[6] 
[DFN[[RUBY[千][ち]][RUBY[々][ぢ]][RUBY[和][わ]][RUBY[到][いたる]]]]は、
[[日本史]]研究者です。
[[関東]]地方を中心に[[板碑]]や[[私年号]]などを通して[[中世]]社会を研究しました。

[7] [TIME[昭和22(1947)年5月][1947-05]]生まれ。 [SRC[>>1]]

[10] [[日本史]]研究者の[[千々和実]]の[[子]]。

[8] [[東京大学]]出身、
[[史料編纂所]]教授、
[[國學院大學]]教授。

* 日時制度研究

[5] 
[[千々和到]]は、
[[関東]]に残る[[板碑]]を分析して[[私年号]]の利用状況を調査し、 
[[中世私年号]]の性格や[[改元の伝達経路][改元伝達]]について考察しました。

[9] 
先行する[[久保常晴]]の[[私年号]]研究の結果を整理し、やや軌道修正したことで、
[[久保常晴]]の次の世代の代表的な[[私年号]]研究者として知られています。
[SEE[ [[中世私年号]] ]]

-*-*-

[REFS[

- [13] [CITE[[[歴史評論]] (348)]], [TIME[1979-04]]
-- [14] [DFN[[CITE[中世東国の「私年号」]]]], pp.[L[96]]-[L[99]]

]REFS]

[28] 
>>14 これが[[私年号]]を専門に扱った最初の論文と思われます。

[46] 関連:
[[中世私年号]],
[[日本私年号の研究]],
[[元号]],
[[正久]],
[[至大]],
[[享正]],
[[延徳]],
[[福徳]],
[[弥勒]],
[[元真]]


-*-*-

- [252] [CITE@ja[金石文からみた中世の東国--中世東国の社会と文化(1981年度歴史学研究会大会報告--世界史における地域と民衆--国家支配の問題をめぐって<特集> ; 中世史部会 中世における地域と民衆)|書誌詳細|国立国会図書館オンライン]], [TIME[2022-12-20T10:21:38.000Z]], [TIME[2022-12-24T12:44:41.966Z]] <https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000002-I2370428-00>
-- [50] 昭和56年
- [253] [CITE@ja[戦国大名論集 3|書誌詳細|国立国会図書館オンライン]], [TIME[2022-12-20T10:21:38.000Z]], [TIME[2022-12-24T12:46:50.415Z]] <https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000001633731-00>
-- [254] [DFN[[CITE[[V[金石文からみた中世の東国[BR[]][WEAK(smaller)[⸺中世東国の社会と文化⸺]]]]]]]], [[[V[千々和到]]]]
--- [53] 
[CITE@ja-JP[戦国大名論集 3]], [[秋沢繁 '''['''ほか''']'''編]], [TIME[1983.9][1983]], [TIME[2025-02-25T01:55:51.000Z]], [TIME[2025-03-23T01:17:47.509Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/12227009/1/216> (要登録)
-- [52] 昭和58年
- [256] [CITE[板碑とその時代―てぢかな文化財 みぢかな中世―]]
-- [51] 昭和63年

[257] 板碑を中心とする中世私年号の論文、同じもののバージョン違いが少なくても3種類。
細部が違う模様。 >>254、>>256 には(当時最新の)熊本の私年号の報告が注釈等で反映されている。

-*-*-

[15] 
[TIME[昭和60(1985)年][1985]]に[[長嘉]]私年号板碑を現地調査したことが現地の町史に記録されています。
[SEE[ [[長嘉]] ]]

- [286] [CITE@ja-JP[大田区史 上巻]], [[大田区史編さん委員会]], [TIME[1985.10][1985]], [TIME[2023-01-06T06:14:39.000Z]], [TIME[2023-01-07T15:27:21.367Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/9643570/1/498> (要登録)

[287] [CSECTION[板碑とその時代]]は[[千々和到]]の執筆。
後の同名書籍のうちの一部分と同内容。

-*-*-

[44] 
[[岩波書店]]の[CITE[新版日本史年表]]にも[[千々和到]]の[[私年号]]一覧表が掲載されたようです
[SRC[>>11]]。
[TIME[昭和59(1984)年][1984]]版と思われます。


- [267] [CITE[国史大辞典 7]], [TIME[1986][1986]]
-- [268] [CSECTION[私年号]], [[千々和到]], pp.29-31

[269] 
>>268 はその後の[[私年号]]関係の論文等でよく引用されています。
内容は[[千々和到]]の他の[[私年号]]関係の論著と同趣旨で、
事典記事という性質もあって細かい議論はありませんが
(参考文献も末尾に論著数本がまとめて列挙されているだけ)、
執筆当時の最新学説の概略として簡潔にまとまっています。

[270] 
本文と一覧表で構成されています。
一覧表は[[千々和到]]の他の論文のものとおおむね同じですが、
細かい違いがあります。
[SEE[ [[日本私年号一覧表]] ]]

[276] 
一覧表には[[延寿]]までですが、本文で[[自由自治]]と[[征露]]は検討が必要と言及があります。

[55] 
内容については[[私年号]]参照。

[54] 
記載されている出典や参考文献は[[日本私年号一覧表]]を参照。

-*-*-

[18] 
[DFN[[CITE[板碑とその時代―てぢかな文化財 みぢかな中世―]]]]
は[[千々和到]]の[[板碑]]研究をまとめたものです。

;; [19] 他の研究者のこの種の本と違って既発表論文がそのまま章になっている形式ではなく、
一冊の本として編集されています。

[21] 古書で比較的安価で入手できます。

[35] 
[L[1988年3月11日]] [L[初版第1刷発行]]。

[36] この版では p.215 と p.245 の図表が入れ替わっている誤植があります。

[37] 古書で入手したものにはその旨を記した小紙片

- [38] [CITE[[V[おわび]]]], [[[V[編集部]]]]

が挟み込まれていました。配布形態は不明ですが、出荷時に封入されたものでしょうか。

[39] [[日時制度]]関連の部分:

- [30] [CSECTION[二 板碑ってなんだ]]
-- [31] [CSECTION[3 紀年銘について]], pp.43-53
--- [32] [[板碑]]における[[遡及年号]]と[[延長年号]]の考察。
-- [40] この章は[CITE[史学雑誌]]にも掲載された[[卒業論文]]ほぼそのまま (の一部分)
とされます。 [SRC[p.281 [CSECTION[あとがき]]]]
--- [41] [CITE[東国における仏教の中世的展開]], [TIME[一九七三年][1973]]
- [33] [CSECTION[九 「東国」の解体と板碑の終焉]], pp.237-258
-- [34] うち pp.250-255 が板碑の終焉 (pp.255-258 が注釈) で、
それ以外の前半部分が[[私年号]]関係。
-- [42] [CITE[金石文からみた中世の東国]], [TIME[一九八一年][1981]]
が元になっています。
[SRC[p.282 [CSECTION[あとがき]]]]


[43] 
この2つの話題は別の章に書かれていて、一見無関係にも思えますが、
[[改元伝達]]の検討という軸で共通しています。
([[公年号]]の) [[改元伝達]]と[[私年号]]の伝播の関係を指摘した点は、
後続の研究者にも影響を与えた大きな功績です。

[REFS[
- [17] [CITE[板碑とその時代―てぢかな文化財 みぢかな中世―]],
[TIME[1988-03-01]]
-- [16] [CITE@en-us[Amazon.co.jp: [[板碑とその時代―てぢかな文化財・みぢかな中世]] (平凡社選書) : 千々和 到: Japanese Books]], [TIME[2023-01-08T05:26:15.000Z]] <https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582841163/wakaba1-22/>
]REFS]

-*-*-

[REFS[

- [12] [CITE[歴史評論]] 1990.1月号 (477), 
[TIME[平成2(1990)年1月][1990-01]]
-- [11] [DFN[[CITE[改元と私年号]]]], pp.43-50

]REFS]

[20] 時系列的にはこれが一番新しい?
情報量は[CITE[板碑とその時代]]に劣ります。

[47] 
この論文は[V[歴史科学協議会第二三回大会報告]]とあります。 [SRC[>>11]]
[TIME[平成元(1989)年][1989]]度の[[歴史科学協議会]]の発表会の2日目 [SRC[>>48]]
の発表をまとめたもののようです。


[49] 
関連:
[[中世私年号]],
[[日本私年号の研究]]

[REFS[

- [25] [CITE[歴史評論]] (481), [TIME[1990-05]]
-- [26] [DFN[[CITE[[V[千々和到報告「改元と私年号」を聞いて]]]]]], 
[[[V[井原今朝男]]]]

]REFS]

[27] こういう感想文もありますが、
[[昭和時代]]の[[マルクス史学]]的なものの残滓を味わえる
([SEE[ [[中世東国私年号]], [[歴史評論]] ]])
以外に特に見るべきところはないです。

[REFS[

- [48] 
[CITE[1986年度からの大会記録]], [TIME[2019-01-23T02:08:38.000Z]], [TIME[2024-01-21T12:15:27.835Z]] <http://www.maroon.dti.ne.jp/rekikakyo/meeting_log/meeting_log.html>

]REFS]

@@
[BOX[

[57] 
[CITE@ja-JP[歴史学研究月報 (260);1981・8]], [[歴史学研究会]], [TIME[1981-08]], [TIME[2026-03-18T03:11:57.000Z]], [TIME[2026-04-03T16:05:52.246Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/13010719/1/7> (要登録)

[58] 
[CITE@ja-JP[地域と民衆 : 国家支配の問題をめぐって]], [[歴史学研究会 編集]], [TIME[1981.11][1981]], [TIME[2026-03-18T03:11:57.000Z]], [TIME[2026-04-03T16:07:16.874Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/12185842/1/29> (要登録)


]BOX]

-*-*-

- [22] [CITE[[[日本私年号の研究]]]] (新装版), [[久保常晴]], [TIME[2012-01-16]]
-- [24] [CITE@en-us[Amazon.co.jp: [[日本私年号の研究]] : 久保 常晴: Japanese Books]], [TIME[2023-01-08T05:36:36.000Z]] <https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4642029060/wakaba1-22/>

[23] 
新装版で追加された解説を[[千々和到]]が執筆しています。
その性質上、[[千々和到]]本人の説はごく一端に触れるにとどまっています。

-*-*-

[29] 
[[私年号]]の代表的研究として多く参照されているのですけど、
このように概ね同趣旨ながら内容が少しずつ違う論文がいくつもあって、
最終まとめのようなものがないのが厄介です。
一番新しいものが一番内容が充実しているというわけでもなく。
後続の研究者の論文では、
これらのうちのどれかを引用したり、
いくつかをまとめて引用したりされているようです。


[45] [CITE@ja[私年号(しねんごう)とは? 意味や使い方 - コトバンク]], [[日本大百科全書(ニッポニカ),ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,精選版 日本国語大辞典,旺文社日本史事典 三訂版,デジタル大辞泉,世界大百科事典内言及]], [TIME[2023-01-27T09:25:33.000Z]] <https://kotobank.jp/word/%E7%A7%81%E5%B9%B4%E5%8F%B7-74617>


[56] 
[CITE@ja-JP[日本大百科全書 11 (してーしようし)]], [[小学館]], [TIME[1986.9][1986]], [TIME[2025-09-30T02:09:54.000Z]], [TIME[2025-10-10T12:06:39.484Z]] <https://dl.ndl.go.jp/pid/12405190/1/60?keyword=%E7%A7%81%E5%B9%B4%E5%8F%B7> (要登録)

* 関連

[4] 
[[中世私年号]],
[[久保常晴]],
[[日本私年号一覧表]],
[[遡及年号]]

* メモ

[2] [CITE@ja[教員紹介tidiwa]], [TIME[2022-12-27T08:13:28.000Z]], [TIME[2002-05-27T06:52:44.440Z]] <https://web.archive.org/web/20020527065219/http://www2.kokugakuin.ac.jp/letters/history/sennin/tidiwa.htm>

[3] [CITE@ja[千々和 到 (Itaru Chijiwa) - マイポータル - researchmap]], [[Japan Science and Technology Agency]], [TIME[2022-12-27T08:14:59.000Z]] <https://researchmap.jp/read0092667>

[1] [CITE@ja[千々和到 - Wikipedia]]
([TIME[2019-06-17 12:29:56 +09:00]])
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E3%80%85%E5%92%8C%E5%88%B0>
