[1] 
[DFN[謝徳]] ([[旧字体]]: [DFN[謝德]])
は、
[[日本の異年号]]の一つです。

* 用例

[ITEMS[ [[日時事例]]

- [2] [DATA(.label)[[CITE[山密往来]]所収[CITE[先師十三回忌追悼文]]]]
-- [11] 
「[DATA(.text)[[V[謝徳元年七月廿一日]]]]」 ([[行書]])
[SRC[>>9]]
--- [5] 
「[DATA(.text)[[V[謝德元年七月廿一日]]]]」 ([[明朝体]])
[SRC[>>4, >>7, >>8]]
--- [15] 
「[DATA(.text)[[V[謝徳元年七月二十一日]]]]」 ([[明朝体]])
[SRC[>>12]]
- [3] [DATA(.label)[[CITE[山密往来]]所収[CITE[諷踊文]]]]
-- [10] 
「[DATA(.text)[[V[謝徳元年七月廿一日]]]]」 ([[行書]])
[SRC[>>9]]
--- [6] 
「[DATA(.text)[[V[謝德元年七月廿一日]]]]」 ([[明朝体]])
[SRC[>>4, >>7, >>8]]
--- [16] 
「[DATA(.text)[[V[謝徳元年七月二十一日]]]]」 ([[明朝体]])
[SRC[>>12]]

]ITEMS]

[18] 
[CITE[山密往来]]
は平成11年時点で十六本の[[写本]]が知られています。

- [19] 至徳元年書写系本
- [20] 永徳二年書写系本
- [21] 本文末尾に増補部分ある系統の写本

... に分けられ、[CITE[群書類従]]本等三本が >>21 の系統に属し、増補部分として
>>2 >>3
を収録しています。
[SRC[>>12]]

[32] 
増補とは考えられている (他本で脱落しているわけではない) ようですが、
その時期は不明です。
[SRC[>>12]]

[25] 
[CITE[山密往来]]
は[[天台密教]]の教科書で、[[手紙]]形式で仏教行事等が説明されています。
本編収録[[文書]]はいずれも[[月日]]のみで[[年]]がありませんが、
増補された二件の[[文書]]が[[謝徳]]の[[年月日]]となっています。

[REFS[

- [9] 
[CITE@ja-JP[群書類従 第186-188冊(巻141-143)]], [[刊]], [TIME[2026-09-15T01:13:48.000Z]], [TIME[2026-10-17T15:16:07.452Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/2559131/1/78?keyword=%E8%AC%9D%E5%BE%B7>
- [4] 
[CITE@ja-JP[群書類従 第六輯]], [[塙保己一]], [TIME[明治26][1893]], [TIME[2026-09-15T01:13:48.000Z]], [TIME[2026-10-17T15:10:48.897Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/1879737/1/658?keyword=%E8%AC%9D%E5%BE%B7>
- [7] 
[CITE@ja-JP[日本教育文庫 教科書篇]], [[同文館編輯局]], [TIME[明治44][1911]], [TIME[2026-09-15T01:13:48.000Z]], [TIME[2026-10-17T15:14:29.941Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/1708814/1/229?keyword=%E8%AC%9D%E5%BE%B7>
- [8] 
[CITE@ja-JP[日本教科書大系 往来編 第2巻 (古往来 第2)]], [[石川謙, 石川松太郎]], [TIME[1967]], [TIME[2026-09-15T01:13:48.000Z]], [TIME[2026-10-17T15:14:56.639Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/9577025/1/157?keyword=%E8%AC%9D%E5%BE%B7> (要登録)

]REFS]

* 諸説

[26] 
一系統
([CITE[山密往来]]) 二例の用例が知られています。

[28] 
[[伴信友]]が[[妖偽年号]]として[[元号名]]のみ紹介しています。
それが同じ
[CITE[山密往来]]
の用例を念頭にしていたかは定かではありませんが、
現状
[CITE[山密往来]]
以外の用例は知られていません。

[29] 
[CITE[山密往来]]
は、その内容と構成 (>>25) を見ると、
収録文書は架空のものとも考えられます。

[30] 
そうだとするなら、
[[謝徳]]も[[架空の元号]]の可能性があります。

[31] 
「謝徳」という文字と組み合わせはいかにも[[仏教]]的な雰囲気があります。



* 研究史

[13] 
[[江戸時代]]の[CITE[群書類従]]が
>>2 >>3
を収録していますが、特に注釈などはありません。
[SRC[>>9, >>4]]

[22] 
[[江戸時代]]後期の研究者[[伴信友]]の
[CITE[年号の論]]
は、
[[妖偽年号]]の一つに[[謝德]]を挙げています。
[SRC[>>12]]
[[元号名]]のみで詳細はありません。

[24] 
[[伴信友]]が何を典拠に[[謝德]]を挙げたのかは不明ですが、
[CITE[山密往来]]
のいずれかの本を見ていた可能性は十分考えられます。

[REFS[

- [23] [CITE[年号の論]]

]REFS]

-*-*-

[14] 
[TIME[平成11(1999)年][1999]]の論文は、
[CITE[山密往来]]
の諸本の系統を検討しています。
[SRC[>>12]]

[17] 
>>2 >>3 の[[日付]]にも触れていますが、[[元号]]についての検討はありません。
[SRC[>>12]]


[REFS[

- [12] 
[CITE@ja-JP[島根国語国文 (10)]], [[島根県立島根女子短期大学国語国文会]], [TIME[1999-12]], [TIME[2026-09-15T01:13:48.000Z]], [TIME[2026-10-17T15:17:12.209Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/7968087/1/30?keyword=%E8%AC%9D%E5%BE%B7> (要登録)

]REFS]

-*-*-

[27] 
これらを除いて、[[令和時代]]に至るまで、
[[私年号研究]]の文脈で紹介した事例は知られていません。

* メモ