[2] 
[DFN[寛喜]]は、
[[日本の公年号]]の1つです。

* 元号名

** 寛寿

[34] 
[[寛喜]]を[DFN[寛寿]]と書いたと思われる事例がいくつかあります。

*** 用例

[ITEMS[ [[日時事例]]

- [4] [CITE(.label)[東寺王代記]]
-- [5] 
[DATA(.label)[巻末系譜 [[道深]]条]]
「[V[[DATA(.text)[寛壽二十二九丙寅]]御灌頂]]」 ([[楷書]])
[SRC[>>18]]
--- [19] 
「[V[[DATA(.text)[寛壽二十二九丙寅]]御灌]]」 ([[楷書]])
[SRC[>>16]]
--- [17] 
「[V[[DATA(.text)[寛寿二十二九丙寅]]御潅]]」 ([[楷書]])
[SRC[>>14]]
--- [15] 
「[V[道深[DATA(.text)[寛寿二十二九丙寅]]御灌頂御年廿五]]」 ([[明朝体]])
[SRC[>>3]]
-- [6] 
[DATA(.label)[寛喜2年12月9日条]]
「[V[金剛定院御室道深御年廿五持明院法皇御子]]」 ([[明朝体]])
[SRC[>>3]]

]ITEMS]

[REFS[

- [18] 
[CITE@ja-JP[続群書類従 第29輯ノ下 雑部]], [[塙保己一]], [TIME[大正15][1926]], [TIME[2026-09-15T01:13:48.000Z]], [TIME[2026-10-18T07:26:40.494Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/936491/1/57?keyword=%E5%AF%9B%E5%AF%BF>
- [14] 
[CITE@ja[国書データベース]], [TIME[2026-10-18T07:24:56.000Z]] <https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100172889/178?ln=ja>
- [16] 
[CITE@ja[ha04_02292.pdf]], [TIME[2008-09-22T05:37:14.000Z]], [TIME[2026-10-18T07:26:01.092Z]] <https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/ha04/ha04_02292/ha04_02292.pdf#page=131>

]REFS]

-*-*-

[ITEMS[ [[日時事例]]

- [27] [DATA(.label)[[CITE[夫木和歌抄]] [[写本]]]]
-- [28] 
「[V[[DATA(.text)[寛寿元年]][SNIP[]]]]」 ([[草書]])
--- [29] [CH[寿]]に朱書訂正[CH[𬺽]]

]ITEMS]

[REFS[

- [26] [CITE@ja-JP[[[夫木和歌抄]] 36巻目録1巻 '''['''12''']''']], [[勝田長清 撰]], [TIME[寛文5 '''['''1665''']'''][1665]], [TIME[2026-09-15T01:13:48.000Z]], [TIME[2026-10-18T07:41:38.280Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/2562684/1/10?keyword=%E5%AF%9B%E5%AF%BF>

]REFS]

-*-*-

[ITEMS[ [[日時事例]]

- [31] [DATA(.label)[[DATA(.addr)[[[日本]][[土佐国]][[安芸郡]]]] [[安藝文書]] [CITE[某畠地売券案]]]]
-- [32] >>30 : [V[五]]
-- [33] 
「[DATA(.text)[[V[寛[RUBY[寿三年][(喜カ)]]九月十四日]]]]」 ([[明朝体]])
[SRC[>>30]]

]ITEMS]

[REFS[

- [30] 
[CITE@ja-JP[近世村落自治史料集 第2輯 (土佐国地方史料)]], [[近世村落研究会]], [TIME[1956]], [TIME[2026-09-15T01:13:48.000Z]], [TIME[2026-10-18T07:44:37.153Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/2989354/1/32?keyword=%E5%AF%9B%E5%AF%BF> (要登録)

]REFS]

-*-*-

[20] 
おそらく[[寛喜]]、[[明朝体]] :

- [23] 
[CITE@ja-JP[維新 3(1)]], [[維新社]], [TIME[1936-01]], [TIME[2026-09-15T01:13:48.000Z]], [TIME[2026-10-18T07:37:18.525Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/1534105/1/97?keyword=%E5%AF%9B%E5%AF%BF> (要登録)
- [22] 
[CITE@ja-JP[公論 5(1)]], [[第一公論社]], [TIME[1942-01]], [TIME[2026-09-15T01:13:48.000Z]], [TIME[2026-10-18T07:36:57.608Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/1539347/1/148?keyword=%E5%AF%9B%E5%AF%BF> (要登録)
- [21] 
[CITE@ja-JP[栃木県市町村誌]], [[栃木県町村会]], [TIME[1955]], [TIME[2026-09-15T01:13:48.000Z]], [TIME[2026-10-18T07:35:44.774Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/2997332/1/473?keyword=%E5%AF%9B%E5%AF%BF> (要登録)
- [24] 
[CITE@ja-JP[亀岡百景]], [[永光尚]], [TIME[1983.9][1983]], [TIME[2026-09-15T01:13:48.000Z]], [TIME[2026-10-18T07:37:41.109Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/9575537/1/57?keyword=%E5%AF%9B%E5%AF%BF> (要登録)

*** 諸説

[38] 
用例はいくつかあります。横断的に検討したものは見当たりませんが、
諸説とも[[寛喜]]に比定する点で一致しています。

[39] 
[CH[喜]]と[CH[壽]]はおおまかな字形が類似しており、
混同したと思われる事例は他にもいくつか知られます。

[169] [[嘉と喜]]も参照。


*** 研究史

[36] 
時期不明、前近代と思しき
[CITE[夫木和歌抄]]
写本は、
>>27
において[[寛寿]]の第2字を[CH[喜]]に朱書訂正しています。
[SRC[>>26]]


[35] 
[TIME[昭和31I(1956)年][1956]]の史料集は、
>>31 を紹介して、
「[V[寛[RUBY[寿三年][(喜カ)]]]]」 ([[明朝体]])
と注釈しています。
[SRC[>>30]]



[12] 
昭和42年の
[CITE[日本私年号の研究]]
は、
[[異年号]]のうち[[私年号]]ではなく[[一字異音年号]]に属するものの1つとして、
>>4
を挙げて、

- [13] >>6 より[[寛寿]]は[[寛喜]]
- [7] 寛喜2年12月9日は丙寅で一致
- [9] 「寛寿」とした年代は不明
- [8] 単に誤ったのか、[[同音異字年号]]にみられるよう特定の意志で変更したか、
他に資料なく判断できない

... と述べています。 [SRC[>>7]]

[25] なお、他の[[一字異音年号]]として[[延寿]], [[寿慶]]を挙げています。

[11] 
それに先立つ昭和39年の論文では、
[[同音異字の異年号]]表で
「寛寿二年」
を[[寛喜]]に比定するだけで、
詳しい説明はありませんでした。
[SRC[>>10]]


[37] 
それ以後[[令和時代]]に至るまで、[[私年号研究]]の分野で取り上げた事例は見当たりません。


[REFS[

- [10] [CITE[[[我が国の私年号に関する研究 (一) ―平安時代より南北朝まで―]]]]
- [1] [CITE[日本私年号の研究]]
-- [3] 
pp.[V[一九〇]]-[V[一九四]]

]REFS]

** 歓喜

[SEE[ [[歓喜]] ]]

* メモ