[22] 
[[仮名]]は1字1[[音節]]と思われがちですが、そうでないものもいくらかあります。

* 一覧

[FIG(short list)[ [6]

- [[[CH[〆]]]]
- [[[CH[ゟ]]]]
- [[[CH[ヿ]]]]
- [[[CH[〼]]]]
- [[𪜈]]
- [[𪜈゙]]
- [[ト云]]
- [[トキ]]
- [[𫦫]]
- [[六]]
- [[[CH[覧]]]]
- [[候合字]]
- [[まいらせ候]]
- [[さま]]
- [[[CH[〻]]]]
- [[也]]


]FIG]

* 小書き文字合字

[SEE[ [[小書き仮名]] ]]

* 分類

[31] 
[[一般の漢字とも仮名とも異なる文字][漢字や仮名に近いもの]]をどう扱うかには諸説があります。

[33] >>32 >>4 は[[漢字]]や[[仮名]]と異なる「合略字」という分類や、
それともまた異なる「書簡体文字」という分類に[[複音節仮名]]や[[踊り字]]を収容しています。
また、それらと並列の「和字」という分類 ([[和製漢字]]) も設けています。

[35] >>33 における[[書簡体文字]]は[[書簡]]で使われるという基準であり、
[[漢字]]の略字であるものと[CH[ゟ]]のようにそうでないものが混在しています。
利用文脈以外に[[合略字]]との違いは見いだし難いです。
なお >>33 では[[踊り字]]も[[略字]]であると説明しています。


[41] >>40 は平仮名書体や片仮名書体の活字に[[踊り字]]や[[複音節仮名]]も含めています。


[34] >>2 は「合略仮名」を[[合字]]としつつも、[[合字]]でないものも[[合略仮名]]と呼ばれることがあるとし、
[[複音節仮名]]を列挙して「合字」であるものとそうでないものに分類しています。

[37] 
[[JIS X 0208]] や [[JIS X 0213]]
は[[仮名又は漢字に準じるもの]]という分類に[[踊り字]]や[[合略仮名]]などを収容しています。

[50] 
[[住基統一文字]] [CC[J+AD1B]] に[[トキ]]のような文字があります。
[SRC[>>49]]
[[漢字]]扱いと推測されています。 [SRC[>>48]]
[[汎用電子]]にはなぜか含まれていないのか、見当たりません。
[[文字情報基盤]]にもありません。


[36] [[Unicode]] では[[仮名]]だったり[[漢字]]だったりします (>>17)。

[51] 
[[戸籍統一文字]]には、

- [52] [[戸籍統一文字]] 152650 に[[[CH[ヿ]]]]のような文字があります。
[[Unicode]] や [[JIS X 0213]] との対応は記述されていません。
[[漢字]]扱いのように見えます。
- [53] [[戸籍統一文字]] 902840 に[[[CH[ヿ]]]]のような文字があります。
[CC[U+30FF]] と対応付けられていますが、 [[JIS X 0213]]
との対応は記述されていません。文字区分が非漢字となっています。
- [54] [[戸籍統一文字]] 552800 に[[トキ]]のような文字があります。漢字扱いのように見えます。
- [55] [[戸籍統一文字]] 552790 に[[[CH[𪜈]]]]のような文字があります。漢字扱いのように見えます。
[[Unicode]] との対応は記述されていません。


[39] 
>>38 のように[CH[候]]の[[草書]] (に由来する[[仮名]]ともいわれるもの) は[[平仮名]]ではなく[[漢字]]だという見解と、
>>2 のように[[平仮名]]とする見解があります。なお >>2 の出典は >>33 ですが、
>>33 では[[書簡体文字]]とされています。

[46] 
[[仮名異体字]]も参照。

[REFS[

-
[32] [CITE@ja-JP[日本大文典 第1編]], [[落合直文]], [TIME[明27-30][1897]], [TIME[2025-02-25T01:55:51.000Z]], [TIME[2025-03-07T02:23:13.246Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/864050/1/30>
-
[4] 
[CITE@ja-JP[ことばの泉 : 日本大辞典]], [[落合直文]], [TIME[明37.1][1904]], [TIME[2025-02-25T01:55:51.000Z]], [TIME[2025-03-07T02:21:18.939Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/862876/1/5>
- [48] 
[CITE@ja[「トキ」の合字は漢字か非漢字か | yasuokaの日記 | スラド]], [TIME[2025-04-25T02:47:07.000Z]], [TIME[2024-02-02T15:29:18.072Z]] <https://web.archive.org/web/20240202005412/https://srad.jp/~yasuoka/journal/550730>
- [49] 
[CITE@ja[住民基本台帳ネットワーク漢字辞典 - UAKIS2019.pdf]], [TIME[2019-01-11T00:33:52.000Z]], [TIME[2025-04-25T02:47:39.663Z]] <http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~yasuoka/publications/UAKIS2019.pdf#page=6>
- [38] 
[CITE@ja[Xユーザーの変体仮名botさん: 「【bot管理者の一言】 私の作ったフォントを画像化してWikipediaに上げることは構わないのですが、この字は平仮名ではなく漢字です。(もちろん合略仮名でもありません) https://t.co/BSVDR7HQvB https://t.co/eIs7qhxyYw」 / X]], [TIME[午後8:42 · 2025年3月6日][2025-03-06T11:42:20.000Z]], [TIME[2025-03-07T02:06:55.000Z]] <https://x.com/hentaigana_bot/status/1897613717896110126>

]REFS]

* 印刷文字

[25] 
[[近代日本]]では主要なものは[[活字]]が作られて使われていました。


- [40] 
[CITE@ja-JP['''['''東京築地活版製造所''']'''活版見本]], [[野村宗十郎]], [TIME[明36.11][1903]], [TIME[2025-02-25T01:55:51.000Z]], [TIME[2025-03-07T02:43:28.354Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/854017/1/13>


* 文字コード

[21] 
[[文字コード]]規格では歴史的に軽視されてきました。いまもごく一部しか符号化されていません。

[23] 
[[JIS X 0208]] では[[[CH[〆]]]]が最初からありました。[[仮名]]でも[[漢字]]でもない[[非漢字]]という謎の分類になっていました。
その後 [[JIS X 0212]] で[[漢字]]版が (なぜか) 追加されました。

[26] 長らく[[[CH[〆]]]]だけが[[計算機]]で使えました。現在もこれ以外は[[文字化け]]などでうまく扱えないシステムが残存しています。

[24] 
[[JIS X 0213]] では[[[CH[ゟ]]]]と[[[CH[ヿ]]]]が追加されました。
[[[CH[〼]]]]は[[仮名]]でも[[漢字]]でもない[[非漢字]]という謎の分類になっていました。


[17] 
[[Unicode]] ではなぜか

- [[仮名]]扱い
- [[漢字]]扱い
- [[仮名]]扱いと[[漢字]]扱いのどちらもある [SEE[ [[重複符号化]] ]]
- ない

と扱いがまちまちです。


[16] [CITE[ISO/IEC JTC 1/SC 2/WG 2 - 23112-missing-kana-ligatures.pdf]], [TIME[2023-04-25T15:20:13.000Z]], [TIME[2023-07-13T06:46:55.700Z]] <https://www.unicode.org/L2/L2023/23112-missing-kana-ligatures.pdf>


[12] [CITE[L2/23-163 (CJK & Unihan Group Recommendations for UTC #176 Meeting) - 23163-cjk-unihan-group-utc176.pdf]], [TIME[2023-07-12T16:30:43.000Z]], [TIME[2023-07-13T06:39:10.302Z]] <https://www.unicode.org/L2/L2023/23163-cjk-unihan-group-utc176.pdf#page=30>


>The group was mixed as to whether the additional hiragana ligatures should be encoded,
mainly due to their strong vertical-only implications, but was more in favor of the katakana liga-
tures being encoded. The group therefore invites the author to prepare and submit a revised
proposal that potentially includes a reduced set of hiragana ligatures.



[13] 
>>12 [[平仮名]][[合字]]は[[縦書き]]指向が強いという意味不明な理由で [[Unicode]]
への追加が却下されている。

[14] [[Unicode]] は[[横書き]]偏重、[[縦書き]]軽視が酷いと思っていたが中の人がこんな温度感だったとは。


[15] 
あと相変わらず[[日本]] [[NB]] は邪魔こそすれ役に立つこと何もしてないのなw
こういうの整理するの本来[[日本]] [[NB]] の役割だろうになんで [[UTC]] のご意見番やってるのw



[18] 
[CITE@ja[ISO/IEC JTC 1/SC 2/WG 2 - 24150-three-kana-ligatures.pdf]], [TIME[2024-06-21T15:09:05.000Z]], [TIME[2024-06-25T03:54:28.275Z]] <https://www.unicode.org/L2/L2024/24150-three-kana-ligatures.pdf>


[9] [CITE@ja[L2/24-165 (CJK & Unihan Working Group Recommendations for UTC #180 Meeting) - 24165-cjk-unihan-wg-utc180.pdf]], [TIME[2024-07-11T13:54:04.000Z]], [TIME[2024-07-12T06:29:37.273Z]] <https://www.unicode.org/L2/L2024/24165-cjk-unihan-wg-utc180.pdf#page=14>


[20] 
[CITE@ja[24279-proposal-to-encode-kana-ligature.pdf]], [TIME[2024-12-31T14:41:17.000Z]], [TIME[2025-01-02T09:02:55.059Z]] <https://www.unicode.org/L2/L2024/24279-proposal-to-encode-kana-ligature.pdf>


** フォント独自

[30] 
[[変体仮名]]と共に収録しているものについては、
[[変体仮名]]参照。

[29] 
[CITE@ja[Oradano Mincho : public domain Retro style Japanese font]], [TIME[2017-12-31T15:02:58.000Z]], [TIME[2025-01-13T05:51:56.031Z]] <https://www.asahi-net.or.jp/~sd5a-ucd/freefonts/Oradano-Mincho/>

>
[VRL[
[SNIP[]]UnicodeのPrivate Use Area(私用領域)を活用して収録しております(「トキ」はPUAのU+F8A0、「トモ」はPUAのU+F8B0と、CJK漢字拡張C領域で登録されてしまったU+2A708)。
]VRL]



* 関連

[27] [[変体仮名]]

[28] [[小書き仮名]]

* メモ

- [1] [CITE@ja[平仮名や片仮名の合字 | 古文書便覧]]
([[のらり亭,加治由行]]著, [TIME[2016-10-26 15:00:30 +09:00]])
<http://komonjyonavi.web.fc2.com/binran/goji.html>
-- [43] 移転確認 [TIME[2025-03-07T14:43:25.700Z]]
-- [44] [CITE@ja[平仮名や片仮名の合字 | 古文書便覧]], [[のらり亭,加治由行]], [TIME[2025-03-07T14:43:07.000Z]], [TIME[2014-01-18T19:44:07.523Z]] <https://web.archive.org/web/20140118194359/http://komonjyonavi.web.fc2.com/binran/goji.html>
-- [45] [CITE@ja[平仮名や片仮名の合字 | 古文書便覧]], [[のらり亭,加治由行]], [TIME[2024-04-27T12:50:05.000Z]], [TIME[2025-03-07T14:45:38.779Z]] <http://komonjo.rokumeibunko.com/binran/goji.html>



[2] [CITE@ja[合略仮名 - Wikipedia]]
([TIME[2017-02-04 22:39:23 +09:00]])
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%88%E7%95%A5%E4%BB%AE%E5%90%8D>



[3] [CITE@ja[ひめ@女体化したいさんはTwitterを使っています 「者と以の合字…じゃなくて縦書きの誤認だろうか https://t.co/SmIhYN2yAq」 / Twitter]]
([TIME[2020-11-12T05:49:45.000Z]], [TIME[2020-11-12T05:51:42.783Z]])
<https://mobile.twitter.com/sarasvati635/status/1321350136585314305>


[5] [CITE@ja[Gordian Schreiber@ManagraphyさんはTwitterを使っています: 「Pretty cool to see 共˝ for domo instead of tomo. Attaching dakuten to sinograms was common during the Edo period but most often I see this for Sino-Japanese syllables. Does this happen for non-initial syllables of kun'yomi as well, e.g. kaze 風˝? https://t.co/s3YRVnCzqM https://t.co/4j4hU8zqyA」 / Twitter]], [TIME[午後4:38 · 2023年3月3日][2023-03-03T07:38:53.000Z]], [TIME[2023-03-02T02:04:40.000Z]] <https://twitter.com/managraphy/status/1631559755268337664>





- [7] [CITE@ja[teradaさんはTwitterを使っています: 「ござります、を△〼と書いて表している。 ムのように書いてゴザルと読ませるのは江戸後期にちょくちょくあるが、ここまで完璧な三角で書いているのは初めて見た。 https://t.co/96frXBrsE6」 / Twitter]], [TIME[午前7:50 · 2023年3月1日][2023-02-28T22:50:30.000Z]], [TIME[2023-03-02T02:04:40.000Z]] <https://twitter.com/terada50397416/status/1630702009950277634>
-- [8] [CITE@ja[teradaさんはTwitterを使っています: 「@JUMANJIKYO これは『にやんの事だ』という本です。〼の中の線も右上から左下もあったり左上から右下もあったり一定していません。 https://t.co/aYpO6LUYV8 https://t.co/efzUs0pED7」 / Twitter]], [TIME[午後5:51 · 2023年3月1日][2023-03-01T08:51:28.000Z]], [TIME[2023-03-02T02:04:40.000Z]] <https://twitter.com/terada50397416/status/1630853245341175809>





- [10] [CITE@ja[拾萬字鏡さんはTwitterを使っています: 「この「等」の略字、仮名面でも漢字面でもいいのでUnicodeで符号化されて欲しい。日本の中世資料では頻出の文字で一応漢字面に「朩(u6729)」があるがカタカナのホのように書いた朩とは筆の向きが違うし、そうするとデザインが違う(扌に﹅と書くイメージ)。」 / Twitter]], [TIME[午後8:28 · 2023年6月8日][2023-06-08T11:28:29.000Z]], [TIME[2023-06-09T01:23:58.000Z]] <https://twitter.com/JUMANJIKYO/status/1666769160872001537>
-- [11] [CITE@ja[拾萬字鏡さんはTwitterを使っています: 「u1b07dにあったわ… https://t.co/J8LH2UVIY4」 / Twitter]], [TIME[午後8:32 · 2023年6月8日][2023-06-08T11:32:20.000Z]], [TIME[2023-06-09T01:23:58.000Z]] <https://twitter.com/JUMANJIKYO/status/1666770128028188673>
--- ※[[変体仮名]]「と」「ら」



[19] 
[CITE@ja[Xユーザーの拾萬字鏡さん: 「#漢字の日 ということで所蔵する資料にあった面白い文字を。 アミタ(合字)メ来(如来)ノ御仰ニハ https://t.co/1S5ht5Rk0n」 / X]], [TIME[午前7:29 · 2024年12月12日][2024-12-11T22:29:10.000Z]], [TIME[2024-12-12T01:30:42.000Z]] <https://x.com/JUMANJIKYO/status/1866973526361772442/photo/1>



[42] [CITE[仮字本末 - 伴信友 - Google ブックス]], [TIME[2025-03-07T14:20:57.000Z]] <https://books.google.co.jp/books?id=QslZAAAAcAAJ&hl=ja&pg=PP258>



[47] 
[CITE@ja-JP[操觚便覧]], [[藤井乙男]], [TIME[明32.12][1899]], [TIME[2025-02-25T01:55:51.000Z]], [TIME[2025-04-13T04:53:52.941Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/863176/1/12>



[56] 
[CITE@ja[Xユーザーの変体仮名botさん: 「@pX03dDIs4dQ1G3x 「一字多音節仮名」は私の造語ではなく、万葉仮名の研究で以前から使われてきた言葉です。関口研二先生も「覧(らん)」「鴨(かも)」「鞆(とも)」などの平仮名を「一字多音節のかな」であると説明しています。 https://t.co/8HOzlkgVdr https://t.co/8sykWPGW4Y」 / X]], [TIME[午後8:37 · 2025年8月18日][2025-08-18T11:37:23.000Z]], [TIME[2025-08-19T10:55:20.000Z]] <https://x.com/hentaigana_bot/status/1957406468032086477/photo/2>


[57] 
[CITE@ja[Xユーザーの変体仮名botさん: 「【一字多音節仮名一覧】Wikipediaに「トナリ」の合略仮名として掲載されている字は「トキ」の合略仮名(以下の画像とは別字体)を誤写したものであり、実在しない。https://t.co/81ZPJaEaEt」 / X]], [TIME[午後0:00 · 2026年3月10日][2026-03-10T03:00:53.000Z]], [TIME[2026-03-10T05:57:29.000Z]] <https://x.com/hentaigana_bot/status/2031203613159129414>




