[14] [[Web]] における[DFN[[RUBYB[[[資源]]]@en[resource]]]]は、
頻繁に使われる割に明確な定義が存在しない語ですが、概ね [[URL]]
によって表される対象が[[資源]]と呼ばれています。

[15] [[URL]] 関連仕様では、 [[URL]] で識別されるものが[[資源]]とされています。
この[[資源]]は必ずしも何らかの[[プロトコル]]で取得可能なものでなくてもよく、
概念的なものであっても良いと考えられています。

[16] [[RDF]] や [[Semantic Web]] の界隈では、この概念的な存在の方向に強く寄せられており、
[[RDFグラフ]]上の情報の単位のことが一般に[[資源]]と呼ばれています。

[17] [[HTTP]] では、実用上は [[URL]] によって識別される対象
([CODE(HTTP)@en[[[GET]]]] [[メソッド]]を使って取得できるもの)
が[[資源]]と考えられています。ただし仕様上はそれを[[表現]]と呼んでおり、
[[資源]]はそれを抽象化した概念ということになっています。

[23] [[HTML]] では、[[仕様書]]中にわりと頻繁に登場しますが、
古い時代からの明確な定義のない用語です。
[[HTML Standard]] は[[資源]]とは[[表現]]のことであると述べています。
[[Fetch Standard]] の用語の採用により、おおよそ[[応答]]に置き換えられていっています。

* 定義

[4]
>
:[RUBYB[資源][Resource]]:
この仕様は何が資源であるかの範囲を制限していません。むしろ、
[Q[資源]]という用語は [ABBR@en[[[URI]]]] 
で[[識別]]されるものすべてという一般的な意味で使っています。
よくある例は[[電子文書]]、[[画像]]、一貫した目的の情報源 
(例えば[Q[[[ロサンゼルス]]の[[今日]]の[[天気]]]])、
[[サービス]] (例えば [ABBR@en[[[HTTP]]]] から [ABBR@en[[[SMS]]]] 
への[[関門]])、他の[[資源]]の[[集成]]などです。
資源は必ずしも[[インターネット]]で[[アクセス]]可能である必要はありません。
例えば[[人間]]、[[会社]]、[[図書館]]の[[書籍]]なども資源となります。
同様に、[[抽象的]]な[[概念]]、例えば[[数式]]の[[演算子]]や[RUBY[[[被演算子]]][[[オペランド]]]]、
[[関係]]の種類 (例えば[[親]]や[[従業員]])、[[数値]] (例えば[[零]]、[[一]]、
[[無限大]]) なども資源となり得ます。
[SRC[[[RFC 3986]] ([[URI]]) [CSECTION[1.1. Overview of URIs]]]]

[5]
> 設計上 [ABBR@en[URI]] は1つの資源を識別します。
どんなものが[DFN[[RUBYB[資源] @en[resource]]]]となり得るかの範囲は制限しません。
[Q[資源]]という用語は [ABBR@en[URI]]
で識別され得るものという一般的な意味で使います。
[[ハイパーテキスト]] [[Web]] では [[Web頁]], [[画像]],
[[製品型録]]などを [Q[資源]]と呼ぶのが普通です。
これらの資源の特徴的な性質は、その本質的な性質のすべてを[[メッセージ]]で伝達できることです。
このようなものを[DFN[[[情報資源]]]]と呼びます。

出典: [CITE[Architecture of the World Wide Web, Volume One]] 
<http://www.w3.org/TR/2004/REC-webarch-20041215/#def-resource>


[1] [[HTTP]] ([[RFC 1945]] 1.2, [[RFC 2068]] 1.3, [[RFC 2616]] 1.3)

>
:resource:A network data object or service [DEL[[INS[{1945}]] which]] [INS[that]] can be identified by a URI[INS[,]] [DEL[(Section 3.2)]] [INS[as defined in section 3.2]]. [INS[Resources may be available in multiple representations (e.g. multiple languages, data formats, size, [INS[and]] resolutions) or vary in other ways.]]

:資源:[[URI]] で識別することができるネットワーク・データ物体又はサービス。[INS[資源は複数の表現 (例えば、複数の言語、データ書式、寸法、解像度) で利用可能であったり、他の方法で変化したりするかもしれません。]]

[2]

> [[RFC 2396]] にあるように、[DFN[資源]]とは番地付け可能な情報またはサービスの単位である。
<http://www.w3.org/TR/xlink/#dt-resource>

[3]
便宜上、資源の一部分のことも含めて資源と言うことがあります。

たとえば [[XLink]] の仕様書もそうしています。 XLink の範囲内では (ほとんどの場合) 資源の一部も[[素片識別子]]を使って識別できます。 (できなければ[[連結]]できません。) XLink の[Q[資源]]の定義は >>2 の通りですが、これに従えば資源の一部も資源です。

[WEAK[(しかし、一般にすべての資源の一部が資源になるとは限らないので注意が必要です。)]]

[6]
>
[DFN[[RUBY[資源][しげん]@en[resource]]]]は、
次の性質を持つ[RUBYB[論理的実体]@en[logical entity]]です。
- [[資源]]は、[[識別]]可能と[['''しなければなりません''']]。
- [[資源]]は、[[XML情報集合]]で表現可能な0以上の[[特性]]の[[集合]]を保持[['''しなければなりません''']]。
- [[資源]]は、[[ライフサイクル]]を保持[['''して構いません''']]。

;; [[WS-Resource]] 1.2 2.1
<http://docs.oasis-open.org/wsrf/wsrf-ws_resource-1.2-spec-os.pdf#page=5>

[7] 
>
:[DFN[[RUBY[資源][しげん]@en[resource]]]]:
[[RFC 2616]] で定義されている通り、 [[IRI]] によって識別される[[ネットワーク]]で[[アクセス]]可能な[[データ物体]]または[[サービス]]。
[[資源]]について詳しくは [CITE@en[[[Architecture of the World Wide Web]]]] を参照してください。

;; [CITE@en[RFC 5023 - The Atom Publishing Protocol]] ([TIME[2008-11-20 18:52:14 +09:00]] 版) <http://tools.ietf.org/html/rfc5023#section-3> より

[8] [CITE@en[Historical - Re: Proposed IETF/W3C task force: "Resource meaning" Review of new HTTPbis text for 303 See Other]]
([[Tim Berners-Lee]] 著, [TIME[2009-08-02 11:14:14 +09:00]] 版)
<http://lists.w3.org/Archives/Public/www-tag/2009Aug/0000.html>

>
[13] [[HTTP要求]]の対象を、「[DFN[[RUBYB[[[資源]]]@en[resource]]]]」といいます。
[[HTTP]] は[[資源]]の性質を制限しません。 [[HTTP]] としては、
[[資源]]と[RUBYB[相互作用]@en[interact]]するために使うことができるインターフェイスを定義するだけです。
各[[資源]]は [[URI]] によって識別されます。

[REFS[
- [12] [CITE@en[RFC 7231 - Hypertext Transfer Protocol (HTTP/1.1): Semantics and Content]] ([TIME[2014-06-07 01:55:45 +09:00]] 版) <https://tools.ietf.org/html/rfc7231#section-2>
]REFS]

* 資源の種類

[18] [[資源]]には次のような種類があります。
[FIG(short list)[
- [[情報資源]]
- [[Web資源]]
- [[外部Web資源]]
- [[コレクション]]
- [[透過的折衝可能資源]]
- [[WebDAVに従う資源]]
- [[ロックされた空の資源]]
- [[LNR]]
- [[版付け可能資源]]
- [[版制御下資源]]
- [[版資源]]
- [[版履歴資源]]
- [[根版資源]]
- [[作業空間資源]]
- [[Memento]]
- [[TimeGate]]
- [[TimeMap]]
- [[ネットワーク資源]]
- [[購読資源]]
- [[プッシュ資源]]
]FIG]

[19] [[資源]]が使われる文脈や性質などによって次のような概念も使われています。
[FIG(short list)[
- [[対象資源]]
- [[終点資源]]
- [[Original Resource]]
- [[エンドポイント]]
- [[被保護資源]]
]FIG]

[31] 
[[資源]]の記述に関する規格: [[Data Resource]]

[25] [[資源]]の種類を記述するものとして、 [[WebDAV]] には
[CODE(URI)@en[[[DAV:resourcetype]]]] [[特性]]があります。



* 資源の特性

[20] [[資源]]には次のような状態やメタ情報が付随することがあります。
[FIG(short list)[
- [[URL]]
- [[表現]]
- [[MIME型]]
- [[特性]]
- [[ロック]]
- [[WebDAV適合クラス]]
- [[チェックアウトされた資源]]
- [[作業中資源]]
- [[資源所有者]]
]FIG]

[21] [[資源]]は、複数の [[URL]] で識別できても構いません [SRC[>>22]]。

[REFS[
- [22] [CITE@en[RFC 4918 - HTTP Extensions for Web Distributed Authoring and Versioning (WebDAV)]] ([TIME[2014-09-21 17:04:59 +09:00]] 版) <http://tools.ietf.org/html/rfc4918#section-5.1>
]REFS]

* [CODE(XMLa)@en[resource]] 属性 (XForms)

[1] [CITE@EN[XForms 1.1]]
([TIME[2009-10-20 22:51:54 +09:00]] 版)
<http://www.w3.org/TR/2009/REC-xforms-20091020/#structure-model-instance>

[9] [[XForms]] の [CODE(XMLa)@en[[[resource]]]] [[属性]]は、
[CODE(XMLa)@en[[[src]]]] [[属性]]とよく似たものですが、
[[XForms]] では両者が使い分けられています。

* 関連

[24] [[資源]]は[[ファイル]]と読み替えることができる場合が多いですが、
[[ファイルシステム]]上の[[ファイル]]に偏って解釈されるのを嫌って[[資源]]という用語を使っているきらいがあります。

;; [26] 更に、[[資源]]と[[表現]]を区別する場合、[[表現]]の方が[[ファイル]]に近いかもしれません。

* 歴史

[32] 
[CITE[null]], [TIME[1994-04-19T03:02:50.000Z]], [TIME[2024-09-07T12:02:14.543Z]] <https://www.w3.org/People/Connolly/drafts/formalism.txt>



[10] [CITE@en[Web Services Transfer (WS-Transfer)]]
( ([TIME[2011-12-13 19:50:34 +09:00]] 版))
<http://www.w3.org/TR/2011/REC-ws-transfer-20111213/#terminology>

[11] [CITE@en[RDF 1.1 Concepts and Abstract Syntax]]
( ([TIME[2014-04-26 05:11:22 +09:00]] 版))
<https://dvcs.w3.org/hg/rdf/raw-file/default/rdf-concepts/index.html#dfn-resource>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[27] [CITE@en[Web Annotation Data Model]]
([TIME[2017-02-24 02:14:26 +09:00]])
<https://w3c.github.io/web-annotation/model/wd2/#dfn-resource>
]FIGCAPTION]

> Resource
> An item of interest that may be identified by an IRI.

]FIG]


[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[28] [CITE@en[Web Annotation Vocabulary]]
([TIME[2017-02-24 02:14:26 +09:00]])
<https://w3c.github.io/web-annotation/vocab/wd/#dfn-iri>
]FIGCAPTION]

> Resource
> An item of interest that may be identified by an IRI.

]FIG]


[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[29] [CITE@en[Web Annotation Protocol]]
([TIME[2017-02-24 02:14:26 +09:00]])
<https://w3c.github.io/web-annotation/protocol/wd/#h-terminology>
]FIGCAPTION]

> Resource
> An item of interest that may be identified by an IRI.

]FIG]


[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[30] [CITE@en[Selectors and States]]
([TIME[2017-02-24 02:14:26 +09:00]])
<https://w3c.github.io/web-annotation/selector-note/#dfn-resource>
]FIGCAPTION]

> Resource
> An item of interest that may be identified by an IRI.

]FIG]
