[7] 
[DFN[[RUBY[霊][れい]][RUBY[寿][じゅ]]]]
([TIME[y~1390]])
は、
[[昭和時代]]の[[日本の私年号]]です。

[27] [[日本]]の[[宗教団体]]の[[璽宇]]が使っていました。


* 元号名

[19] 現在みられる用例はすべて近年の紹介で、
[[新字体]]の[[霊寿]]ばかりです。


[18] 
[[旧字体]]は[DFN[靈壽]]です。
[[改元]]は[[当用漢字表]]制定
[WEAK[([TIME[1946-11-16]])]]
以前ですから、
こちら (や混合) で表記されたこともあったかもしれません。



[11] 
読みは「れいじゅ」とされます [SRC[>>4]]。


[12] 
教団幹部の[[長岡良子]] (>>9)
は[[天照大神]]の霊統が[[昭和天皇]]から遷移したことで[[天皇]]となったと主張しており、
[[元号名]]はこれを反映したものとされます。
[SRC[>>6]]


* 紀年法

[8] 
[[元年]]は[TIME[日本昭和21(1946)年][year:1946]]でした。
[SRC[>>1, >>5, >>6]]


[REFS[


[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[3] [CITE[よくわかる新宗教]]
([[Tatsuya YUMIYAMA]] 著, [TIME[2000-04-01 11:34:51 +09:00]] 版)
<http://homepage1.nifty.com/yumiyama/essay/nrm01.htm>
(消滅確認 [TIME[2020-07-10T09:35:15.400Z]])

[CITE[よくわかる新宗教]], [[Tatsuya YUMIYAMA]], [TIME[2020-07-10 18:35:04 +00:00]] <http://web.archive.org/web/20001021223043/http://homepage1.nifty.com/yumiyama/essay/nrm01.htm>
]FIGCAPTION]

>1995年から1996年にかけて『産経新聞』宗教欄で「よくわかるシリーズ」が連載。私は新宗教部門を担当しました。

> 璽光尊事件――それは敗戦まもない頃、神示に基づき、女性教祖の璽光尊率いる教団・璽宇が世直しを掲げて独自の内閣構想を打ち出し、「元号」を霊寿と改め、天皇や皇族、そしてマッカーサーに自らの「皇居参内」を命じ、やがて金沢に「遷都」し、そこで県警を相手に大立回りを演じた事件である。

]FIG]


[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[4] [CITE@ja[皇室のきょうかしょ - 少年タケシ]]
([TIME[2010-03-10 17:41:02 +09:00]] 版)
<http://www.fujitv.co.jp/takeshi/takeshi/column/koshitsu/koshitsu28.html>
(消滅確認 [TIME[2020-07-10T09:39:24.800Z]])

[CITE@ja[皇室のきょうかしょ - 少年タケシ]], 
[[竹田恒泰]],
[TIME[2020-07-10 18:39:05 +00:00]] <http://web.archive.org/web/20100828122724/http://www.fujitv.co.jp/takeshi/takeshi/column/koshitsu/koshitsu28.html>
]FIGCAPTION]

> 璽光尊とは、璽宇教(じうきょう)という宗教の教祖のことを指します。長岡は昭和21年、人間宣言をした昭和天皇から天照大神が去って自分の身体に乗り移ったとの神示を受けたというのです。 
>  そこで同年「霊寿(れいじゅ)元年」と元号を改め「璽宇内閣」を組閣、東京から石川県金沢市に璽宇皇居を遷宮、新皇居を十六弁の菊花紋で飾りました。翌年、天変地異を予言し、献上品を出した信者にその後流通するとされた私製の紙幣を渡しました。 

]FIG]


[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[1] [CITE@ja[[[私年号]] - Wikipedia]]
([TIME[2016-02-25 12:12:54 +09:00]] 版)
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%81%E5%B9%B4%E5%8F%B7>
]FIGCAPTION]

> 霊寿	-	昭和21年(1946年)	不明	宗教団体・璽宇が使用。

]FIG]

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[2] [CITE@ja[[[璽宇]] - Wikipedia]]
([TIME[2016-02-09 00:55:47 +09:00]] 版)
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%92%BD%E5%AE%87>
]FIGCAPTION]

> 璽宇では璽光尊の住まいを「璽宇皇居」と称したり、「霊寿」という独自の元号を定めたり、「璽宇内閣」を組閣するなどしていた。

]FIG]

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[5] [CITE@ja[璽宇(じう)とは - コトバンク]]
([[ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典]]著, [TIME[2018-03-31 17:57:34 +09:00]])
<https://kotobank.jp/word/%E7%92%BD%E5%AE%87-71794>
]FIGCAPTION]

> 敗戦の年以降,昭和の元号を否定し,46年を「霊寿元年」と呼ぶなど世直し思想が強く表われている。

]FIG]


- [28] [CITE[[[近代諸元号現象]]]]
-- [431] 
[CITE[修訂 [[絹と立方体]]]],
pp.[L[683]]-[L[684]]
-- [6] [CITE@ja[璽光尊 - 木村 守一 | パブー]] ([TIME[2019-07-16 20:17:45 +09:00]]) <http://p.booklog.jp/book/126808/page/3626872>
--- 移転確認 [TIME[2020-07-10T02:09:25.400Z]]
--- [CITE[三訂 [[近代諸元号現象]] - 木村 守一 | Published with Bibi]], [TIME[2020-07-10 11:09:11 +09:00]] <https://puboo.jp/bib/i/?book=126808.epub>
50ページ

]REFS]

* 建元

[10] 
[TIME[1946-05-01]]、
[[昭和]]を廃して[[霊寿]]に[[改元]]されました。
[SRC[>>13, >>25]]


[9] 
[TIME[この年][year:1946]]、
[[昭和天皇]]の
[CITE[新日本建設に関する詔書]]
(いわゆる[[人間宣言]])
を受け、
教団幹部の[[長岡良子]]は、
「天皇の神性」
が乗り移ったと称しました。
[[璽宇]]は長岡を中心とした国家風の制度を整備しました。
[[元号]]はその1つだったようです。
[SRC[>>3, >>4, >>2, >>6]]

[20] この時期には他にも[[私年号]]が発生しました。
[SEE[ [[昭和時代の日時]] ]]

[REFS[

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[21] 
[CITE[[[現代のエスプリ]] - Google ブックス]], 
[TIME[1977][year:1977]],
[TIME[2021-01-24T08:48:26.000Z]] <https://books.google.co.jp/books?id=Uj1DAQAAIAAJ&q=%22%E9%9C%8A%E5%AF%BF%E4%BA%8C%E5%B9%B4%22>
]FIGCAPTION]

>177 ページ
>彼らの目論見では、霊寿二年すなわち昭和二十二年中には富士の裾野に都を築き
、ここに壮麗な宮殿が建設されるはずであり、この夢殿が新しい世界の中心と
なって、霊寿稚新なるものが行なわれ、三十年か四十の天変地異説が破滅のもと ...

]FIG]

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[22] [CITE[「[[文藝春秋]]」にみるスポーツ昭和史 - Google ブックス]], 
[TIME[1988][year:1988]],
[TIME[2021-01-24T08:50:22.000Z]] <https://books.google.co.jp/books?id=nQUIAAAAMAAJ&q=%22%E9%9C%8A%E5%AF%BF%E4%BA%8C%E5%B9%B4%22>
]FIGCAPTION]

>423 ページ
>昭和二十二年一月七日(璽宇の年号では霊寿二年)午後七時から私の侍衆認証式が
挙行されることになり、定刻かっきりに羽織袴の紋服姿に威儀を正して参内
すると、式場には双葉山、呉清源、勝木総理、清水宮内相など十数名の幹部が
ずらりと ...

]FIG]

- [25] 
[CITE[敗戦と世直し -璽宇の千年王国思想と運動-(1)]],
[[対馬路人]],
[TIME[2021-01-24T09:01:09.000Z]] <https://www.kwansei.ac.jp/s_sociology/kiyou/63/63-ch13.pdf#page=23>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[26] [CITE@ja[自ら現人神を名乗り、横綱・双葉山を手玉に取った新興宗教「女性教祖」たち | [[デイリー新潮]]]], 
2020年10月10日掲載,
[TIME[2021-01-24T09:20:02.000Z]] <https://www.dailyshincho.jp/article/2020/10100800/?all=1>
]FIGCAPTION]

>(※「週刊新潮」2002年1月3日号に掲載された記事を編集し、肩書や年齢などは当時のものを使用しています)

>長岡良子が自ら璽光尊(じこうそん)と名乗ったのは21年5月1日。
> この日を境に昭和の元号を使うことを信者たちに禁じ、「霊寿」と改元、独自の「璽宇憲法」を発布した。さらに教団幹部を首相や大臣に任命し、「璽宇内閣」を組閣した。


]FIG]

]REFS]

[30] [CITE@ja-JP[現代日本の宗教]], [[渡辺楳雄]], [TIME[1950]], [TIME[2022-12-28T09:26:51.000Z]], [TIME[2022-12-29T09:07:00.983Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/1162247/1/102> (要登録)

昭和22年1月21日[CITE[読売新聞]] : 昭和20年6月に霊壽と改元

[29] [CITE@ja-JP[現代日本の宗教]], [[渡辺楳雄]], [TIME[1950]], [TIME[2022-12-28T09:26:51.000Z]], [TIME[2022-12-29T09:05:02.892Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/1162247/1/112> (要登録)

「霊壽元年六月二十日」と書かれた文書がある

* 消滅

[15] 
現在知られている最も新しい用例は
「霊寿十四年二月十二日」
です。
[SRC[>>14, >>13]]
[TIME[1959-02-12]]と解されています。

[HISTORY[
[16] 
[TIME[西暦1960年][year:1960]]とするものもありましたが [SRC[>>14]]、
それ自身も[TIME[昭和21年][year:1946]]が[[元年]]と述べているので矛盾しています。
正しくは[TIME[西暦1959年][year:1959]]のはずです。
]HISTORY]

[17] 
[[璽宇]]は勢力を拡大することなく、
[TIME[昭和59(1984)年][year:1984]]に長岡が死去しました。
[[霊寿]]の[[元号]]がいつまで用いられたか不明です。
[[璽宇]]はその後も細々と続いているとされ、
現用されている可能性も一応あります。


[REFS[

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[14] [CITE[Nihonjin no shūkyō: Girei no kōzō - Google ブックス]], 
[TIME[1972][year:1972]],
[TIME[2020-07-10 18:56:57 +09:00]] <https://books.google.co.jp/books?id=WUkDAAAAMAAJ&q=%22%E9%9C%8A%E5%AF%BF%22>
]FIGCAPTION]

>94 ページ
>天責者とは神業を助ける人間で、三十人いると言われている。璽宇では天照皇大神宮教
と同じように、昭和の年号を用いず、敗戦の翌年を「霊寿元年」としている。その霊寿十四
(一九六〇)年二月十二日付けで、「世直しの天貴者」と題する文書を銀宇では発表し ...

]FIG]


[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[13] [CITE[宗教の昭和史 - [[村上重良]] - Google ブックス]], 
[TIME[1985][year:1985]],
[TIME[2020-07-10 18:49:58 +09:00]] <https://books.google.co.jp/books?id=zoYZAQAAMAAJ&q=%22%E9%9C%8A%E5%AF%BF%22>
]FIGCAPTION]

>84 ページ
>来たる「霊寿二年」は、天変地異が起こって霊寿維新が行われる年で,年」とした。本部は
厘宇皇居、璽宮とよばれ、家具、什器、衣服には、天皇の紋である一六弁の菊花今や
天皇であることを自覚した璽光尊は、五月一日,昭和の元号を廃止して、この年を「霊寿

>86 ページ
>... の滞納で追い立てられた教祖と幹部は、やむなく金沢に「遷ていた。閣僚名簿では,
首相に準教祖格の勝木徳次郎、大蔵大臣に呉清源、厚生大臣に双葉山の名が挙げ
られ呉清源、双葉山という有名人を従えた璽光尊は,来たるべき霊寿維新にそなえて、
内閣を ...

>90 ページ
>... 〇四匹いて,神を苦しめ、世に害悪を流すことを仕事としている。そのため璽光尊は、
その般の人間で,良心があり、神を拝むことはできるが、魔霊におどらされやすいとされる
。魔霊は,世定次(種吉)」と列挙し,「霊寿十四年二月十二日璽宇」と誌して捺印してある。


]FIG]

- [23] [CITE@ja[(1) 寺田陰陽頭さんはTwitterを使っています 「@tosho_zusho 今もあるけど、宗教法人でもない、小さな小さな教団で、私年号(今は霊寿74年(推定))を使ってる良くわからない教祖…」 / [[Twitter]]]], 午後7:10 · 2020年7月24日 [TZ[+09:00]], [TIME[2021-01-24T07:39:22.000Z]] <https://twitter.com/Terada_Onmyou/status/1286604545821298689>

;; [24] この「推定」によると[[元年]]は[TIME[昭和22(1947)年][year:1947]]。誤算か。

]REFS]

* 研究史

@@
[37] 
[CITE@ja-JP[近代天皇制と宗教的権威]], [[国学院大学日本文化研究所]], [TIME[1992.4][1992]], [TIME[2025-10-29T01:48:45.000Z]], [TIME[2025-11-19T08:38:23.418Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/13063784/1/17?keyword=%E5%B9%B4%E5%8F%B7> (要登録)


* メモ

[31] [CITE@ja-JP[現代日本の宗教]], [[渡辺楳雄]], [TIME[1950]], [TIME[2022-12-28T09:26:51.000Z]], [TIME[2022-12-30T09:09:33.703Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/1162247/1/112> (要登録)


[32] <https://dl.ndl.go.jp/pid/7925110/1/15> (非公開)

>福音と世界 33(12)
>雑誌
>(新教出版社, 1978-12)
>15: 救世の神業が始まる「霊寿元年」とさだめ、金沢に「皇居」を置いた。天災地変の到来を予言して良子は

[33] <https://dl.ndl.go.jp/pid/11435869/1/54> (非公開)

>主婦の友 35(10);10月特大号
>雑誌
>(主婦の友社, 1951-10)
>54: 昭和二十一年を期して霊寿元年れいじゆかいこれを霊寿改元と申しますが、と改まり、いまれいじゆお

[34] [CITE@ja-JP[新宗教ガイドブック : 全国70教団の徹底研究!!]], [[新宗教研究会]], [TIME[1987.1][1987]], [TIME[2025-09-30T02:09:54.000Z]], [TIME[2025-10-12T06:22:03.674Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/12265882/1/100?keyword=%E9%9C%8A%E5%AF%BF> (要登録)

[35] [CITE@ja-JP[「幸福の科学」現象を追う : 新時代の啓示宗教]], [[現代セラニティ研究会]], [TIME[1992.7][1992]], [TIME[2025-09-30T02:09:54.000Z]], [TIME[2025-10-12T06:52:19.302Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/13225512/1/20?keyword=%E9%9C%8A%E5%AF%BF> (要登録)


[36] [CITE@ja-JP[終末期の密教 : 人間の全体的回復と解放の論理]], [[稲垣足穂, 梅原正紀 編著]], [TIME[1973]], [TIME[2025-09-30T02:09:54.000Z]], [TIME[2025-10-12T06:56:21.778Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/12238287/1/94?keyword=%E6%94%B9%E5%85%83> (要登録)