]]や [[HTTP][HTTPの日時形式]] など) では、現在の [[UTC]]
の意味で [CODE[[[GMT]]]] という[[時間帯]]の名前を使っています。

** 国家標準時としてのグリニッジ平均時

[25] [[グリニッジ平均時]]は、[[英国]]の[[標準時]] ([[冬時間]]) となっています。

[28] [[葡萄牙]]や[[アイルランド]]の[[標準時]]でもあり、[[欧州西部標準時]]と呼ばれています。


* 天文時と常用時

[6] かつては、[[グリニッジ時間]]というとき、[[常用時]]を表す場合だけでなく、
[[天文時]]を表す場合もありました (>>12)。

[9] 古い時代の記述を解釈する時は、
文脈等によりどちらを指しているのか推測するしかありません。

* 記号 Z

[71] [[ISO 8601の日付形式]]をはじめ、多くの[[日付形式]]で[[時間帯を表す文字列]]
「[[Z]]」が [[UTC]] (あるいは [[GMT]]) の意味で用いられています。


[REFS[
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[91] [CITE@en[RFC 3339 - Date and Time on the Internet: Timestamps]]
([TIME[2017-05-07 16:17:18 +09:00]])
<https://tools.ietf.org/html/rfc3339#section-2>
]FIGCAPTION]

>       Z           A suffix which, when applied to a time, denotes a UTC
offset of 00:00; often spoken "Zulu" from the ICAO
phonetic alphabet representation of the letter "Z".

]FIG]
]REFS]

[131] 
[CITE@ja[(1) XユーザーのOOHARA Kazumaさん: 「@ASUS_ZenBlog 末尾にZついてんのにどう考えてもローカルタイムを返してくる実装があったなぁ…(遠い目)」 / X]], [TIME[午前6:38 · 2025年1月20日][2025-01-19T21:38:49.000Z]], [TIME[2025-01-20T00:54:51.000Z]] <https://x.com/kazumaohara/status/1881093982169747689>


* 関連

[77] [[日本]]で現在 [[NICT]] が[[標準時]]として[[標準電波]]により通報している[[時刻]]は、
[[UTC]] を9時間早めたものとされています。

;; [78] 詳しくは[[日本標準時]]を参照してください。

* 歴史

** グリニッジ平均時の世界標準時化

[10] 18世紀後半、[[GMT]] は[[船舶]]の[[事実上][デファクト標準]]の[[世界標準時]]として使われるようになりました [SRC[>>8]]。

[4] [TIME[1884年][year:1884]]の[[本初子午線並計時法万国公会]]で、
[[グリニッジ子午線]]が[[経度]]の基準 ([[本初子午線]]) に定められました。
これによって [[GMT]] は[[世界標準時]]となりました。

@@[114] 
[TIME[1904年][year:1904]]
[[Eighth International Geographic Congress]]
[SEE[ [CITE[Publications of the United States Naval Observatory]] ]]

[14] [TIME[1911年][year:1911]]、[[パリ]]の国定暦本編製に関する国際的な天文学者の会議で、
[[暦]]で原則として[[グリニッジ平均時]]を用いることが決議されました [SRC[>>8]]。

[15] [TIME[1912年10月][1912-10]]、[[パリ]]の[[万国協同報時法会議]]で、
[[無線報時]]法が統一され、[TIME[1913年7月1日][1913-07-01]]から[[グリニッジ常用時]]となりました
[SRC[>>8]]。

[11] [TIME[1924年2月5日][1924-02-05]]、[[グリニッジ天文台]]の[[時報]]が開始されました
[SRC[>>8]]。

** 常用時と旧天文時、そして世界時へ

[12] 「[[グリニッジ平均時]]」というとき、
現在と同じ[[常用時]]を指す場合 ([DFN[グリニッジ常用時]] ([DFN[GCT]]) とも。) もあれば、
[[旧天文時]]を指す場合もありました。[[天文学]]や[[航海]]では[[旧天文時]]がよく用いられました。
両者は[[日界]]が12時間ずれていました。

[16] [[英国]]の[[王立航海暦局]]は、両方の意味でグリニッジ標準時と言っていました [SRC[>>5]]。

[22] [TIME[1921年][year:1921]]、[[ヘンリープラマー]]らは、[[常用時]]を
[[グリニッジ常用時]] ([[GMT]]) や[[グリニッジ標準時]] ([DFN[GST]])
などと呼んで区別するべきと主張しました。
これに対して[[フランクダイソン]] ([[グリニッジ天文台]]長) は、
[[航空省]]の[[気象電報]]をはじめ一般社会で [[GMT]] が[[常用時]]の意味で使われているとしました。
[SRC[>>8]]

[18] [[米国海軍天文台]]は、
[TIME[1925年][year:1925]]まで両方の意味で [[GMT]] といっていました。
[TIME[1924年][year:1924]]から[TIME[1952年][year:1952]]には、
[[常用時]]を[[グリニッジ常用時]] ([[GCT]]) と呼んでいました。
[SRC[>>5]]

[13] [[旧天文時]]は[TIME[1924年][year:1924]]をもって廃止されました。

[17] [TIME[1925年7月15日][1925-07-15]]、[[英国]][[ケンブリッジ]]の[[国際天文学連合]]第2回会議で、
[[常用時]]の方の呼称が議論になりました。[[フランス]]の [[Marie-Henri Andoyer]]
[[教授]]は「[[Universal Time]]」を提案しました。しかし結論は得られませんでした。 [SRC[>>29]]

[35] [[ドイツ]]では、1925年のはじめから「[DFN[Weltzeit]]」 ([[世界時]])
と呼んでいました。[[コペンハーゲン回報]]、[[大英天文協会回報]]、[[ハーバード回報]]も、
会議後「[[Universal Time]]」を採用しました。 [SRC[>>29]]

[26] [TIME[1928年7月12日][1928-07-12]]、[[ライデン]]の[[国際天文学連合]]第3回総会で、
第4委員会 ([RUBYB[天文暦部][Éphémérides]]) の[[アイケルベルガー]]委員長の発議により、
[[常用時]]の方を
「[DFN[Greenwich Civil Time]] ([DFN[GCT]])」 ([DFN[グリニッジ常用時]])、
「[[Weltzeit]] ([DFN[W.Z.]])」、
「[[Universal Time]] ([[U.T.]])」
と呼ぶことが決議されました [SRC[>>29]]。 
[[天文学者]]は「[[GMT]]」を使うべきではないとされ、[[旧天文時]]の方は
[DFN[[RUBYB[グリニッジ平均天文時]@en[Greenwich Mean Astronomical Time]]]] ([DFN[GMAT]])
と呼ぶことと定められました [SRC[>>8]]。

;; [19] [TIME[1928年][year:1928]]、[[国際天文学連合]]が[[常用時]]の方を [[GMT]] 
と呼んで[[世界時]]とした [SRC[>>5]] とするものもありますが、誤りと思われます。

[21] [TIME[1935年7月10日][1935-07-10]]-[TIME[17日][1935-07-17]]、
[[巴里]]の[[国際天文学連合]]第5回総会で、
[[常用時]]の方を
「[[Universal Time]] ([[U.T.]])」、
「[[Temps Universel]] ([[T.U.]])」、
「[[Weltzeit]] ([[W.Z.]])」と呼ぶこと [SRC[>>29]]、
将来的に[[グリニッジ常用時]]と呼ばなくすることが定められました [SRC[>>8]]。

[27] [TIME[1948年][year:1948]]、[[国際天文学連合]]第7回総会第4委員会 (天文暦部) は、
[[天文学者]]が[[常用時]]の方を
「[[Temps Universel]]」、「[[Universal Time]]」、「[[Weltzeit]]」
とだけ呼ぶことを求めました。 [SRC[>>29]]

;; [20] [[旧天文時]]も参照。

** UT0、UT1、UT2 の導入

[36] [TIME[1955年][year:1955]]、
[[ダブリン]]の[[国際天文学連合]]第9回総会第31委員会 ([[国際報時局]]) は、
[FIG(list)[
- [37] [[国際報時局]] ([[BIH]]) で[[極変化]]の[[外挿]]値と、
[[地球]]の[[自転]]の[[角速度]]の季節変動の予測値を決定すること
- [38] [[UT0]] は観測結果から得られた[[世界時]]とすること
- [39] [[UT1]] は [[UT0]] に[[経度]]変化を補正したものとすること
- [40] [[UT2]] は [[UT1]] に季節変化を補正したものとすること
- [41] [[UT2]] を[[世界時]]の代表とすること
]FIG]
... を決定しました。これは[TIME[1956年][year:1956]]から実施されました。 [SRC[>>29]]

** 旧協定世界時

[44] [TIME[1959年][year:1959]]、米英が[[報時信号]]の国際同期の実施を決め、
その後各国にも参加を呼びかけました。 [SRC[>>29]]

[46] [TIME[1960年][year:1960]]の[[国際電波科学連合]]第13回総会、
[TIME[1961年][year:1961]]の[[バークレイ]]の[[国際天文学連合]]第11回総会で、
[[報時信号]]の国際同期の方法が議論されました。
[[日本]]も[TIME[1961年9月][1961-09]]から実施しています。 [SRC[>>29]]

[45] [TIME[1964年][year:1964]]、
[[ハンブルク]]の[[国際天文学連合]]第12回総会は、
[[報時信号]]の国際同期を実現した[[協定世界時]] ([[UTC]]) を決議しました。 [SRC[>>29]]

[47] 現在この方式は「旧協定世界時」と呼ばれています。
旧協定世界時は、
[[UT2]] に近似するよう1年間一定の周波数オフセットと 0.1 秒のステップ調整を行うもので、
周波数オフセットと秒信号の修正の量と時期は[[国際報時局]]で決定するものとされました。
[SRC[>>29]]

[49] 旧協定世界時は、運用が煩雑で、1秒の刻みが一様ではないという問題を抱えていました 
[SRC[>>29]]。

[48] 1960年代には、何度か世界各地の[[天文台]]の[[採用経度値]]の改正が行われました。
これによって、 [[UT1]] や [[UT2]] に不連続が生じました。

;; [[採用経度値]]参照。

** 新協定世界時

[50] [TIME[1970年][year:1970]]、[[英国]]の[[ブライトン]]の[[国際天文学連合]]第14回総会で、
[[協定世界時]]の大幅な改善が決議されました。 [SRC[>>29]]

[23] 同第14回総会第31委員会(時)で、勧告6.2が決議され、
「[[G.M.T.]]」は[[航法]]や[[通信]]において [[UTC]] と同義とされました。 [SRC[>>8]]

[51] [TIME[1971年][year:1971]]の[[国際無線通信諮問委員会]] ([[CCIR]]) 中間会議で、
新[[協定世界時]]が決定され、[TIME[1972年][year:1972]]に実施されました。 [SRC[>>29]]

[52] 新[[協定世界時]]では、
[[国際報時局]]が [[UTC]] と [[UT1]] の[[差]]が一定の範囲内になるように調整することとされ、
[[閏秒]]が導入されました。 [SRC[>>29]]

[55] [[閏秒]]は6月末・12月末に実施され得ると定められました。

[53] [TIME[1973年][year:1973]]、[[シドニー]]の[[国際天文学連合]]第15回総会で、
[[UT1]] - [[UTC]] の許容差を ±0.7s [[未満]]から ±0.950s に変更すること、
[[閏秒]]の実施時期を追加することが決議されました。 [SRC[>>29]]

[54] [TIME[1974年3月][1974-03]]、[[国際無線通信諮問委員会]]により、
[[UTC]] - [[UT1]] の[[絶対値]]の許容限界を 0.9s 以内に変更すること、
[[閏秒]]の実施を第1優先の6月末・12月末と第2優先の3月末・9月末に変更することを定めました。
[TIME[1975年1月1日][1975-01-01]]に実施されました。 [SRC[>>29]]

;; [70] 以後の[[閏秒]]の歴史については、[[閏秒]]を参照。

[24] [TIME[1976年][year:1976]]、[[グルノーブル]]の[[国際天文学連合]]第16回総会第4委員会(暦)及び第31委員会(時)の共同決議第1号で、
次の通り定められました。 [SRC[>>29]]

[FIG(list)[
- [56] [[GMT]] と [[UT]] は、
-- [57] [[法令]]、[[通信]]、[[民生用]]その他の[[時刻]]の最大精度が[[整数]][[秒]]の場合、
[[UTC]] を表す。
-- [58] [[天測航法]]や[[測量]]では、 [[UT1]] を表す。
- [59] [[UT0]]、[[UT1]]、[[UT2]]、[[UTC]] の区別の必要がない場合は、 [[UT]] と呼んで良い。
- [60] [[GMT]] とは呼ばず、より適切な名称を用いるべきである。
- [61] [[フランス語]]の [[T.U.]] などの名称は廃止する。
- [62] UT0([VAR[i]])、UT1([VAR[i]])、UT2([VAR[i]])、UTC([VAR[i]])
のように機関名 [VAR[i]] を添えて当該機関 ([[天文台]]) の時刻を表す。
-- [63] [VAR[i]] が[[国際報時局]]の場合、曖昧でなければ「([[BIH]])」を省略して良い。
]FIG]

[64] [TIME[1982年][year:1982]]、[[パトラ]]の[[国際天文学連合]]第18回総会では、
決議C5号 (第4、第9、第31委員会) によって、[TIME[1984年1月1日][1984-01-01]]導入の[[分点]]による
[[UT1]] と[[グリニッジ平均恒星時]]の関係式が定義されました。
決議C9号 (第19、第31委員会) により、[[長周期潮]]に関係して35日[[未満]]の周期の補正を行ったものを
[[UT1R]] のように「R」を付けて表すことが決められました。 [SRC[>>29]]

[65] [TIME[1985年][year:1985]]、
[[デリー]]の[[国際天文学連合]]第19回総会の決議B1号 (時の責任) と決議B2号 (基準座標系)
により、[[国際報時局]] ([[BIH]]) と[[国際極運動観測事業]] ([[IPMS]])
を統合して[[国際地球回転観測事業]] ([[IERS]]) に移行することとなり、
[TIME[1988年1月][1988-01]]に実施されました。 [SRC[>>29]]

[67] 以後 [[⊿UT1]] ([[UT1]] - [[UTC]]) や[[極運動]]の決定、
[[閏秒]]の決定は、[[IERS]] 中央局が行うこととなりました。 [SRC[>>29]]

;; [66] [[国際報時局]]が管理していた[[国際原子時]] ([[TAI]]) は、
[[国際度量衡委員会]] ([[CIPM]]) と[[国際度量衡総会]] ([[CGPM]]) の責任の下、
[[国際度量衡局]] ([[BIPM]]) に移管することとなりました。 [SRC[>>29]]

[68] [TIME[1988年][year:1988]]、
[[ボルチモア]]の[[国際天文学連合]]第20回総会決議C1号 (基準座標系作業部会 (WGRF))
で、[[基準座標系]]についての方針が決定されました。
同決議C2号 (委員会合同プロジェクトの継続) で、
[[章動]]、[[天文定数]]、[[原点]]、[[基準座標系]]、[[時刻]]に関する作業を[[基準座標系作業部会]]で継続すること、
[[国際測地学・地球物理学連合]] ([[IUGG]])、[[国際測地学協会]] ([[IAG]]) 
と共に [[IERS]] と緊密に連携することが定められました。 [SRC[>>29]]

[69] [TIME[1991年][year:1991]]から[TIME[2006年][year:2006]]にかけて、
[[一般相対性理論]]に基づいた[[基準座標系]]の採用、
[[歳差章動理論]]、
[[国際天球基準座標系]]、
[[国際地球基準座標系]]の改訂が行われ、
[[UT1]] は [[IAU 2006]] [[章動理論]]・[[座標変換]]により定義されるようになりました。
[SRC[>>29]]


[REFS[
- [43] [CITE['''['''鏡''']''' 時刻系の話: 閏秒ができるまで - 原子時系と閏秒 -- 戯れ言++]] ([TIME[2017-01-15 00:14:04 +09:00]]) <http://www.baldanders.info/spiegel/remark/archives/000130.shtml>
- [42] [CITE['''['''鏡''']''' 時刻系の話: 閏秒ができるまで - 新しい暦計算システムと力学時 -- 戯れ言++]] ([TIME[2017-01-15 00:12:48 +09:00]]) <http://www.baldanders.info/spiegel/remark/archives/000147.shtml>
]REFS]

* メモ

[8] [CITE@ja[グリニッジ標準時 - Wikipedia]] ([TIME[2017-01-08 20:39:14 +09:00]]) <https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%B8%E6%A8%99%E6%BA%96%E6%99%82>

[5] [CITE@ja[常用時 - Wikipedia]]
([TIME[2016-08-14 16:14:43 +09:00]])
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B8%E7%94%A8%E6%99%82>


[29] [CITE@ja[世界時 - Wikipedia]]
([TIME[2017-01-08 20:39:14 +09:00]])
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%99%82>


[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[83] [CITE[スーパーコピー時計,ブランドスーパーコピー激安通販.]]
([TIME[2015-12-27 21:45:26 +09:00]] 版)
<http://www.chetcorvpark.com/darvie.php?one/page-4.html>
]FIGCAPTION]

> 腕時計では、24時間針と24時間目盛りで時差のある任意の2箇所の時刻が読み取れるものをGMT機能といい、その針をGMT針という。

]FIG]

[82] [CITE@en[+00:00 (time zone offset) - SuikaWiki Data]]
([TIME[2016-01-07 12:08:06 +09:00]] 版)
<https://data.suikawiki.org/tzoffset/+00:00>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[89] [CITE@ja-JP[時間帯リスト]]
([TIME[2005-02-17 03:18:12 +09:00]])
<https://publib.boulder.ibm.com/tividd/td/TWS/SC32-1274-02/ja_JA/HTML/SRF_mst269.htm>
]FIGCAPTION]

> GMT	グリニッジ標準時	GMT
> UTC	国際標準時	GMT

]FIG]

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[90] [CITE@ja[GitLab.comが操作ミスで本番データベース喪失。5つあったはずのバックアップ手段は役立たず、頼みの綱は6時間前に偶然取ったスナップショット - Publickey]]
([TIME[2017-02-02 12:28:01 +09:00]])
<http://www.publickey1.jp/blog/17/gitlabcom56.html>
]FIGCAPTION]

> 1月31日16時(世界協定時。日本時間2月1日午前8時)、

]FIG]


[98] [CITE@ja[暦Wiki/世界時 - 国立天文台暦計算室]]
([TIME[2016-07-01 16:43:24 +09:00]])
<http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/C0A4B3A6BBFE.html>

[107] [CITE@en[Be more consistent about UT vs UTC]]
([[eggert]]著, [TIME[2017-11-07 15:36:19 +09:00]])
<https://github.com/eggert/tz/commit/7d22ad65a71179588a0e49398c8745e1feeafca4>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[108] [CITE@en[Papers Past | South-Pacific Weather Reports and Storm Warnings. (Samoanische Zeitung, 1924-01-18)]]
([[National Library of New Zealand]]著, [TIME[2018-04-10 23:28:53 +09:00]])
<https://paperspast.natlib.govt.nz/newspapers/SAMZ19240118.2.21>
]FIGCAPTION]

> G.M.T.civil

]FIG]


[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[109] (1998年4月、[TIME[2018-04-23 13:25:34 +09:00]])
<http://katsu.watanabe.name/ancientfj/article.php?mid=MURAYAMA.98Apr6095623%40harmony2.kobe-u.ac.jp>
]FIGCAPTION]

> 「ギネスブックで有名なギネス社がグリニッジ天文台のスポンサーになり,
>   今後,GMTをグリニッジ標準時ではなく,ギネス標準時と呼ぶこととする」
> という記事が,間違って3/31の新聞に載ってしまい,後で訂正記事を載せるはめ
> になった,という話が,ニュースでやってました.

]FIG]


[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[110] [CITE@ja[UTC協定世界時とGMTグリニッジ標準時の違い | LOCALTIME.JP]]
([TIME[2018-10-10 02:44:48 +09:00]])
<https://www.localtime.jp/utc-gmt/>
]FIGCAPTION]

>  GMTとUTCは100年間で約18秒のズレが生じる。 現代では原子時計を元に人工的に調整したUTCが一般的に使われている。
> GMTは時間の基準のひとつであるが、調整されていない為にズレが生じる。

]FIG]

[111] この「GMT」って [[UT1]] のことのように聞こえるんだけど、
>>23 や >>24 とは違う「GMT」の定義がどっかにあるの?

[115] ([TIME[2016-06-02 10:02:00 +09:00]])
<http://www.nict.go.jp/publication/kiho/23/125/Kiho_Vol23_No125_pp165-170.pdf>

[116] [CITE[Time Scales]]
([TIME[2018-10-30 07:56:10 +09:00]])
<https://www.ucolick.org/~sla/leapsecs/timescales.html>

[117] [CITE['''['''tz''']''' Why is `Etc/UCT` not an alias of `Etc/UTC`?]]
([TIME[2019-03-06 08:03:34 +09:00]])
<https://mm.icann.org/pipermail/tz/2019-March/027734.html>

[118] [CITE['''['''tz''']''' Why is `Etc/UCT` not an alias of `Etc/UTC`?]]
([TIME[2019-03-06 06:27:55 +09:00]])
<https://mm.icann.org/pipermail/tz/2019-March/027736.html>

[119] [CITE['''['''tz''']''' Why is `Etc/UCT` not an alias of `Etc/UTC`?]]
([TIME[2019-03-06 08:03:34 +09:00]])
<https://mm.icann.org/pipermail/tz/2019-March/027741.html>

[120] [CITE['''['''tz''']''' Why is `Etc/UCT` not an alias of `Etc/UTC`?]]
([TIME[2019-03-06 10:17:15 +09:00]])
<https://mm.icann.org/pipermail/tz/2019-March/027743.html>

[121] [CITE['''['''tz''']''' Why is `Etc/UCT` not an alias of `Etc/UTC`?]]
([TIME[2019-03-09 04:30:50 +09:00]])
<https://mm.icann.org/pipermail/tz/2019-March/027763.html>

[122] [CITE['''['''tz''']''' Why is `Etc/UCT` not an alias of `Etc/UTC`?]]
([TIME[2019-03-09 04:30:50 +09:00]])
<https://mm.icann.org/pipermail/tz/2019-March/027766.html>

[123] [CITE['''['''tz''']''' Why is `Etc/UCT` not an alias of `Etc/UTC`?]]
([TIME[2019-03-10 13:22:18 +09:00]])
<https://mm.icann.org/pipermail/tz/2019-March/027772.html>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[125] [CITE['''['''tz''']''' What's "right"?]]
([TIME[2020-11-12T22:59:06.000Z]], [TIME[2020-11-13T01:52:55.533Z]])
<https://mm.icann.org/pipermail/tz/2020-November/029438.html>
]FIGCAPTION]

> Until 1974 UTC was
> jargon internal to time service bureaus.  Most available sources
> of time used different terminology.

]FIG]


[126] [CITE['''['''tz''']''' What's "right"?]]
([TIME[2020-11-12T22:59:06.000Z]], [TIME[2020-11-13T01:53:46.660Z]])
<https://mm.icann.org/pipermail/tz/2020-November/029440.html>

[127] [CITE@en[RFC 2244 - ACAP -- Application Configuration Access Protocol]]
([TIME[2021-04-11T10:25:16.000Z]], [TIME[2021-04-21T09:46:40.515Z]])
<https://tools.ietf.org/html/rfc2244#page-3>

[128] [CITE[RFC Errata Report » RFC Editor]], [TIME[2021-04-21T09:57:19.000Z]] <https://www.rfc-editor.org/errata_search.php?rfc=2244>

[129] [CITE['''['''tz''']''' JavaScript IANA date/time library, now with support for leap seconds, TAI, TDT]]
([TIME[2021-04-26T16:17:39.000Z]], [TIME[2021-04-27T00:57:55.337Z]])
<https://mm.icann.org/pipermail/tz/2021-April/030034.html>

[130] [CITE@en[Proleptic UTC - Tony Finch's blog — LiveJournal]]
([TIME[2021-04-27T01:09:49.000Z]])
<https://fanf.livejournal.com/69586.html>