実体

実体

[1] 幾つかのプロトコルでは、データの基本的な構成単位として、 実体 (entity) を定義しています。

その意味するところや構造やデータの長さは各規格によりそれぞれで、各規格の実体が互いに直接対応するとは限りませんが、 おおむね、ファイル・システムにおけるファイルにほぼ相当する単位として使われているようです。

MIME//実体
MIME では、 1つのメッセージ、あるいは複数の部分から構成されるメッセージの一つの部分のことを実体と呼んでいます。
HTTP//実体
HTTP では、 1つのメッセージ内容のことを実体と呼んでいます。 構造的には MIME の実体と同じですが、構文に関して微妙な差があります。 意味的には MIME や辞書的意味とはプロトコルの性質上ひらきがあって、 後に実現値という用語が導入されています。
SGML//実体, XML//実体
他の部分から (SGML 的意味で) 参照され得る任意のデータの単位を実体と呼んでいます。 ファイル・システムのファイルに相当する外部実体と、 外部実体の内部で宣言される内部実体に大別できます。
XML MIME実体
MIME 実体として転送される XML 実体のことを XML MIME 実体と呼んでいます。