[1] 
[DFN[[CITE[解説字体辞典]]]]
は、
[[江守賢治]]による[[漢字]]の[[字体]]・[[字形]]の解説書です。

* 入手

[REFS[
- [5] [CITE@ja-jp[解説 字体辞典 | 江守 賢治 |本 | 通販 | [[Amazon]]]]
([TIME[2019-11-16 10:19:15 +09:00]])
<https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4385343179/wakaba1-22/>
-- 初版
- [6] [CITE@ja-jp[解説 字体辞典 | 江守 賢治 |本 | 通販 | [[Amazon]]]]
([TIME[2019-11-16 10:19:28 +09:00]])
<https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4385150346/wakaba1-22/>
-- 普及版
]REFS]

[7] 
残念ながら新品では入手できません。古書だと少々お高くなっています。
(それなりのお金を出す価値がある名著ですが。)

* 普及版

[2] 
普及版まえがき (初版と同じとみられます。)
には[TIME[昭和[YOKO[61]]年[YOKO[10]]月[YOKO[1]]日][1986-10-01]]
([[縦書き]])
とあります。

[3] 
普及版奥付には、
[TIME[1986年11月30日][1986-11-30]] 初版発行、
[TIME[1998年6月1日][1998-06-01]] 普及版発行とあり、
[TIME[一九九八年 六月一日][1998-06-01]] 第一刷発行 ([[縦書き]])
とあります。

[8] 
本文中たびたび登場する写真のなかに、白黒印刷で肝心の[[漢字]]が見づらいものが何点もあります。
普及版ではない初版では綺麗に印刷されていたのでしょうか。
周囲の解説文から論旨は把握できるのですが、残念な点です。

* 内容

[9] 
「辞典」といっていますが、
解説書、読み物といったほうが適切かもしれません。
分厚さはまさに辞書そのものです。

[11] 
[[漢字]]の[[字形]]の変遷を、
[[甲骨文]]、[[篆文]]、[[隷書]]、[[楷書]]などで実際に書かれてきた
[DFN[Aの系統]]、伝統的な楷書の形の流れと、
[CITE[[[説文解字]]]]、
[CITE[[[康煕字典]]]]、
[[漢和辞典]]と[[明朝体]]活字で使われてきた[DFN[Bの系統]]の字形の流れの
2種類 [SRC[普及版 p.6]] に分けて整理し、
[[支那]]と[[日本]]の膨大な数の文字資料や辞書を示しながら、
[[漢字]]がどのように書かれてきたかを明らかにしています。

;; [15] 
[[平成時代]]の術語でいえば[[Aの系統]]の[[楷書]]とは[[初唐標準字体]]の系譜になります。
[[Bの系統]]サイドに寄った[[楷書]]が[[開成標準字体]]です。

[12] 
巻末近く、[[索引]]前には、次のようにあります。
[SRC[普及版 p.769]]

>
[SNIP[]]
千何百年もの間実際に書かれてきた字であるのに、
漢和辞典には載っていない。
[SNIP[]]
そして、これらの字は活字や写植文字にはない。
>
古写本や活字出現以前の本を現在印刷しようと思う場合正確を期すことができなかったり、
この本の本文中の字や索引の字も書き文字に頼らねばならないという事実は私にとっては不思議でならない。

[13] 
本文は細かな[[字形]]の違いまで扱っているので、
本文の字をすべて活字化するのは無理な話でしょうが、
索引は文字としての骨組みが違うものが選んで掲載されているようです。
本書では索引の文字はすべて手書き字形で示されています。

[14] 
著者が嘆いたこの状況は、残念ながら現在もほとんど変わっていません。
[[Unicode]]
の[[漢字]]の[[字形]]はすべて[[明朝体]]で例示されており、
[CITE[康煕字典]]の文字がすべて符号化されても、
伝統的な[[楷書]]の[[字形]]は記述できないものがまだまだたくさんあります。

* メモ

[4] [CITE@ja[解説字体辞典(江守賢治著) 本の紹介 日本漢文の世界 kambun.jp]]
([TIME[2015-08-22 14:08:00 +09:00]])
<https://kambun.jp/books/emori-jitaijiten.htm>

